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2019年11月23日 イイね!

ログからわかること

ログからわかること余ったスマホにリーフスパイをインストール。ドライブコンピュータもどきにとして運用を始めて約3ヶ月。
このアプリにはデータをロギングする機能もあって,非常に多くのデータを収集することができます。

これはデータの一部で,少し加工してありますが,時間や速度と座標に高度,電池の温度やSOC,HX,空調稼働状況などが1日単位で別ファイルに保存されていきます。

アプリの設定でサンプリング間隔は変更できますが,最初は2秒になってました。これだと1日のデータが2MB以上と大きくなるので,今は15秒間隔にして収集しています。

このデータを使って遊びがてら色々分析してみました。
一番最初にやってみたのは,電池の性能を示す内部抵抗Hxの変化。

これは前にも紹介したので省略。

次は周囲温度とヒーターの通電割合。Ambientは「周囲の」という意味らしいです。

ヒーターの通電は250W刻みで管理されているらしく,ログに上がってくる数値は250wの倍数。500wなら2。1250Wなら6というふうになるようです。
朝の7時前後の気温の低い時間帯は250wの間欠通電。途中通電しなくなって,更にその後は7時半頃は連続通電になってます。これは,通電していない時間帯は内気循環なのでヒーター負荷が軽く,7時半前後は外気導入で自動車専用道を走っていたため,ヒーター負荷が大きかったためです。ちなみに出発直後の飛び出してるところは,下り坂で回生容量足りないために,暖房最大にしてエネルギーを回収しているところ。8時前と18時台の飛び出してるところは,急速充電中に暖房を強くしているためです。

お次はGIDs(電池残量)と速度,高度の関係。

高度変化が大きいところではGIDsの下がり幅が大きく,速度域が高いところでも傾きが大きくなります。7時50分くらいから街中や渋滞の関係で速度域が下がるとGIDsの下がりもゆっくりになります。

EVのクセや運転の仕方,交通状況などががそのままデータとして現れてます。

で,結構気になるHxのデータ。
色々調べてると,温度との関係が大きいようです。
これはある日のHxと電池温度を同じ時間軸に乗せたときの推移。

簡単に言えば,Hxは電池の温度に連動して変化します。
長距離通勤は温度が比較的上昇しやすく,温度が上がってくる通勤後半に向けてHxが上昇してきます。これは今の温度に対するHx値を計算して,もともとのHxとの差を走行中にゆっくりと補正しているようです。会社について,クルマが止まっている夕方までの間に電池の温度が下がると,帰り道の途中までは下げ方向の補正がかかっています。途中から急激に上がっているのは,帰り道の途中で急速充電をして,電池の温度が走行中の上昇幅より大きくなったため,Hxの上昇(補正)幅も大きくなるようです。

これはまた別の日の推移。

朝から大きくHxが下がっていますが,これは前日帰り着いたときの電池温度が高かったため。この日は遅番で朝の起動時16度くらいですが,前の日は帰宅時に23度くらいあったため,その差が大きく補正されているようです。

そしてこの日は帰りがすごく遅くなって冷え込みました。会社到着時には23度くらいあった電池温度は15℃以下。なので,ここでも大きく下がっています。
ちなみに,途中にまっ平らなところがあるのはSOCが40%以下の領域。ここではHXは変化しなくなります。これは残量が低い領域ではHxの計算の誤差が大きくなるため,変化させない仕組みになっているようで,決して劣化していないわけではないです。

QCの後に連続走行するとHxが回復するというのは,QCによって温度が上がり,Hxに補正がかかるため回復したように見えるというZE0に特有の癖を利用したもののようです。私の感じる限りでは,ZE0は温度に対するHxの上下補正の傾きが大きすぎて,電池の温度が変化しにくい低速域でのチョイノリを繰り返すと,実際より大きくHxが下がる。逆にQCと連続走行を繰り返すと電池温度の上昇によって必要以上に大きくHxが補正されて,回復したように見えるという感じではないかと。加えてSOC40%以下ではHxが変化しないので,それを逆手に取って,目一杯電池を使った後に目一杯QCして温度を上げて,温度が下がり切る前にSOCが40%まで走ってしまえば上げ方向の補正だけが多く働いてHxがどんどん上昇することになります。これがおそらく回復運転の正体。

なかなかうまく考えたものだと思いますが,QCを繰り返したほうが劣化が遅いというのはおそらく誤りで,それはあくまで見かけ上。QCの方が電池に負担が大きいのは取説に書かれている通りなんだと思います。

ここ最近HxとSOHが急激に下がってきたなぁと思ってたのは,急激に劣化したのではなくて,季節が変わって周囲温度が下がったせいで,平均的な電池温度が低下してHxが補正されたため,見かけ上大きく劣化したように見えているようです。ホントの劣化度合いは,前年同時期の同じような環境下でHx,SOHの値を比べてみることと,同じ条件下での航続可能距離がどれくらい変化したのかということのような気がします。
Posted at 2019/11/23 23:11:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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