フジサン特急2000系に乗ってきました

富士急行のフジサン特急2000系
　
元を辿れば、JR東日本の「パノラマエクスプレスアルプス」。
車体は大改造されているものの、旧国鉄165系の貴重な生き残りです。

２本あったうちの2002号編成は一昨年引退し、残る2001号編成も2月7日をもってついに引退することに。
落ち着いている早いうちにお名残乗車してきました。


引退に先立ち、富士急では昨年12月から「フジサン特急2000系さよならキャンペーン」を開始。
初日の12月19日には「フジサン特急運転台見学イベント」も予定されていましたが、なんとキャンペーン開始とともに車両不調で運用一時離脱というハプニング。「運転台見学イベント」も中止に。

一時は、「走らずこのまま引退か？」とも思われましたが、正月明けに運用へ復帰しました。


大月駅で発車を待つ「フジサン特急2000系」
写真の展望車は「富士山駅」寄りに１号車として連結。
展望車に乗車するには定員制の着席券が必要ですが、私が乗車した列車の当日分は完売。
事前に予約しておいてよかったです。



展望車の車内は３つの部分に分かれています。
まずここは、後方にある一般座席。



中央のサロン席。
ワインレッド色のソファーが２脚、側窓に向けて設置されています。



サロン席から先頭の展望席へ。
左側の小部屋は乗務員室。展望席上部にある運転席へはこの中から昇るようになっているようです。



そして、最前部の展望席。
車内から見た雰囲気は、小田急のLSEに近いような気がします。
なんとか前から２列目の座席をキープ。
外の気温は一桁だったと思いますが、ここだけは陽射しで温室のようでした(汗;



車窓から望む富士山。
三つ峠駅を過ぎた所にビュースポットがあり、電車はしばし徐行運転。



カーブが続く富士急行線。
場所によっては、富士山が展望車の正面に来ることも。
富士山のすぐ近くなので、晴れていればいつもこれくらい見えるのだろうと思いきや、午後になると山に薄雲がかかりはっきり見えなくなっていました。



大月からひたすら昇り勾配を走ること約45分。終点の河口湖駅に到着。
途中、河口湖より２つ手前の富士山駅(旧・富士吉田)で進行方向を変えるため、両起点の出発時には展望車が必ず先頭になります。



河口湖で並んだ、フジサン特急8000系(左)と2000系(右)。
フジサン特急8000系は元小田急ロマンスカーの20000系。あさぎり号としてJR御殿場線に乗り入れていた電車です。
そして2000系の後継は、同じくあさぎり号として活躍していた元JR東海371系が水戸岡デザインの「富士山ビュー特急」として投入されることが発表されました。
なので、フジサン特急同士の並びも間もなく見納めということになります。



165系の面影が残る、2000系(左)３号車の前頭部。
対して、8000系(右)の方は外観は両端とも同じ形状。ただ、１号車には運転席直後に展望ラウンジが設置され、2000系と同じく座席定員制の展望車両という扱いになっています。



フジサン特急2000系と富士山。
ホーム上にいると気付きにくいのですが、河口湖駅で撮影が可能。
ほか、三つ峠～寿間に富士山を背景に撮影できる有名なポイントがありますが、2001号編成の向きだと、展望車寄りで富士山を入れられなかったような気がします。



車体にびっしりと描かれているのは、富士山をモチーフとしたキャラクター。



約100個ほどあり(車外98個、車内3個)、すべてが異なっていて、なおかつ一つ一つに名前が付けられているそうです。

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河口湖駅前で保存されている「モ１形」
富士急行の前身、富士山麓電気鉄道が開業したときの車両。
屋外保存ですがきれいな状態で維持されてました。



お昼は、駅前の「ほうとう不動」でほうとう。
注文の時、「当店はほうとう専門店でございます。おすすめはほうとうです。」って言われたらほうとう注文するしかないですよねw
大きな鉄なべが出てきて「食べきれるか？」と思いましたが、味噌仕立てでかぼちゃや白菜など野菜の甘みがあり、見た目ほどヘビーではなく美味しかったです。

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こちらは「富士登山電車」と名づけられた快速列車。
見て分かるとおり水戸岡デザインで、元京王5000系の富士急1200系の中扉部を閉鎖するなどして改装したもので、車体色は先ほどのモ１形をモチーフにしているとのこと。
折角の機会なので乗車してみました。



木目をふんだんに使用した車内。
この２号車は「青富士」。



もう一両の１号車は「赤富士」がテーマ。
「快速」とされていますが、アテンダントさんが乗車し観光に特化しています。
停車時間を長く取った途中駅では、運転士さんがカメラのシャッターを押してくれて恐縮(汗;
急ぎでなければ、特急ではなく富士登山電車でのんびり行くのもおススメかと。



大月で元京王5000系の並び。右は一般車両です。
今回は”普通の元京王5000系”に乗りそびれたので、今度行った時は乗りたいですね。

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乗り歩きの途中で立ち寄った三つ峠駅
三ツ峠山の登山口で「ヤマノススメ」にも登場した場所です。
１年くらい前に富士急でも「ヤマノススメ」コラボやってましたよね。



改札内には、今でもキャラパネルが置かれています。



三ツ峠からは、JR線直通乗り入れのホリデー快速で大月へ戻り、日も暮れてきたので本日の乗り歩きはおしまいにしました。
しかし、JR189系に乗ったのも久しぶりです。