損か得か？

リーフで通勤してると同僚に話すと，必ずといっていいほど「充電無しで往復できる？」という質問が来ます。

自信をもって「できません！毎日急速充電してます」と答えます。

「そんなの不便でしょ」とも言われます。
確かにそうかも知れません。一般的なガソリン車の感覚にすればね。

充電無しで１往復できれば便利かもしれませんが，それって結局得なの？損なの？


ちょっと細かいけど真面目な話。
今の通勤スタイル(往復140km，途中急速充電あり)で家に帰り着いたとき，電池残量は約20%です。毎日20%→100%を自宅で充電してます。

24kWhリーフの場合，充電無しで残量20%くらいになるまでに走れる距離は一般的な道路で約100～120kmです。
では一日往復100kmの通勤をした場合，月の走行距離は約2,000km。充電は家だけで行うこととして，毎日20%→100%まで充電すると，今と同じ約5000円／月となります。

そうすると，今のように1ヶ月約3,000km走って燃料代は5,000円。
だけど，2,000km走ったとしても燃料代は5,000円です。
違いは急速充電のありなし。

だったらどっちでも一緒じゃん？とか，急速充電の手間がないほうがいいと思うかもしれません。
だけど，これが通勤となれば話は別。一般的な企業では通勤手当は距離によって決まります。うちの会社の場合，11km/lの燃費で21日通勤する想定になってます。これを現在のガソリン相場に当てはめると約35000円。100km通勤だと26000円くらいです。自分の手出しは2000kmでも3000kmでも同じとしても，実際の距離が長ければガソリン代として多くもらえるので，元が早く取れる計算になります。
クルマの消耗は早くなりますが，年間にして10万円以上の差は大きいです。

ZESP会員は月額料金だけで急速は使い放題なので，燃料代として支給されるものがある場合，急速で多く充電して長い距離を走るほどコスパが良くなります。なので，1充電で帰れる距離を通勤するより，毎日急速充電してでも長距離を走ったほうがランニングコスト的にはオトクなわけです。ま，ドライバー本人の疲労や運転時間そのものが長くなるという別の問題はありますけどね。
急速充電を長くすると，ロスタイムが多くなるので妥協点を見つけるのがポイントですね。