
エンジンネタ、続けますね。
もうこの頃って、勢いが止まらないんですから。
なんたって私が最初にエンジンバラシて組んだのが…19年も前の愛知万博の開催されてた2005年のこと。その後間もない(?)頃のブログですので…そりゃまだまだ楽しい真っ盛りの若者(!)だったと思ってくださいませ?!
ちなみにその頃の状況は、当時よくお付き合いさせていただいていた「ベストカー誌」にもいろいろと紹介されてました。今読み返しても恥ずかしい内容なんですけど(汗)
(もちろん「濱のシェフ」や「皇帝」ほど大々的に取り上げられてはいませんけど…。)
では2題続けていきますっ!
まずは2007年10月22日の「放置ブロックをばらすぞぉ!」から。
仕事も山を越え、今日は半日で切り上げて早帰り!!
気候も良いので、先回の続き「部品取りエンジン」の整理を行います。
ヘッドは先日分解を終え、予想以上に程度が良かった事もあり廃棄から一転、保管することで難を免れましたが、残るはブロック。見るからに“スゴイ”ことになってます(滝汗)ので、あんまり期待は出来ません。
さっそくピストンを抜きにかかりますが、見てのとおり“錆だらけ”で、3番4番のボアは真っ赤。完全にピストンと一体化しちゃってますげっそり もちろんクランクが回るわけありません!
「こりゃ正攻法じゃ無理だわ」と思った私は、ブロックをひっくり返し、コンロッドボルトおよびクランクキャップボルトを全部外して、そのままの状態でクランクを取り外すことにしました。といっても15年も放置してあるエンジンです。簡単にはいきません・・・。
でもゴムハンマーなんかを駆使し、なんとかクランクを抜き出すことに成功。1番2番のピストンは錆もなく、簡単に抜くことが出来ました。
でも、3番4番はもちろんビクともしません。
(ちなみにクランクにはジャーナル部分も含め“錆無し”。オドロキです。。。)
そこでまずはCRCを大量に吹きかけます。そして頃合いを見計らってピストンの頂部をゴムハンマーでヒット! さすがにビクともしませんが、何度も繰り返すうちに下に動かす事ができました。よく見りゃ、錆はボアの上半分だけみたいです。
ですのでピストンをこのまま叩き続けて、ボアの下から抜いてしまおうと考えましたが・・・出来ないんですね、構造上(笑)
やっぱりピストンは上に引き抜くことしか出来ないんです。。。
それじゃ、しかたありません。上から抜くためにはボアをキレイに均すしかありません。
そこでワイヤーブラシを使って錆を大きく取り除いたあと、続いて荒目(150番)のペーパーを使ってボア面の凸凹を“大胆に”さらっていきます。通常なら絶対にしちゃいけない行為なんですが、ここまで錆びてちゃ諦めもついてます! 
やるなら大胆に!ってことで、とことん削り倒してやりました。 で、ある程度キレイになったと思った頃に、再びCRCを吹きまくり、コンロッドを下から思いっきり叩きます。
でもやっぱり引っかかって、ボア途中から上に出てこないんです。やっぱり錆でボア面に凹凸ができちゃっているため、それが邪魔してます。
そこで、身近にあった「板っ切れ」にペーパーを巻いて、チカラいっぱいボアに押し付けながらこねくり回す事およそ10分、凸凹もかなり目立たなくなったところで、あらためてコンロッドを下から叩きます。
これを何度も繰り返し、やっと抜き終わることができました! さすがにその頃にはすっかり日も暮れてしまいましたので、今日の作業はコレまで。
予想以上にピストンに損傷は無く、驚いた事にピストンリングは折れていませんでした。(もちろんピストンのリング溝にハマって固着しちゃってるのもありますが・・・。)
でもこれ、15年も放置していたエンジンにしては、優秀ではないでしょうか!?
ってことで、このブロックは将来のボアアップ用に、クランクと共に保管する事にいたしました。
さて、いよいよ保管場所に困ってきました! 嫁さんの目が険しくなってきましたし…。
続いて2007年10月23日分の「引き続き、18R-Gのブロックネタです・・・」。
実は以前から気になっていた事がありました。
18R系(含む18R-G)のブロック左側のこの“膨らみ”は何なのか?って。

見るからに“何か”に使えそうに見えますが、何も加工されておらず結局“ムダ”に見えますよね。
それが最近やっと分かりました。
ヤフオクで落札したブロックに、その回答があったんです。
これ、クランクケース内に溜まったブローバイガスを抜くようになっているみたいなんですね。
ここに穴が開けてあり、それにベンチレーションケースが付いていたんですよ、この落札ブロックには!?

でも18R-Gのブロック右側には“正規の”ベンチレーションが付いてるし・・・これは見るからに“大気開放”!?
ってことはまだ排出ガスが問題となる以前の、規制の無かったゆる~い時代のエンジンにのみ付くモノなんでしょうね、きっと。
・・・っとここで、もうひとつ謎が出てきたんです。
手持ちの18R-Gの修理書(73年4月版)のエンジン構成図のブロックを見てみると・・・ここにはしっかりと穴があるじゃありませんか!?

やっぱり謎が深まるばかりです・・・。
この真相、誰か知りませんか???
あはは、思う存分戯れてますね。
こういうことばかりやってるから、あとあと自分を窮地に追いやっちゃうんだってこと、当然この頃は知る由もありませんっ(爆)
で、放置ブロックは…今でもはっきりと覚えてます。
もうゴリゴリと気持ちよいほどにペーパー掛けしましたもん…で、このブロック、いつかは2.2リットル仕様にボアアップするぞって決めたまま、また放置してます。
雨は当たってないはずだけど、きっとこの17年で“元通り”の姿になっていると思われ…どうしましょ???
そして謎のブロック。
これ…実は18R-GUでは
付いてないんです。
そう、時代と共にブロックの形状もどんどん変化してたんですね。(シリンダーヘッドはその違いははっきりわかりま
すけど)
で、結論。
この待機開放型ブロックは、10Rないしは8R-Gと呼ばれた、のちの18R-Gの前身のエンジンなんです。
というのも、この頃のヘッドカバーには、18R-Gでおなじみのベンチレーションパイプの刺さる穴が無いんですよ。
だからその分、ブロックから抜かなきゃいけない…面白いですよね。
と言う事を、ちょっとだけ披露して、今回はおしまい!
ベストカー誌の記事は…またそのうち紹介しましょうかね?!
Posted at 2024/03/28 06:19:24 | |
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