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急速充電器と自宅充電の費用を比べようとすると，何だかわかりにくいですよね。その一因は単価が時間で設定されていること。
多くの場合，1分20円とか，1回(10分)500円なんて設定になってます。


自宅充電の方は電力量で単価が決まってるので比較的簡単。
中国電力管内であれば再エネ賦課金を込みにして概ね下記のとおり。
深夜電力で約16円/kWh
従量や昼間時間帯で25円～30円/kWh

じゃあ，急速充電器と自宅充電はどっちが安いの？
これには少し換算が必要ですし，金額の差が充電器によって異なってきます。

急速充電器には25kW,30kW,44kW,90kWなどの能力の差があります。実際にはもう少し種類があります。急速充電は充電器の能力に関係なく，使った時間で課金されます。25kWタイプでも90kWタイプでも1分20円という単価設定なら20円です。

ここで，比較的計算しやすい30kWタイプの充電器を例に取って換算してみます。
30kWタイプの充電器は，その名の通り1時間充電すれば理論上30kWh充電できます。ということは1kWh充電するのには2分。単価が20円/分とすれば，1kWh当たりの費用は20円*2分で40円になります。
深夜電力はもとより，昼間の自宅充電より高いですよね？
また，ZESP3のシンプルは1回10分500円。30kW充電器で10分間に充電できる電力量は5kWh。ということは100円/kWhという計算に。
すごーく高いです。

仮に倍の容量の60kW充電器があったとすると単価は半分になりますが，それでもエネショップの20円/分より深夜電力の方が安いです。

ZE1はe+で90kW充電器に対応していますが，40kWhの標準モデルは50kWまでしか対応していないので，1kWhあたり20円以下で充電するのは不可能です。

別に急速充電が高いから問題だと言いたいわけではなく，この料金から見ても自宅で充電したほうが安いですし，やはりその方がEV本来のスタイルだと言いたいわけです。
高い安いじゃなく，純粋にEVを楽しみたいという考え方もあると思います。ただ，ランニングコストを考えた時，自宅に充電設備があるなら自宅で充電することを基本に運用してもらえるといいかなぁ。自分がZE1に乗り換えたとすると，ZESP3のプレミアム契約はしません。結局高く付くので。一応たまの遠出の保険にシンプルには入るでしょうけどね。