『A CAR AHEAD OF ITS TIME?』
現在、Rally1 vs Rally2 vs Rally2+が、WRC(世界ラリー選手権)の将来を左右する大きな議論の的になっています
WRCのトップカテゴリーをRally2カーをベースとする事に反対するのは、フォード・フィエスタ等、生産が終了しているBセグメントの車両がベースとなっている為である
世界的に小型SUVやクロスオーバーが売れ筋となっている現在、Rally1のレギュレーションにより、フォードはプーマをスケーリングして参戦可能となり、FIAワーキンググループも同様の勧告を今後も行っていくと表明
もしかして、WRCのトップカテゴリーで目立った成績を収める事が出来なかったスズキ SX4 WRCだが、時代を先取りしていたのだろうか
Girardo & Co.のアーカイブに掲載されたこの写真は、JWRCチャンピオン経験であるパー・ガンナー・アンダーソンが、2008年のWRC(世界ラリー選手権)第11戦レプコ・ラリー・ニュージーランドの起伏に富んだ路面をSX4で華麗なドリフトを披露し、総合6位と言う結果を残した時の姿を捉えたもの
SX4 WRCは当時の他のマシンと比較すると、全長は少し短く、ずんぐりとしたフォルムでしたが、空力性能がアップするようエアロダイナミクスを見直せば、現行のマシンと違和感を感じる事は無いと思われます
WRCのトップカテゴリーが向かう方向と見られていた、スーパー2000 (S2000)規定のベンチマークとなり得る可能性のあったシンプルなSX4 WRCは、シーズン前半には信頼性の低さに悩まされながらも、後半には進歩を成し遂げ、アンダーソンは、2008年のラリー・ジャパンとラリーGBで5位フィニッシュを記録し、チームメイトのトニ・ガルデマイスターは同じ2008年のラリー・ジャパンのSS19で、マシン初で唯一となるステージウインを記録した
しかし、2008年末にスズキもスバル同様に、リーマン・ショックによる経営上の判断によるWRC撤退を表明した
スズキのレジェンドである、モンスター田嶋こと田嶋伸博率いるチームは、それ以上の成果を上げる事が出来ると思われたが、シーズン直前、テクニカルディレクターのミシェル・ナンダンが離脱したのは、全てが順調に進んでいなかった事の表れだったのかも知れない
それとも、時期が悪かっただけなのだろうか・・・
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確かにクロスオーバーをWRCの舞台に登場させたと言う意味では、時代を先取りしていたと言えるかもしれませんね
もし、撤退せずに続けていたら、誰がドライブして、どんな成績を修めてたんでしょうかねぇ?
Posted at 2024/05/20 19:46:46 | |
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