『WRC FUTURE REGULATIONS SET TO BE DEFINED AFTER MONTHS OF DEBATE』
WRCは、火曜日に開催されるWMSC(世界モータースポーツ評議会)の会議に向けて作業を進めており、そこでは、いくつかの提起された問題に対する回答がされる予定となっている
議題のトップは2026年のテクニカルレギュレーションであり、2 月にFIA WRC ワーキンググループが WRC の将来に関する提案を発表して以来、多くの白熱した議論を巻き起こして来た
ただ、現在のRally1の規則は2026年末まで継続されると広く予想されている
これは、12月に設立された WRC ワーキンググループから2月に提出された提案から逆戻りする事を意味している
2月の提案は、エアロダイナミクスの削減、リアウィングの小型化、エアリストリクターの小径化などと、Rally2カーとの性能差を縮める一環として、来期よりRally1カーからのハイブリッドシステムの廃止する動きを中心に構築されました
これらはRally2カーの性能を向上させて、イベント終盤に上位争い出来るようにするオプションの、アップグレードキットをメーカーが製造するという提案と一致していた
この提案は、トップカテゴリーのチームとWRC2クラスに参戦車両を提供しているメーカーから強く反対され、4月にはFIAに対し、現在のテクニカルレギュレーションを維持するように求めた書簡が送られた
各チームの主な不満は、来シーズンに向けてマシンを再設計、テスト、検証するための期間が短いことと、5年間のホモロゲーションサイクル(2022~2026年)に於いて戦う事が予定されてた現在のマシンに、既に莫大な投資が行われているという事実に集中していた
FIAの考えは、現在のRally1のコンセプトに基づいて構築された新しいレギュレーションを導入する予定の2027年に向けて、エントリーを増やし、スムーズに移行することを考えていた
これらの330馬力のマシンは、共通の安全セルを使用してコストを削減し、メーカーやチューナーが量産モデルに基づいて独自のボディワークを備えた車両を開発できるようにする
2月以降、関係者やWRC委員会と様々なミーティングが行われ、今後の解決策が模索されてきたが、火曜日に結果が出ると予想され、その後、書類がまとめられ、WMSCに提出されて決定が下される
FIA は発表内容について固く口を閉ざしているが、ラリー・イタリア・サルディニアでFIA ロードスポーツディレクターのアンドリュー・ウィートリーは、2027年に向けて「スムーズな移行」が期待できると語った
「この3ヶ月で信じられないほど多くの作業が行われ、おそらく作業の50%は は終わっていると思う」とウィートリーは、今後の世界モーター スポーツ評議会の会議について尋ねられた際、Motorsport.com に語った
「これまでの議論から大きく離れてしまいましたが、それはかなり長い間、かなり広範な議論が行われてきたことが一因です」
「2027年に向けてスムーズに移行できると思います。これまで生み出されてきたコンセプトやポジティブなエネルギー、そして懸命な努力は、誰もが世界ラリー選手権に明るく力強い未来があると信じている証です」
この「スムーズな移行」が、具体的に何を意味するのかはまだわからないが、WRCチームはすでにRally1が来年も継続されるという兆候をすでに示唆している
トヨタのチーム代表ヤリ₌マティ・ラトバラはクロアチアで、あまり大きな変化は期待していないと示唆したが、今月初めのサルデーニャ島では「メディアでは、現在のマシンが今後2年間はそのまま使用されるだろうという話が少し出ているが、私もそう思う」と語った
「投資は既に行われており、短期間で大きな投資をする意味は無く、これが正しい道だと信じている」
「我々の焦点は2027年の規制にあるべきであり、全チームがそれに同意しているので、それが私が望んでいることだ。私にとっては、ハイブリッドの有無は、全体として大きな違いを生まないので、現在の車に追加投資をしないことが、全員の予算を節約するために最善だと思います」
ヒョンデは姿勢を明確にし、チーム代表のシリル・アビテブールはチームは、現行のi20 Nの2025年大幅アップデート計画を断念せざるを得なかったと明らかにした
アビテブールは、Rally1車に提案された変更は、WRCの「基準に達しない」物が生み出されると考えている
その結果、アビテブールはチームに現行のルールに賭けるよう指示し、来年に向けてチームの現行i20 Nのアップデートを継続することになった
「何よりもまず、チームとデザインオフィスにとって、将来についてある程度、明確な見通しを持つべき時が来ている。なぜなら、どのようなマシンやどのようなレギュレーションに向けて取り組むべきかを定義するのは非常に難しいからだ」とアビテブールはMotorsport.comに語った
「我々はそれを予想し、世界モータースポーツ評議会の結論がどうなるかについていくつかの仮定を立てており、我々の仮定が確認されることを願っている。20205年と2026年がどのようなものになるかについて本社に報告するために重要である」
M-スポーツ・フォードは来年もレギュレーションの安定性を期待しており、2027年に新しいブランドを惹きつけるために、チャンピオンシップを可能な限り最高の位置にあるようにしっかりと焦点を当てています
「まだ確かな情報は出ていないが、私が聞いた話から判断すると、安定性が鍵であり、我々が望んでいる2027年に焦点を当てていると思う」と、チーム代表のリチャード・ミルナーはサルディニア島でMotorsport.comに語った
「すべてのメーカーが一致団結し、2027年に向けて道筋を見つけようと前向きに取り組んでいます。我々はさまざまなパワートレインとオプションを検討しているので、どんなメーカーが参入して来るかどうかは別の話です」
「この最終承認が必要で、そうすれば前に進むことができます。この数か月間は不安定な時期が続いたと思うが、それは本当に必要な時間ではなかった」
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どうやら日本時間の今夜中には、何らかの決定がなされ、発表されると思われますね
Posted at 2024/06/11 18:50:23 | |
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