入道沢 万座硫黄鉱山　其の1

通称　入道沢鉱山。
ここへの道は一歩間違えるとヤバかった・・・・。
失敗すると数十メートル滑落するという・・・・。

いや～、久しぶりに無茶(？)しました。
お出かけになる方が居たとしたら・・・・・。
本気で行かないと大怪我します。
気をつけてビビッている位で丁度良いと思います。




ある程度近づいた証。
中に水が流れていたのだが、排水処理なのだろうか。









まだ本丸は遠い・・・・。







赤茶色に錆びた鉄塔。
ここの鉱山で採掘したものを運び出した索道。
今思えばコレで採算が取れていたこと。
余程貴重だったのだ・・・と感じる。
当時の硫黄は。







ワイヤーも当時のままなのでしょう。
ここまでコンディションの良い状態で残っている事。
驚きました。








このあたりは道が整備されています。
歩き易いのですが、ここまで人が来て整備している事。
鉱山の負の側面であること・・・なのでしょう。







湧き水ですが。
硫黄が混じっているかも・・・・です。
怖くて飲みません。







青空と鉄塔。
生と死の対比を見ているよう。

よく晴れた青空。
でもその綺麗な青ゆえに、悲しくも見えてしまう。
その理由は後で分かる事となるのだが。







索道のワイヤーが残る。
本当に驚き。
何十年という月日の風雪に耐えたのだから・・・。






サイハテ・・・が頭の中を流れる。
若くして散った学友、師匠、おじ(正確には身内ではないのだが)、祖父、叔父。
あの世で皆と酒を酌み交わすのは、あと数十年先。
・・・と思っている。

心に残る青空。
久しぶりにガチな探索。
そして目の前に広がる廃
生きている喜びがここにある。
・・・と言いながら前週は夕張に羽幌に、思いを残した場所での撮影。
昨年からの体の不調故、出かけられなかった時間を取り戻すかのような急ピッチのお出かけが続く。
あちこち見て周り、過去を思い、時の移ろいを肌で、心で感じて・・・。
そんな風来坊的な生き方がいい。
自然体で人生を全うしたい。






てれ～ん・・・・と垂れたワイヤー。






何だかサイレンの鉄塔のように見えて仕方ない。






鉱山がだいぶ近づく。
が、藪コギの繰り返しです。
山歩きとか藪コギの経験が無いとかなり辛い。






倒れた鉄塔。







モノクロームの世界に輝く鉄塔。
戦い抜き、討ち死にした戦士。

永の眠りにつくがいい。
もういい。
十分頑張ったのだから。
ただ私のような無粋なものが邪魔する事。
まことに申し訳ない。







輝く鉄塔。
モノクロで、Ｔ－ＭＡＸで撮影したら綺麗な色が出そうだ・・・・。







戦い抜いたその姿は雄雄しい。
その姿を見たくて廃なモノを追い続ける。

錆が浮く・・・。
その錆びもまた苦みばしったような男臭さを感じる・・・のは私だけだろうか。
このモノクロームの世界は日常では感じる事のできない世界。