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ZE1の残念な純正ナビ。
純正オプション品のドラレコが繋がらないなんて，ある意味悪意を感じます。

一応ドラレコは設定ソフトを使ってPCで設定を書き込むことができるんですが，そんなのいちいちめんどくさい。また，駐車中に駐車監視が動作してた場合，次の起動時に「ポーン」と音がして教えてくれるんですが，映像が確認できません。
カードエラーが出た時とか初期化するにもメニューが出せないのも困ります。

市販のモニター付きのドラレコを使えば済む話ですが，モニター付きのドラレコはでかくで邪魔で目障りでキライです。それに信頼性や電源周りの配線のスマートさにも欠けます。やっぱり純正には拘りたいところです。
というわけで，色々考えてみたところアラウンドビューモニター(AVM)の回路が使えそう。
先週，ナビの裏側を確認した時に実験してみると

一応ドラレコの映像が映ります。

というわけで，部品を調達して割り込み作戦を企てます。

TVキットの割り込みハーネスに細工をして，AVMの回路を外に引き出して，スイッチで映像回路を切り替えるようにしました。

空いているカプラーがドラレコの映像カプラーに繋がります。整備性を考慮してスイッチと割り込みハーネスはカプラーで切り離せるようにしておきます。

切り替えスイッチを使わずに，オスメスの4極カプラー同士を接続すると，純正のAVM仕様に戻ります。この辺は見えないけどこだわりです（笑）


スイッチの場所はちょっと悩みましたが，助手席足元へ。グローブボックスの中にしようと思ったんですが，ただでさえ収納の少ないこのクルマ。貴重なスペースを消費しないように。滅多に使うものではないのでここでいいです。

シグナルとアースを一度に切り替えるため，スイッチは双極双投タイプでないといけません。トグルスイッチなら比較的簡単に見つかりますが，トグルタイプはいかにも後付スイッチに見えてかっこ悪いので，ネットでオルタネイトの押し釦タイプを探しました。押し込んでドラレコ，戻すとAVMになります。

こんな感じで映ります。


メニューも見えるようになりました。

が，下側の帯で隠れてしまってますね。

今回わかったこと

AVM仕様の車両は画像下の帯（プロパイロットPのボタンなど）をナビ側で被せているようです。

これは本来のAVMの画像。一見，別々の画面が映っているようにみせかけて


ドラレコの画面に切り替えると，こんな風に。


メニュー画面もこんな感じ。


結局，一つの画面に枠を被せて分割しているように見せかけているようです。カメラ画像の合成やガイドラインの表示はAVMのC/Uでやっているみたいですね。
ホントは画像の下に時間やガイドメニューがあるのですが，この帯で隠れてしまいます。まあ，映像を楽しむものではないので，このくらい映れば問題ないです。

AVM仕様ではない普通のバックカメラ仕様の車両だと，この枠は出ないはずなんですが，ナビにはその設定はありません。車両ごとでナビの型番が違うわけでもないようでした。おそらくCAN通信でAVM C/Uと話をしてて，AVM C/Uが存在する車両なら枠を表示するような仕掛けがあるんでしょう。