
ついにこのシリーズも、初代セリカに突入です。
初代セリカといっても、大きく前期/後期と分けられますが、たぶんこのシリーズは後期しかできないんじゃないかなって思ってます。
なぜなら前期のカタログは…種類は多いんですが、それぞれが全く別物でして、今までのように「同じようなカタログなんだけど、中身がこっそり改訂されてる!?」っていう“突っ込みどころ満載の”小さな誤記や修正が見られないような気がするんです。。。
加えて…そんなに私、種類も持ってないわけで(汗)
だから、それなりに(といっても少ないですが)持ってる後期型は頑張りましょうか。
さて、今回出してきたのは…後期型“前期”の簡易カタログ3冊です。
簡易型ってのは、本カタログから抜粋してまとめたもので、ページ数も少ないんですよね。考えてみりゃ、4代目160系セリカまではその存在を知ってますが…以降はあるのかなぁ???
さて、ではこのうちの最初の2冊を比較しましょうか。
じつはこれ、ともに「50年11月現在のもの」と書かれているんですから、

本当なら比較もいらないはずなんですが…まぁ、これは後ほど(笑)
まず今回はせっかくですから、この簡易カタログの比較よりもまずは中身をご紹介したいと思います。
まずは表紙。
マイチェン直後ですからね、大きく「NEW」って書かれてます。
そして今回大きく変わったフロントのボンネット形状とLBのリヤテールランプ形状がわかるように写真で見せて、その下には…

このマイチェンの特徴が簡潔に記載されてますね。
そう…キーワードは「充実」。
さて、表紙を開きますと…

GTグレードの写真の右端に、ビッシリと文字が並びます。
そこに書かれている内容は…

見出しにもあるように、変更された充実個所を「快適性」「安全性」「機動力」という分野でまとめて書かれてます。
つまり、コンビネーションスイッチやインパネ・メーター等の変更、空調システムやリヤコンビランプ、シートベルトなど…後期型オーナーさんならおなじみの内容ばかり!!!
そんななか注目はやはり…これでしょう。
この文字にあるように、ビッグバンパーは「クルマ好きにはたまらない魅力」なんですよっ!!!!!(って同意を求める。)
そして次をめくると

設定されてる各グレードの一覧写真。
LBにも今回GTVとLTが追加されたんです。。。
ボデーカラーは赤系はもちろん、レアな黄色系も取り上げられてますから、目を引きますね。
で、ここでも魅力的なコピーが踊ります!!
実は私、まだビッグバンパーのカタログを持ってなかった学生時代に大学受験で上京した際、わざわざ大手町だったかなぁ?)にあった自動車図書館に立ち寄って、このカタログを全ページコピー。
そしてこの文面を発見して、完全にノックアウトされたんです、このバンパーに(笑)
「大地に大きな翼をおろしたように安定した…」って表現、いかがでしょうか…納得でしょっ!?
(あっ、どこにも“座ることができます”なんて書いてありませんっ。)
続いて、フルチョイスシステムで選べる仕様を紹介するページ。

下の方には、8種類のカラーバリエーションがわかりやすく書かれてますね。

この中でまだ直接見たことないのは…「ブルーファントム」と「イエローモメント」の2色かなぁ!?
白色って、意外にブルーっぽく見えちゃうのは…これでもしっかりと表現されてたりして(笑)
そして次を開くと…

こちらは細かな文字が溢れてますね。
かなり読ませる内容になってますから、しっかりと読みます。
…と、ここに書かれてる内容はやはり、当時とても苦しんだ「排ガス規制への取り組み」が懇々と説明してあります。このページを見ると当時はかなり切羽詰まってた様子がわかります。
でもやはりカタログですから、美辞麗句が並んでます(笑)
例えば排ガス対策として採ったTTC-Cの説明には「エンジンにムリさせず…」って表現がありました。これは「補機にとして触媒とエアポンプをくっつけて排ガスを浄化させてますから、エンジン本体にはなんら改造もしてまさん」ってことを言いたいんでしょうけど…やはり触媒ってのは、スムーズに燃焼ガスを排出するには邪魔な存在。まるで口を閉じて息を吐かせてるようなものですから…どう考えてもかなり無理させてるはずなんですね、エンジンには(汗)
で、その触媒の説明にもこんなことが書かれてます。
「触媒は4年に一回交換してね」って(汗)

あはは、実は決して安くは無いんですよね…触媒ってのは(汗)
だってパラジウムなんかの貴金属を少量ですが使ってますからね…パーツカタログでも「24000円」の価格が書かれてるくらいなんですよ、当時でも。。。
しかもこれ、セラミックの球状ペレットでできてますから、走行中の衝撃で崩れちゃうと粉状になっちゃって…よくフン詰まる(汗)ただでさえ高回転まで回らないエンジンなのに。。。
ここら辺はもちろんどこにも記載されてませんが、でもやはり排ガス規制を生き残るためには触媒だろうと皆これにすがるしかなかったんですよね。。。
実に…暗黒の時代です。
そして最後のページは

お決まりの装備品一覧。
この中でちょっと気になったこの部品は…

“EDモニター”!?
エコノミードライブの略でしょうけど…なんかねぇ(滝汗)
素直にバキューム計って言えばいいのに(笑)
さて、これを付けてるクルマは今なら超レアでしょうけど…残ってないわなぁ?!
でも、このオプションを選ばなかったら、目の前の大眼メーターの一つが蓋でふさがれちゃうことになるわけですから…さすがにセリカのインパネには耐えられない姿になろうかと!?

有っても無くても…ともにレア間違いなしっ!!!
以上、こんなところですかね、簡易カタログの中身の紹介は。。。
と、まず今回はさらっと中身だけで終わっちゃぁ…
この“比較シリーズ”の本意じゃありませんから、次回はちょっとした違いをご紹介しましょう。。。
ではまた。