「定置式水素ステーション」浪江に12日オープン 相双地方に初
2022年12月11日 06時45分
12日に開所する浪江水素ステーション=浪江町川添
伊達重機(浪江町)と日本水素ステーションネットワーク合同会社(東京都)が浪江町川添に整備してきた定置式水素ステーション「浪江水素ステーション」が12日、開所する。相双地方に商用の定置式水素ステーションが整備されるのは初めて。水素の利活用を進める「なみえ水素タウン」の実現に向けた動きが加速する。
浪江水素ステーションは、伊達重機の敷地約1500平方メートルに充填(じゅうてん)装置や事務所などを設けた。燃料電池車(FCV)で1時間当たり約5台分の充填ができる。水素は県内の水素製造販売事業所から調達するほか、町内に立地する福島水素エネルギー研究フィールドで製造された再生可能エネルギー由来の「グリーン水素」を活用し、水素の地産地消モデルを構築する。
総事業費は約5億円で、国、県、町の補助金を活用。営業時間は午前9時~午後6時で、日曜日と祝日は休み。12日は午前10時から開所式を行い、同11時から営業を始める。場所は浪江町川添字上加倉67の1。問い合わせは電話0240・25・8001。
伊達重機は1985(昭和60)年に創業し、主にクレーンのリース事業などを浜通りで展開してきた。新たに水素事業に乗り出したのを機に、昨年からトヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」のリース事業も開始。50台ある車両はほぼ全てが契約済みのため、同社は導入拡大を進める。
浪江町での水素ステーションを巡っては、アポログループのふくしまハイドロサプライ(福島市)が同町の棚塩産業団地に移動式水素ステーション「ナミエナジー」を整備し、今年5月に開所した。
Posted at 2022/12/11 10:14:37 | |
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