
自動車保険の更新時期となり、355の
保険会社を最近変えました。それについてはまた別の機会にするとして、その保険に入るにあたって、
車検証記載の住所(使用の本拠の位置)と今の現住所(実際の本拠の位置)が異なることに問題があるとのことで、車検証の住所変更の手続きを行うことになりました。
今の新居に引っ越したのは昨年の7月頭ですが、
車検証の住所変更はしていなかったのですよね。
まだ完了していないのですが、最近申請を行ったのでその話を書こうかと思います。
さて、もうすぐ毎年恒例の自動車税の季節がやってきますが(イヤだな)、
自動車税の住所変更についてはすでにやっていたのです。それも実はちょっと忘れていて秋頃に。税金を払わないと、車検も通せないし売れないしと、いろいろ大変なことになりますからね。
そのときも、
本来は車検証の住所変更をやらなきゃいけないことはわかってはいたのですが、ナンバーが変わるわけでもないし、
実質的な害がないこともあって、ちょっと面倒なので税金の方だけやっとけばいいやって、やらなかったのです。義務を無視する確信犯です。
論理的に考えると、車庫証明を取得した場所に車を置かなくなったときに、保管場所を変更しておかなければ、その場所で別の車の車庫証明が取れなくなってもおかしくはなさそうですが、実際にはそんなことはありませんよね。すでに前の車はないこと、あるいは、車があっても下取り等でなくなる予定であることが示されれば、新たな車庫証明は問題なく取れます。
今持っている私の2台の車は、いずれも賃貸駐車場で車庫証明を取りました。今、そこを借りている人がいるかどうかは知りませんが、その人にとって、賃貸契約があることと地主の証明があれば車庫証明は取れますので、
迷惑をかけることはありません。私の車が置かれていないことは、賃貸契約が変わっていることで十分証明できますからね。
‥と思っていたのですが、
保険に入るのに問題があるようでは話は変わります。車検証の住所変更をしていないことに
実害はないと思っていましたが、実はあるということです。初めて知りました。
それで‥‥、「車検証の住所変更かぁ‥‥、まずはどう考えても車庫証明がいるよなぁ‥‥、車庫証明を取るのに警察で用紙をもらうところから何度も往復して‥‥、たぶん陸運局にいって書類出して手続きするんだろうなぁ‥‥場合によっては不備があって出直しになったりして‥‥
面倒そうだよなぁ‥‥」とか、思ったわけです。
で、具体的にどうやってやるのかをネットで調べたわけですね。
すると、今は、どうやら
ネットで全部の申請ができるのですね!!!
「自動車保有関係手続きのワンストップサービス」というサイトで、

手続きができるようになっているのです。
警察に行かなくても車庫証明が取れるんですね! びっくりです。
これでやれば、家にいて全部やれます。ということで、早速これで申請をしてみました。
基本的には、よくあるWebベースの処理システムに似た操作感で進められます。
でも、
ところどころ詰まりました。
まず、入力を進めていると、住民票の物理的提出を端折ったりできる恩恵のある入力欄があって、
「住民票コード」を入れよと出てきます。
そもそも
住民票コードってなんだっけ!?となりました。調べると、どうやら(マイナンバーカードの番号ではなく)住民基本台帳の番号だそうです。なお、入力途中でマイナンバーカードのICチップによる照合もするのですよ。それでもなお、住民票コードを入れろとなるのです。
そんな番号を入力しろって言われてもねぇ、
そんなもん知らんぞ!ってなるわけですよ。入力しなくても、紙の住民票を後から提出することでも良さそうなのですが、せっかくのオンライン申請なのですから、そうはしたくないわけです。
それで、「住民票コード」なるものの調べ方を調べたのですが、なかなかはっきりしないのですよね。
自治体によって対応が微妙に違うようなのです。
住民票コードの変更の仕方とかは丁寧に出てきたりするのに、
単に知りたいという情報がはっきりしないのです。
何とか調べると、どうやら宇都宮では、住民票コードを表示するように指定して住民票を取得すると、住民票コードが印刷された住民票が取得できるということがわかりました。
コンビニで取得できる住民票ではだめで、役所の窓口での申請が必須なようです。
面倒だなぁと思いつつ、時間を作って役所に行って取得してきました。
オンライン申請なのに窓口にいく矛盾、紙の住民票を取得しておきながら住民票コードで電子申請する矛盾を感じつつも‥‥。
役所に行って住民票取得の申請書を見ると、「住民票コード」の表示を指定をするチェックボックスが確かにありました。そこをチェックして申請すると、窓口の人に
資格でも取るのかとかいろいろ聞かれました。結構デリケートな個人情報で、取り扱いを注意しているのでしょう。なお、民間企業が住民票コードを取得することは法律で禁止されていたりするようです。それで、漏らしてしまった場合を想定して、変更手続きが丁寧に書いてあったりするのか。
車関係の公の手続きだから、住民票コードを使えるのでしょう。が、そんなメンドクサイ情報をわざわざ入力させるなよって思いましたね。住民票コードで公のデータベースに直接アクセスするってことなのでしょうが、そんな謎の番号なんてなくても、氏名と住所の一致をもって、住民と住民票を特定することは技術的にも問題なくできるだろうに!?と突っ込みたくなります。しかも、マイナンバーまでICチップ照合しているんだから、紐づけられないはずがないでしょう。使う人の利便性を無視しているとしか思えません。
役所の窓口の人には、使途は車検証の住所変更の申請です、と答えました。でも、あまりピンと来ていないご様子。この
ワンストップサービスで住民票コードを使うということは、どうやら全然浸透していませんね。
住民票コードはわかったので、その後に入力していくと、一般的な用語ではない言い回しの箇所がいくつかあって迷うところもありました。正確な表現なのかもしれませんが、何が聞きたいのかわからず困惑しつつ、(わかって当然的な質問っぷりにムカつきますが)横で調べながらやればなんとかなります。
で、さらなる問題なのは、支払いの設定ですね。
散々入力して申請した後、申請後に申請ステータスを確認できるサイトがあってそこで確認すると、
「未受付」なる謎のステータスになっていました。こんな感じです。
決済情報(支払い方法)が登録されてないとかなんとかのメッセージが下の方に出ています。私は、
クレジットカード支払いの別の申請もちゃんとしたのですけどね。
「未受付」なる言い回しも、単に未だ受け付け前であるということなのか、もはや受け付けられない状態なのかもわかりません。
よくわからないので仕方なく電話で問い合わせしてみました。するとどうやら後者のようなのです。だったら、
未受付という謎の用語を使うだけではなく、
「申請は受け付けられませんでした」と書くとか、
明確に却下して戻してもらえる方がはるかにわかりやすいです。中途半端に「未受付」というステータスにだけしておいて、
人の申請を放置するなよな、と思います。
(糞なシステムだなと思いつつも)では受け付けてもらうには、どうすればいいのかを聞くと‥‥:
「
これこれの申請(私の場合は変更申請)
をOSSでこれから行うから、その申請で使うであろう支払いをこのクレジットカードからこの額を上限に支払うよ」という
設定の方を先にやらなければいけないらしいのです。まだ
ワンストップサービスでの申請がどのようなものになるのかを把握できていない手前の段階で、
先に支払い条件を設定せよという傍若無人ぶりです。世の中のよくある取引の仕方を無視していますね。クレジットカード支払いの設定を先にやっておくと、その後の変更申請が紐づけられて、申請が受け付けてもらえるようになるとのことです。
なぜ後から支払い方法を入力できないのか、後から設定した支払い条件とワンストップサービスの申請とをなぜ後から紐づけられないのか、謎すぎます。
文句をいってもシステムが変わるわけもなく、仕方なく住所変更(変更申請)をゼロから入力し直しましたよ。前の宙ぶらりんな申請が残っていることも気持ち悪いんですけどね。なぜそれを直せないのか!?
ということで、まあ確かに、家からできる「ワンストップサービス」にはなっていますが、かなり
お役所都合が前面に漏れ出たシステムですね。
よくよく見れば、注釈とかで説明が書いてはあるんですが、
めったに使うことのないシステムであることは明白なのに、まったくユーザフレンドリーじゃない糞システムです。見た目は綺麗に作ってあるので使いやすそうに見えますが、中身は糞です。
なお、ブラウザに
プラグインを最初にインストールして設定することをやっておかないと、
入力の最後の方で蹴られてしまうという罠もありますのでご注意を(‥‥実はこの罠にも嵌りました(^^;)。最初に警告出せよ!と思います。
いや~初見の人にとっては、
紙ベースで昔ながらの方法でやる方が全然楽なんじゃないの?と思います。
とはいえ、どういうものかわかっていれば使えるシステムだとは思うので、
私の轍を踏まないよう皆さんも機会があれば使ってみてください。
最後に、このブログを書いている今、現状の申請ステータスを調べてみました。
すると、
「業務規制中です。」という謎の表示が出て参照できません。
業務規制中ってなんだ!? 意味がわかりません。何で規制されているの!? 何が規制されているの!? 規制ってそもそもなんだ? サーバ過負荷? 人の処理が止まってる? 働くなと命令されたの?
普通に通じる平易な日本語で伝える気はないのでしょうか。
一事が万事とはこのことか。このシステムの何が悪いのかに気付いてもいないさそうです。
さて、355の自動車保険の方は、現在「車検証の住所変更手続き中」というステータスとして、無事に入れていますよ。
《後日追記》
このブログは参照されることが多いので、補足しておきます。新しい車検証は無事入手できています。その後の郵送入手等の後日記を含めて、
こちらに顛末をまとめています(https://minkara.carview.co.jp/userid/3409363/blog/47679352/)ので、よろしければ参照してみてください。