
旧車バブルの今にして思うと、それ以前はかなりいろいろなパーツを安価に入手しては処分してたんだなって…残念に思う事が多々ありまして
それが今回のこのキャブで思い出しました。
今回の主役もやはりソレックスのキャブレターですが…今では欲しくても買えない憧れの44パイのお話。
2008年2月11日のブログです。
ここ数日の寒さで、ちょっと風邪ひいたかもしれません。。。
でもジッとしていることが嫌いですので、今日はこんなものいじり始めました…ソレックスです。ホコリだらけの泥だらけ、見た感じはボロです。
でもこのソレックス、よく見りゃちょっと変わってます。そう…イタリア製なんです!
ですから…おなじみの三国製とは構造が違うみたいです。
ここらへんに興味があったので、ヤフオクで思わず落札しちゃいました。
もちろん、このまま使えるとは思いませんので、観察がてら掃除してみようと思いバラしてみることにしました。
(運が良きゃ、使える…かな??)

外見は、かなり汚いです。色が変わってるように見えましたので、ワイヤーブラシで擦ってみましたが…ほとんど変わりません。
ジェットカバーも独自の形してますね。中身が気になりますが、急いで開けちゃいたい衝動をグッと堪えます。だって、ガスケット破ったら、はたしてスペアが入手できるかどうか分かりませんからね。
で、慎重にガスケットを剥がしていき、いよいよジェットとご対面。もちろんガスケットは大丈夫です。
さて中身は…期待に反しておなじみの光景でした。

ところが、このジェットを外してビックリ(汗)
…こんな形してました。見たことありませんね、こんなもの。
これじゃ、ジェットの交換できないよぉ…!

あらためて写真を見ますと…刻印などがあるんですが、全く読めない(泣)
既に写真も無きゃ、この本体も無いわけで…調べられないんですけどね。
でもこの時の日記を見れば、しっかりイタリア製と言い切ってますもん…そうなんでしょうね。
で、続きです。
続いてフロート室を覗いてみましょう。これは4本のボルトを外せばOKですが、ここにもガスケットが入ってます。こいつは形が大きいうえに複雑な形状をしていますので、慎重に剥がしていきます。
今までにもジャンク品を分解した経験は2度ほどありますが、この部分はともにガスケットが本体にこびり付いてしまっており、キレイに剥がせたことはありません。今回もきっと難儀するんだろうなぁ…と思いつつ、カッターナイフの刃を慎重に当てながらコジリぎみに進めていくと、いとも簡単に“ぺきっ”という音とともに剥がれました。
…良かった。

またもや、構造の大きな違いを発見。
フロートがカバーとは別体になってました。ってことは、フロートの高さ調整はどうすりゃ良いんだ??? なんてことは、この際考えません。
それより、このフロート室が汚い汚い。 アルミの粉が付着して、触るだけで粉が舞います。でもガソリンがキレイに抜かれた状態で保管してあったようで、何も付着していないのは助かりました。
この調子で加速ポンプも外しちゃいます。ダイヤフラムももちろん慎重に剥がします。
見た感じここら辺は、三国製と同じ構造です。

いやぁ、しかしやっぱり汚い汚い。白い粉で一面覆われてますね。
でも、ダイヤフラムはまったく破れもなくキレイなままでした。良かった良かった。
すっかり楽しんでますね(笑)これぞ『好奇心』。これ忘れちゃったら…なにも楽しくないですもん!?
しかしこの構造…ほんと面白いです…が、まだ何も知識の無かった私には、単なるおもちゃに過ぎません。
その証拠に…磨いてもきれいにならないから、仮組した状態でとっとと手放しましたもん、ほぼタダ同然で(泣)
ちなみにきれいにならないのは…アルミダイキャストではなく、それ以前の亜鉛ダイキャストなんです。
加えて、ネジ類がすべて『マイナス』ですもん…これまた古い時代を物語ってますね。
あぁ、取っておけばよかったぁ。。。
で、どうなったかというと
この続きです。
スターターカバーもはずしてみます。これも三国製と同じ構造ですね。もうお手の物です。

ここまで外してあと残るは、バタフライとベンチュリー。
バタフライについては、以前ジャンク品をばらして元に戻らなくなり、大変苦労した覚えがあります。
たしかその後で知りましたが…外しちゃいけないそうです、素人は。
ですので今回はヤメ。
ベンチュリーは…インナーもアウターも、固くって抜けません!固定ネジはすべて外してますので、ちょっと強めにひっぱたけば抜けるとは思いますが、無理は禁物です。
さっさと諦めちゃいました。
で、全体をざっと洗い、汚れをワイヤーブラシでちょこちょこっと磨いて時間切れ。
あとは、穴という穴を“エアスプレー”でブシュ~っと吹いて、詰まりのないことを確認。とりあえず安心しました。

で、組み付けて、とりあえず終了。

あぁ、風邪が悪化してきたかも…。
こうして無事に2基(そうです、2つ揃ってました!!)がきれいになり、ガスケットさえ変えればいつでも使える状態に…なってたはずなんです。
でもこの時はまだ「ガスケット用紙」なるものの存在を知らず、「あぁ、これじゃ使えないわ」ってことであえなく放出しちゃったんですよね、置き場所も無かったんで。。。
あぁ、あこがれの44パイソレックス。
これだけでいまなら…2桁万円いけるんじゃないかな???
この時はそんなことも全く想像できず、あっさりとゴミ価格で手放しちゃったんですから…泣けるぅ。
で、今でも手元に残ってるのは…例の排出ガス被った「残念な」5型キャブ。。。
人生はこういうことの繰り返しなんですよね。
いつまでたっても「貧乏父さん」のままです。。。
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Posted at
2024/04/18 05:22:50