『STELLANTIS MOTORSPORT CHIEF GIVES VERDICT ON WRC FUTURE VISION』
FIAは2月にWRCの将来に向けたロードマップを発表し、新たなマニュファクチャラーをWRCに呼び込むことを期待している
多くの提案の中には、Rally1とRally2の両方のクラスに対するテクニカルレギュレーションの変更が含まれ、Rally1カーをRally2カーのパフォーマンスに近付ける為に2025年と2026年のレギュレーションには、ハイブリッドシステムの排除、リアウイングの小型化による空力特性の低減、エアリストリクターの小型化等が含まれ、この提案には、Rally2カーにアップグレードキットを導入する計画も含まれています
FIAはまた、Rally1カー1台あたりのコストは40万ユーロ(およそ6500万円)を上限に制限し、現在のRally1コンセプトに基づいた2027年のガイドラインを発表
これらのマシンは、コストと複雑さを軽減するために共通のセーフティセルを使用し、マニュファクチャラーだけでなく、チューナーも、Bクラス、Cクラス、コンパクトSUVなどの市販モデルや、性能の均等化を図るために重心や空力などの厳しい技術基準に基づいて設計されたコンセプトカーをベースに、独自の車体を持つマシンを開発する事ができ、エンジン出力は330hpに制限される
アルファ ロメオ、シトロエン、フィアット、ランチア、オペル、プジョーなど多くのブランドを所有するステランティス・グループは、現在シトロエン C3 Rally2でWRC2クラスに参戦しているが、 ステランティスのブランド・ポートフォリオ戦略の中で、シトロエンは2019年末に撤退するまで、WRCのトップカテゴリーで戦っていました
Rally1の将来の方向性に関する提案がステランティスにとって興味があるかどうかとの質問に対し、同社のカスタマーレーシングマネージャーのディディエ・クレメントは「私たちはレギュレーションに関するFIAとの議論に参加しています」と、motorsport.comに語った
「現在のRally1に関して、2025年と2026年のレギュレーションにはまったく興味が無く、2027年に向けてすべてのメーカーとFIAと協力して行くつもりだが、現時点では、将来的にどの様な道を進むのかは判らない」
2027年に向けた変更について特に問われると「FIAの技術部門は本当に良い仕事をしたと思うよ。ただ、プロモーションに関しては、みんなが言ったように少し増やさないといけないと、誰もが同じ立場で同じことを望んでいます。 我々は皆、最高レベルのWRCを提供し続けたいと思っているんだよ」とコメント
グループのブランドの1つであるランチアは、ここ数カ月間ラリー復活に向けて「取り組んでいる」と述べているが、クレメントは、この夢はレギュレーションが整備されて初めて話し合う事が出来るもので、現状では、Rally4はランチア復帰のための最も実現的は選択肢だと理解されている
「ランチアには歴史と思い出があるので、誰にとっても夢見る事だが、現時点ではランチア復帰を考える前に、レギュレーションについて話し合う必要がある。我々はレギュレーションに基づいて戦略を立てているが、今はまだ決定されていないので、間違いなく時期尚早だと思っている」と彼は付け加えた
またステランティスは、シトロエンの傘下企業を通じて、Rally2+カーに仕上げる為のC3 Rally2用のアップグレードキットを製造する気はないようだ
「我々はRally2+が出場台数の増加に役立つとは思ってはいない。Rally2+がRally1よりも遅く、Rally2+にはイベントで勝利するチャンスが無い事を考えると、存在する意味が無い」と、クレメントは付け加えた
レギュレーション次第と言う事なのだが、ステランティス・グループには是非とも、かつてフォルクスワーゲン・グループがRC1(ポロ R)とRC2(シュコダ・ファビア RS)に参戦してた様に、2ブランドで参戦して欲しいですよね
私的には、近年のWRCに参戦していたシトロエンにRally1カーで、ランチアには取り敢えずRally3で復帰して貰い、数年後にはシトロエンRally1カーのコンポーネントを利用して、ランチアにもRally1でと言うのが理想なんですがね(^^;
Posted at 2024/05/02 22:00:08 | |
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