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2024年05月23日 イイね!

排気ガス排出システムの必要性

排気ガス排出システムの必要性先日ようやく完成したModdore。

Moddoreの前に、そもそも「排気ガスを車のマフラーエンドから直接吸い出す装置」は、あまり一般的なものではありませんね。EG Way Outという製品が、その手の装置のデファクトスタンダードだと思いますが、然程広く知られている製品ではないと思います。


我が家のガレージにある排気装置を初めて見た方々からも、具体的には、私の担当ではない設計事務所営業さん、電気工事屋さん、ガレージ床の磨き屋さん、雑誌ライターさん、ガス機器の修理屋さん、お友達、等々からも、「これは何ですか?」と大抵質問を受けてきました。


# そして用途を説明すると、「なるほど、こういうものが売られているんですね」と言われ、「こういうものは売られていますが、これは自作です」と答え、「?」なお顔をされるところから、さらなる説明をするところまでがセットでの流れとなります。:-p


みんカラには車好きな方が集まっていらっしゃるので、一般の方々とは違ってこういう排気装置をご存じの方が多いかもしれません。さらには、私なんかより前から持っているという方もいらっしゃることでしょう。
そうは思いつつも、Moddore製作の序章ともいえるその排気ガス排出システムの話を改めて少し書いてみようかと思います。
そもそもが「シャッターを閉めたガレージ内で車のエンジンを掛けた状態をしばらく続ける」ようなことをしなければ、まったく必要のない装置の話をです。


私がこのタイプの排気装置を導入しようと考えた主な理由は、出掛ける前に少し暖機をしたかったからです。

最近の車はというか、もうかなり以前の車から、出掛ける前の止まった状態でのアイドリングによる暖機の必要はなくなっていると思います。走り出しのしばらくの間は、あまりアクセルを開けないようにそっと走ってエンジンを温めるというので十分でしょう。走り出す前に本当に暖機が必要だったのは、70年代以前のかなり昔の話だと思います。
それから考えればF355は90年代の十分新しい車ですから、走り出す前にエンジンの暖機が必要というようなことはありません。エンジンの回転は始動直後から十分に安定していて、不機嫌さや扱いづらさを感じるようなことはありません。
それでも私が暖機したいのは、冷えているときにはギアが入れづらくて運転しにくいからなのです。

幸いにも、F355にはエンジン冷却水とミッションオイルとの熱交換を行うヒートエクスチェンジャーが付いています。


これは、ミッションオイルクーラーとして機能するだけではなく、ミッションが冷えているときにはミッションオイルウォーマーとしても機能するもののようです。少し暖機をしてから出発すると、そのおかげなのかミッションが温まって入れやすくなるのです。
(なお、私の運転でミッションが過熱状態になることはないと思われるため、オイルクーラーとして役に立っている場面はないでしょう。)

F355を買ったすぐ後の冬、ガレージがまだなかった頃の話になりますが、駐車場で車を弄るためにエンジンを掛けたままでそれなりにかなり長い時間経った後に走り出したことがありました。そのときは、走り出してすぐから、まるで十分に走ったときのようにギアがスムーズに入れられたのです。アイドリング放置だけで十分にミッション全体が温まっていたというわけです。そのときにはヒートエクスチェンジャーのことは知らなかったので、経験則として結果として学習したということですね。それ以来、ある程度暖機してから車を動かすようになりました。ほとんど暖機しないときもありますが、ちょっとやってからの方が明らかにスムーズなのです。

一方、ごまかしなくきっちり車検に通る遵法レベルの音量ではありますが、アイドリングは一般的に言ってかなりうるさい部類の車です。
私の今の家の周囲は、民家が比較的密集して立ち並ぶところで、周囲の民家との距離が十分に取れるような広い敷地があるわけでもありません。そのため、エンジンがかかった状態にある車をそのまま停めておくようなことは、周囲の迷惑を考えると極力したくないわけです。
そういう状況で出発前にエンジンを掛けておきたいとなれば、車の全周囲極力防音できる素材で極力密閉するしかありません。防音が期待できる外壁と屋根でガレージを作り、極力防音効果の高いシャッターを選ぶという結論となるわけです。
これに気が付いたとき、空調のために断熱材を入れてガレージを造ることにしていましたが、それだけではなく防音の意味でも断熱材を入れるべきだと思い直したりしました。また、ガレージの内壁には、吸音効果のある木毛セメント板を採用することにしました。

これは、機能面だけではなく見た目のテクスチャも気に入ったので一石二鳥だったのですけどね。さらには、リビングとガレージ境界の断熱材の不連続部分に気が付いたことから、図らずもガレージの壁は内側と外側の二重に断熱材を入れることとなったため、結果として防音はより補強されたものとなりました。
シャッターは、効果のほどはどれほどのものかわかりませんが、ちょっといいウレタンフォーム内蔵タイプのものにしました。


他方、防音を考えてほぼ締め切った空間でエンジンを掛けておくとなると、今度は自ずと排気ガスが問題となるわけです。最悪、長時間エンジンを掛けていたりすると一酸化炭素中毒で死ぬ可能性すら考えられます。それはさすがに言い過ぎで、一般的なシャッターには隙間があるので死ぬまでには至らないかもしれませんが、少なくとも体にいい状態ではないことは確かでしょう。したがって、効果的に排気ガスを閉空間の外に排出する手段がセットで必要となると考えたわけです。

なお、エンジンを掛けたあとにはシャッターをすぐに開けるとか、シャッターを閉めている時間は短時間にすぎないというのであれば、神経質にガレージ排気のことを考える必要はまったくないと思います。何かのときのために念のために換気扇をつけておくくらいで十分でしょう。私自身も毎日乗るインプレッサで出掛けるときには、ガレージ換気なんてやりません。というかやる暇すらありません。
また、シャッターを締め切ってエンジンをしばらく掛けておくことがある場合でも、一旦ガレージ内に排気ガスを放出することにしてガレージ全体を換気する方法でも、換気風量が十分取れていれば問題ないと思います。が、一旦空間に放出され希釈された排気ガスを少なからず吸うことにはなってしまうと思いますので、私はそれも避けることにしました。暖機目的ということは、まだ、キャタライザーも効いていないということですからね。健康上の問題までいかなくても、少なくとも臭そうです。

以上が、私が排気ガス排出システムを必要とした理由です。振り返ってまとめてみても、ほとんどの方にとって必要がないものだなぁと改めて思いました。


ところで、インナーガレージ付きの今の家を建てる前にはどうしていたかというと、築面積の広い鉄筋コンクリート造の立体駐車場ビルの1F駐車場を借りていました。仕事で宇都宮に引っ越してきたときに、996のために借りたところです。話が逸れますが、宇都宮で借りたマンションのすぐ近くに偶然その駐車場ビルがあってそこを借りられていたことが、F355を買う後押しにもなりました。もしも横浜に住み続けていたならば、F355は買わなかったかもしれません。
そこで借りていた区画は、1F駐車場の中でもかなり奥まったところでした。

奥まっていて外気の影響を受けにくいためか夏場もそんなには暑くはならず、地面蓄熱の効果のためか冬もそんなには寒くならず、駐車場の外にいればエンジン音も気にならないところでした。しかも、駐車場の周囲は民家ではなく、私の休みと休みがほぼ一致する会社と平置きの月極駐車場とに囲まれていました。そのため、エンジンを掛けた状態での車のチェックなんかも気兼ねなくでき、出掛ける前の暖機も問題なくできていたのです。

この気兼ねなくエンジンを掛けておける環境を維持することが、どういうガレージを造るのかの一つの指標となっていたというわけです。


もしも何かの参考になれば。
Posted at 2024/05/23 21:23:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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