Z3のステアリングガーニッシュのシルバーカーボン
バージョンです。
現在、硬化の安定待ちってところですね。
画像はコレ。
型を作ってあるので、当然ながら、同じものがいくつも作れます。
ということは、このように材質の違うものも
作れる、ということですね。
型の製作がちょっとメンドイので、もっと簡単に作れる方法があればいいんですけど。
で、シルバーカーボンについてせっかくなので
豆知識でも書いてみようと思います。
まず、ひとつめ。(豆知識はふたつ、いっときます)
シルバーカーボンってのはカーボンじゃありません。
クロスの模様がカーボンの布に似てるので、
それの銀色のヤツのことを
「シルバーの色をしたカーボンの布っぽいもの」
略してシルバーカーボン、と呼ぶわけですね。
なので、カーボン製品のように軽いということは特にありません。
ただしシルバーカーボンの名誉のために書きますと、
ホントの黒いカーボン製品にも2種類ありまして、
そのドライカーボンとウェットカーボンのうち
軽いのはドライカーボンの方です。
一般的に出回っているカーボン製品はウェットカーボンの方が
多く、特に明記されていなければ、まずウェットの方です。
ウェットカーボンは重さも強度もFRP製品と同レベルです。
なので、実質的にカーボン製品だからといって特に
軽いと言うもんでもなかったりするわけですね。
だからといってカーボン製品の価値が下がるわけでは
ないと思います。製品製作の手間とか、イメージとか
いろいろ考えるとウェットとはいえ、カーボン製品が
高価になるのはしょうがないと思います。念のため。
で、シルバーカーボンの重さはウェットカーボンと
おんなじくらいの重さです。
逆に言うと、重さの面でいうと黒でもシルバーでも
好みで選べばいい、ってことになりますね。
この話の流れでいくと、
どっちでもいいのかよ・・・
ということになっちゃいますね。
(確かにそうかも)
さて、豆知識その2、です。
(ふたつでおしまいなのでもう少しがんばって読んでね)
シルバーカーボンの中でも、本物と偽者の二つがあります。
ちょっと誤解しやすい表現ですね。
言いかえると、シルバーカーボンにはテキサリウムってのと、
テキサリウムじゃないやつ(テキサリウムをマネしたもの)
の2種類があります。
テキサリウムが何かってのはインターネットで調べれば
詳しくわかると思いますが、FRPのガラスマットの代わりに使う
資材のひとつです。
使い方はブラックカーボン(ウェット)と 似ていますね。
ただし、材質からくる完成した製品の特性がカーボンとは違いまして、
例えばスキーの板とかに使われる素材です。
テキサリウムがここでいうシルバーカーボンなわけです。
で、スキーの板ほどの反発力が必要ないときは、
テキサリウムっぽい見た目を持つけど、それのマネをしたクロスを
使うわけです。通販とかではシルバークロスと呼ばれているようです。
本物の・・といったのはこういう意味です。
まとめると、
普通のFRPでは役不足ってときに出てくる素材で、
ブラックカーボンは軽くて強度が必要なときに(ドライですが)使い、
シルバーカーボンは強力な反発力が必要なときに(テキサリウム)使うわけですね。
ブラックカーボンでも、特にドライである必要がないときはウェットを使い、
シルバーカーボンでも特にテキサリウムである必要のない時は「テキサリウムじゃないやつ」を
使うことになります。
ただし、ブラックカーボンがそうであったように
実際に出回っている商品が必ずしも本物である必要がないわけで、
テキサリウムの製法上の問題点をクリアしたのが
ここでいう偽者のシルバーカーボンなわけです。
実際にやるとわかりますが、テキサリウムって
マジで使いにくいです。
ボクの場合、コレ使うと2回に1回は失敗します。
偽者とは言いましたが、見た目で見分けることが非常に難しく、
個人的にはどっちでもいいんじゃねーの?
というレベルです。
僕自身、完成した製品単体で見せられると
間違ってしまうくらいです。
そんな感じですね。
これで豆知識はおしまい。
では、今回作った(作っている)シルバーカーボンの
ステアリングカバーは、どっちなの?
と気になりますね?なりませんか?
いや、コレ読んでる人で一人だけ気になる人がいるはずですね。
答え。
偽者の方です。(言っちゃった)
ていうか、もう手元にあった材料は使い切ってしまいましたし、
本物はやりたくない、ってのが正直なところですね。
ということです。
完成したら、また日記に書いてみようと思います。
おしまい。
Posted at 2011/08/27 09:50:23 | |
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