
さて、簡易カタログ編の最終回は、今度はこちらの2冊を比較しましょう。
先回見てた「50年11月(とはいえ-5012表記)」版と、「51年6月(こいつは-5106表記)」版。
表紙で気が付く大きな違いは…

もう一目瞭然ですよね。「NEW」や「説明の文字」が無くなってるます。
で、考えた。
「NEW」って文字の効力って…いったいいつまでなんだろうって?!
そういえば、現行「ビートル」の先代は「ニュー・ビートル」でしたよね。(現行は「ザ・ビートル」ですけど??)
あるいは2代目“ハマグリ”シルビアも、エンブレムはずっと「NEW」って入ったままでしたしね(笑)
もう言ったもん勝ち…かも??
話題が逸れましたね。。。
で、裏表紙にも大きな違いがありました。
それがこれ。
「51年6月版」には、こんな表が追加されてます。
その内容は…

諸元表っ(笑)
そりゃそうだわな。。。
今までの2冊見てて、何か足りないなぁって思ってたのがこれなんです。
車両の大きさや性能など、誰でも知りたがる基本的な情報がどこにも書かれてなかったんですよ…今まで。
まぁ、でもそれが“簡易カタログだ”って言われりゃなにも言えませんけど(汗)
でもねぇ、やっぱりそんなことあっちゃいけないでしょう…!?
で、よくよくこの諸元表を見てみると…車型はすでにGT以外はすべてが「#A35」になってることに気がつきました。
つまり18R-GU搭載モデルだけが50年規制のままで、それ以外のエンジン(18R-U,2T-U)はすべて51年規制に対応できましたってことを表してます。だから車両型式の前につく排出ガス識別記号は「A」「B」「C]がきれいに並んじゃって…型式の欄には「A-RA28 」「B-TA35」「C-RA35」って仲良く並んでる光景が見られます。。。ちょっとマニアックネタですけど!?
で、その後GT系が「RA35」を一緒になって名乗ることができるのは…翌年1月まで待たなきゃいけないんですよね。時代のはざまに揺れ動いているんです、GTは!?
…と、ここでもうひとつのおかしなことに気が付く。
これまではダルマとLBは型式が違ってたのに、今回はなぜか統一されちゃったんですよっ!?
ここまで、ダルマは「#A23」、LBは「#A28」だったのに…これからはすべて「#A35」ですからね。。。
ひどくないっ(怒)
「#A24」「#A29」は輸出仕様で使ってるから日本で使えないとして、それじゃ「#A33」とか「#A38」ってのはダメだったのかなぁ?!それがまさかいきなりの「#A35」ですからね…
(ちなみに30,31,32というのはカリーナで使ってるようですね)
う~ん、この頃の型式はホントよくわかりませんっ(笑)
さて、遅ればせながらさっそく中身を見ますと…今回の改訂個所は、かなり有名なものですね。
それがこれ。
衝撃吸収バンパーの拡大採用っ。。。
説明個所も修正されてりゃ

もちろん装備一覧表でも

これが

このようにすべてのグレードにOP設定されてます。
そうそう、私の心が鷲づかみされたあのページも…

注釈に漏れはありません(笑)
と、今回はこんなところかと思いきや…まだあります。
たとえば「触媒の交換は4年…」という説明個所には

なぜか「自家用車」という限定注釈が追記されてますね。
セリカを商用車登録する人はいないでしょうにねぇ!?
それともう一か所。
前回「目隠しシール」で急きょ修正されたであろうEGRの箇所はどうなったかというと…
これが

こうなりました。

あれっ、あれほどこだわってた「2T-UにはEGRはありません」って言わなくっても良くなったわけっ?
…と、こんなものかと思ってたら、もっと“トヨタらしい”改訂を見つけました。

これが1年もたつと、グーンと投資額も増え、これに投入された人材も激増させたことがわかりますね。
かなり追い詰められてた…そうですよ、ちょっと調べたんですけどね。。。
(でも…先回指摘したサービス網の拡大は、3000余のまま変わってないんですよね、これは。すでに全国展開が終わったってことでしょうね、きっと。)
とにかく、この細かな改訂がいかにもトヨタらしいですねぇ。
以上、簡易カタログの比較でした。
おしまい。。。
Posted at 2017/10/23 08:44:32 | |
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