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2012年11月13日

初代セリカのマイナーチェンジ考 その1(続くかないかも!?)

初代セリカのマイナーチェンジ考 その1(続くかないかも!?) 最近、古本屋で面白いものを見つけました。
1976年5月発行のトヨタ自動車工業の技術紹介書「技術の友」。

この中に偶然見つけたひとつの記事がコレ。


まさかこんな記事が掲載されているとは思ってもよらず…なんか“運命”を感じました!
だって、売られている時は“ビニ本”状態でしたから(笑)


で、読んでみて「なるほどぉ!」という部分もあれば「えっマジ?」というところもあり…徐々に紹介していきたいと思います。抜粋ですが…。


で、最初に気になっていたのが、「なぜマイナーチェンジされたのか?」ということ。
外板も内装も、それまでの前期型と共通しているものがほとんど無いという事実は…後期のオーナーとなられた方なら誰もが驚かされる事実のはず。かくいう私も、前期オーナーとの交流を10年ほどしていながらも、いまだに新たな発見をするほどですからね。(昨日、一昨日のブログにあるように…です。)

ちなみに、セリカは当初は“ダルマ”と呼ばれるクーペだけでS45年末に発表され、47年夏にはフェースリフトを実施、少しずつ改良されながら48年に“リフトバック”が追加。75年になって大幅なマイナーチェンジが施され、77年まで生産されるという、今の車と比べても非常に“長寿”なモデルサイクルとなってました。
本来なら4年周期で変わる車が多い中、その倍ほどにも引き伸ばされたこのサイクルが…どうにも引っかかってたんです。まぁ、人気があったんで急いでモデルチェンジする必要もなかったといえばそうでしょうが、それは結果論ですからね。現役の期間真っ只中では、こんな評価もないでしょう。



と…やはりコレについての記述がありました。
その回答とは…もちろん皆さんがすでにお察しのとおりです(笑)が、要約すると以下のような内容です。

つまり、オイルショック直後の情勢が、社内外共にモデルチェンジを許される状態ではなく、必要最小限の変更にとどめなければならなかったこと。かといって、排ガス対策等の対策は避けて通れなかったことから、ビッグマイナーチェンジという“苦肉の策”を取らざるを得なかったようです。
というのもこの排ガス対策の為には、エンジンの変更を行うだけでは技術的にバランスの取れた車を作ることが難しく全体的に手を入れなければ成り立たないほどのモノ、かつ、5年も作り続けている商品としての競争力を確保するためにも何がしかの車両変更が必要だった…といった背景があったようです。

なるほど、だから車両全般について隅々にいたるまで改良がなされているわけなんですね、納得。

ちなみに…以下の考え方の基、ビッグマイナーチェンジは計画されたようです。
①排ガス浄化対策を実施
②①の為にボデーの変更、主にエンジンルームの大幅な拡大を実施
③外観は従来車両とあまりイメージを変えないこととし、ボデーの変更も最小限に抑えることで原価および投資削減に努める
④実質的な中身の変更(足回り、計器盤、空調関係等)はできる限り実施して、ポテンシャルの高い車としておく
⑤セリカLBを対米輸出可能な車に変更して、車種を充実する
とのことです、


おぉ、③は苦肉の策でしょうが、でも④を織り込むことで商品力を維持し、⑤で拡販を狙う…

なんとも説得力のある企画書ですね。



こういう経緯があればこそ、我が愛車が今あるわけで…当時の社会環境の中で苦労された方々には感謝してもしきれませんね。



以降、ぼちぼちと書き留めておこうかと…さてさて、いつまで続けられるやら(汗)
ブログ一覧 | セリカ トリビア | 日記
Posted at 2012/11/13 22:10:13

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この記事へのコメント

2012年11月13日 22:51
現代の目線ではまったく知りえない話ですね!

やはり、現役モデル当時の 時代背景というのは重要で貴重なお話です!
すごく楽しみ・・・! 期待しております。
コメントへの返答
2012年11月14日 19:53
我がセリカを購入した20年ほど前に、セリカが発売されていた昭和51年のドライバー誌を一年分、古本屋で見つけてまとめて買ったことがあります。
で、当時の試乗記等を読むうちに、セリカ購入時に気が付かなかった“ノンオリジナル”の部分を見つけることができ、その多さに驚いた覚えがあります(笑)

やはり当時の記録って、読み返すと面白いですよね。
これからもいろいろと探してみようと思います!
2012年11月13日 23:47
ほ~LBのマイナーチェンジはワールドワイドに進化するためのものだったのですね!

しかし私のシルバー限りマイナーチェンジでこれだけの大変化した車は有りませんね~

ホイールベースやトレッドは勿論、スイッチが現代車と同じ配列になったのもこのマイナーチェンジからですもんね!

室内にタイヤハウスの突起が無いのも大きな違いですし.....
コメントへの返答
2012年11月14日 20:00
どんな時も「進化は忘れちゃダメ!」っていう姿勢があったことを知って、安心したんですよ、実は私も。

確かにコレほどまでにビッグな(シャシーも変わりましたし!)マイナーチェンジは、多分他には無いでしょうね。
排ガス当時の他の車種でさえ、見つけることはできないでしょう。
ほぼ現代の車と同じですモンね、スイッチ類は。
だからなのか…旧車イベントでも、いまだに前期型ほど注目されないんですよね(笑)

前期のスペアタイヤが立ってるのは…最初は驚きました。でも、ガスタンの影響だと知ったときに納得しましたが、それにしてもココまで変えるか!?って驚いたのも事実です。

この車だからこそ許されたのかも知れませんね。
2012年11月14日 5:33
1600GTが無くなってしまった訳は・・・

排ガスが原因だったのでしょうか?
コメントへの返答
2012年11月14日 20:02
そのとおり! 2T-Gは排ガスデバイスを追加すると思いっきり性能が落ちることが目に見えていたんで、止めたそうですよ。
18R-Gでさえ15馬力も落っこちましたから(汗)

購入時はそんなことさえ知らずに、迷わず“規制エンジン”を選んじゃいました、私(笑)
2012年11月14日 10:08
2次燃焼のための装置を付ける都合で、エンジンルームが拡大されたということは聞いたことがありましたが、それ以外はどーして変更したのか知りませんでした。

それにしても、”ビニ本”・・・・
懐かしぃ~響きです。
あの頃に戻りたぁ~い。
そして、ビニ本の買い占めを・・・
いやいや、セリカパーツを買い占めたい!
コメントへの返答
2012年11月14日 20:06
そういえば床下に触媒をつけるために、フロア形状も全然変わってるんです。だから、レカロのベースフレームが前期と後期では互換性無し!!!
これには泣かされました(笑)
ついでに…ストラットのアッパーマウントのボルトピッチも違うんで、前期のピロアッパーが付きませ~ん。コレにも泣かされてます…。

前期のRA25と後期のRA28、同じ20系って表記されますが、部品購入時には注意が必要ですよ!
2012年11月14日 15:24
最初の排ガス規制、メーカーにとってはかなり厳しいものだったみたいすね

次回のセリカDAYでは初期から最終期順に並べたら分かりやすいかも
ちょっと無理かな(^^;)
コメントへの返答
2012年11月14日 20:09
そりゃ会社の存続が危ぶまれるほどの危機だったそうですからね(汗) 半端無い厳しさでしょう。

最初期から並べるのも可能ですけど…誰も気が付かないですよ(笑)
2012年11月14日 15:38
当時の排ガス規制、海外進出ブランドの確立、
国内販売台数増加、開発コスト削減
安全対策など
いろんな規制はかかった時代ですね。

初代セリカLBは、車好き(セリキチ)の根っこですね。
コメントへの返答
2012年11月14日 20:15
この時期の車は、排気量ごと、エンジン種類ごとに毎月毎月「車両型式」が入れ替わっているんですよね。
だからカタログも、諸元表だけが挿し変わってる場合があり、見ても飽きないんですよね(笑)
でも当時は必死だったわけで…本当なら笑っちゃいけないんでしょうね。

セリキチには、このLBよりもちょっと前の“ワンテール/スラントノーズ”ダルマの頃にすでに始まってます(笑)
奥が深いですよ!
2012年11月14日 21:53
RA25とRA28とは,相当違うんですね。
部品などは少しはあうのかと思っていましたが,いい勉強になりました。

セリカは,改造されているものがたいへん多いと聞いています。
私としては,前期型よりは後期型のスタイルが好きですし,前期型はオールドカーとしての味があると思いますが,メーター周りも後期型は現在の車に相当繋がるところが多く,私としては使いやすいです。ただ,RA25の145馬力の走りを味わってみたいと思いますし,2TG搭載車の方がバランスが良かったという人もいます。不思議な魅力を持つ車ですよね。

また,いろいろ教えてください。
コメントへの返答
2012年11月14日 23:06
前期と後期は外板で言えばドアとルーフ、リヤハッチ以外は互換性が無いんですよ!
となるとまったく別物ですよね(笑)

室内にいたっては、もう完全に近代化してますから、今の車から乗り換えても違和感は感じないはずです。だから家の足グルマと交互に乗ってても迷いませんが、これが前期型だと…スイッチ類の操作はきっとその都度悩みますよ(汗)


オリジナルの良さもいいですが、改良された安定性もまた良しですよ。乗り比べは私もしてみたいですけど…。
2012年11月14日 22:24
昭和に51年頃の”driver誌”は、よく現地試乗記が、連載されていて国内で販売されているのとは、随分異なるのだなと見ていました。
当時は、ドアミラー、サイドマーカー、ビッグバンパーが、3種の変更アイテムでした。
RA25とRA28は、見た目は、同じようでも中身は、別物でしょう。
コメントへの返答
2012年11月14日 23:09
3種のアイテムにプラスして「連続ウェイビングシートベルト」ですかね、やはり(笑)

RA25もカッコ良いんですけどね、でもちょっと細長く見えすぎちゃうんです。
怒られちゃうかな!?

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「@H.N城谷サッシー 君、いやいや展示セリカってこんなにも小さかったんだっていう錯覚ですよ。降りるなんてこと、誰も思ってませんし、そもそも…許しませんっ(笑)」
何シテル?   08/19 07:59
小学生の頃に憧れたセリカ。平成元年に入手し、はや34年目に突入。それからもちろん、悪天候なんてまったく躊躇せずずっと日常的に乗り続けてます。 だって乗りたくて...
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