『OGIER REACTS TO LOSING ITALY WIN: “S*** HAPPENS”』
土曜日の午後、ラリー・イタリア・サルディニアは決着がついたかに見えた
セバスチャン・オジェは1日半にわたってタイムを競い合い、リーダーボードのトップを入れ替えながらも、ヒョンデのオイット・タナックに対して 17.1 秒のリードを築いていた
首位争いは終結したかに思えたが、オイット・タナックは日曜日を黙って受け入れるつもりは無く、リードしているオジェに照準を合わせ、より多くのポイントを求めて懸命にプッシュした事が、結果的にヒョンデのチームメイトであるティエリー・ヌービルが日曜日に最大限のポイントを獲得するのを助けることとなった
最終パワーステージ前の6.2秒のリードは十分なものと思われていたが、サッサリ〜アルジェンティエラ終盤、パンクでタイヤがリムから外れると言う強烈な一撃を受け、オジェの3連覇は夢と消えた
2011年のジョーダン・ラリーでオジェは、現在チーム代表であるヤリ₌マティ・ラトバラから0.2秒差で勝利を奪い取ると言う、逆の立場に立ったこともあっが、今回タナックは、オジェがラトバラにした事と同じことをした
ヤリ₌マティ・ラトバラが0.2秒差で勝利を失ったのはこれが2度目で、最初は2011年にドライバーとしてオジエと対戦した時だったが、今はチーム代表としてヒョンデと対戦している今である
WRC History : Closest Ever WRC Rally Victory - Latvala Vs Ogier at Jordan Rally 2011
13年前のジョーダン・ラリーでの差を踏まえ、今回の結果に注目するのは簡単なことだが、ドライバーズタイトルを8回獲得しているオジェは、勝利を逃したのが僅差だった事に関しては気にしていないと
「こんな僅差の勝敗は今に始まった事ではなく、0.1秒差が1分差であっても負けは負けで何も変った事は無い。結局は敗者だと言う事にすぎず、モータースポーツに於いて、時にはこの様な最悪の事態が時には待ち受けていると言う事だよ」
「時には上手くいかない事もあるけど、このマシンで戦った週末には満足してるよ。まぁ、週末の2度のパンクは酷すぎたけどね」
タナクにとっても、サッサリ〜アルジェンティエラでは苦い経験があり、2019年のラリー・イタリア・サルディニアのパワーステージで、ヤリス WRCがパワーステアリング・トラブルに見舞われ、ヒョンデのダニ・ソルドに勝利を奪われた
タナックとサッサリ〜アルジェンティエラには苦い過去がありましたが、今やすべてが遠い過去のことです
同様の経験をしたタナックは、オジェの土壇場での敗北に共感せずにはいられなかった
「特に期待もしてなかったので、勝利を知った瞬間、僕もかつて同様なことに遭遇した事があったので、様々な感情が沸き上がってきたよ。ヒョンデのチームスタッフは喜んでいたけど、セブの気持ちを考えるとねぇ」
タナックはレグ2終了時点で、オジェを追い詰めてトップに立ってリードを奪うことは無理だと話していた
日曜は新たなイベントの始まりで、ポイント獲得のチャンスもあることから、総合成績でオジェからトップを奪い取ることは考えず、サンデーポイント獲得に全力を尽くした
今季から採用されたポイントシステムでは、総合成績と獲得ポイントが相関関係になく、土曜までの成績にウエイトが置かれている
----------
冷静なオジェの言う通り、0.1秒差であれ1分差であれ、負けは負けなのですが、タナックにすれば、同じ悔しい思いをしただけに、勝利でバカ騒ぎは出来ないんでしょうね
まぁ自分的には、速いけどミスもして、感情を露にするドライバーの方が、人間味があって好きなんですけどね
Posted at 2024/06/05 20:13:47 | |
トラックバック(0) | 日記