『M-Sport WRT Celebrate World Record Milestone』
M-スポーツ フォード WRTは、先月のラリー・イタリア・サルディニアで、FIA WRC(世界ラリー選手権)のマニュファクチャラー ポイント300回連続獲得という驚異的な偉業を成し遂げた
モータースポーツにおいて前例のないこの偉業は、アドリアン・フールモーとグレゴワール・ミュンスターの並外れたパフォーマンスによって達成されました
この驚異的な記録は、22年前の2002年モンテカルロ・ラリーで、カルロス・サインツとコリン・マクレーがフォード・フォーカス WRCで3位と4位に入ったときに始まりました
その重要なイベント以来、M-スポーツは参加したすべてのラリーでマニュファクチャラーポイントを獲得し、2008年のトルコ・ラリーで100回目、2016年のメキシコ・ラリーでの200回目、そして2024年のラリー・イタリア・サルディニアで300回目となる偉業を成し遂げた
6大陸、29か国、延べ84,365kmのラリーで、29人のドライバー、38人のコドライバー、そしてM-スポーツ全員の絶え間ない努力が、この驚異的な偉業の達成に大きく貢献しました
苦労して獲得したポイントも、簡単に獲得したポイントも、すべてのポイントが M-スポーツの卓越性とパフォーマンスへの揺るぎない取り組みを示しています
この長い道のりを振り返り、M-スポーツ UK の会長であるマルコム・ウィルソンは、過去22年間のお気に入りの思い出をいくつか語ってくれました
まずウィルソンは、2006年のラリー・モンテカルロで、マーカス・グロンホルムがデビュー優勝を飾ったフォード・フォーカス RS WRCの登場を懐かしく思い出し、彼はこれを「もう 1 つの名場面」と表現し、「モンテカルロでの初勝利であり、モンテカルロはチーム代表として、またマニュファクチャラーとして常に勝利を熱望するラリーだ」だと
「もう1つのハイライトは、2006年のラリー・ニュージーランドでした。シーズン最後から2番目のラリーとして、BP フォード WRTは、初のマニュファクチャラータイトル獲得目前でした。グロンホルムとミッコ・ヒルボネンは、1位と2位を獲得し最大ポイントを獲得、M-スポーツに初めて FIA WRC マニュファクチャラータイトルをもたらし、これはウィルソンのカンブリア チームにとって画期的な偉業でした
しかし、トップは常に2017年のウェールズ・ラリー GBが挙がっており、ウィルソンは「目に涙を浮かべた」と認めている
ラリーの最終ステージであるブレニグでは、フライングフィニッシュを通過したM-スポーツのドライバーそれぞれ異なる成果が達成された
まず、オイット・タナックとマルティン・ヤルヴェオヤがパワーステージを完走した時点で、チームに3度目のマニュファクチャラーズチャンピオンシップをもたらし、その後すぐに、セバスチャン・オジェとジュリアン・イングラシアがラリーを完走し、M-スポーツ初のドライバーズおよびコドライバーズチャンピオンを獲得した
最後に、エルフィン・エバンスとダニエル・バリットがフィニッシュラインを最後に通過し、WRC初優勝を果たした
ウィルソンはWRCでの「最も感情的な」思い出と表現し、M-スポーツがセミワークスチームであることを考えると、その重要性を強調「あのラリーでは、短い時間でいろんなことが起こった」と、本人だけでなくチーム全体にとっても大切な思い出になったという
WRC - Dayinsure Wales Rally GB 2017: Highlights / Review Clip
しかし、この世界記録を達成することは、M-スポーツにとって必ずしも簡単なことではありませんでした
特に印象に残っているのは、2015年のメキシコ・ラリーでの悪名高い「ティタナック」事件で、オイット・タナックのフォード・フィエスタ RS WRCが湖に落ち、水没による損傷にもかかわらず8時間以上経過後にマシンは回収され、誰もが驚いたことに、M-スポーツは僅か3時間と言う驚異的なスピードでマシンを修復し、タナックは翌日もレースに出場し、イベントを完走した
WRC Rally Guanajuato México: #TiTanak Review 2015
2019年のツール・ド・コルスもチームにとって悲痛な出来事となった
エルフィン・エバンスは見事なドライビングで、自身WRC2勝目を狙っていたが、勝利目前でパワーステージの最後の数キロでパンクし、3位に後退した
WRC - Corsica linea - Tour de Corse 2019: Highlights Stages 13-14
こうした挫折にもかかわらずこれらの出来事は、22年間にわたってすべてのイベントで結果を出し続けるというチームの粘り強さと決意をさらに強めるものとなった
300回連続でポイントを獲得するという驚異的な偉業は、マルコム・ウィルソンとM-スポーツの歩みを支えてきたフォード・モーター・カンパニーの揺るぎない支援なしには実現できなかっただろう
この成果は、パフォーマンスと信頼性というフォードの核となる価値観を完璧に体現し、これらの価値観とM-スポーツの卓越性の絶え間ない追求との相乗効果を強調し、WRCにおける永続的な存在感を確固たるものにしています
チームは今後数週間にわたり、過去と現在のチームメンバーのハイライト映像、ソーシャルメディアへの投稿、記念ステッカー、ラリー・ポーランドの期間中、マシンに装備された特別なフロントグリルなどで、この偉業を祝う予定だ
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WRC(世界ラリー選手権)に於いて、無くてはならない存在のM-スポーツ・フォード
だが、マニュファクチャラータイトルは2017年以降獲得していないし、ドライバーズチャンピオンも2018年のセバスチャン・オジェ以来輩出していないM-スポーツ・フォード
セミワークスと不利な状況で、トヨタ・ヒョンデと言うワークスを相手に戦っているのを見ると、もっとフォードから支援して欲しいと願うばかりですよね
Posted at 2024/06/26 07:19:17 | |
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