
後方確認をしないレーンチェンジ。ウィンカーを出さないレーンチェンジ。車体が思い切り傾くほどの急なレーンチェンジ。延々退かないトラックの並走。退いたとしても意図的なほどに遅いOR幅寄せなどなど・・・
トラックが行うダメマナーを上げるときりがないのですが、ふと気が付いたのは郵政マークを張り付けたトラックにマナーの悪いトラックが多いのでは?という疑問です。
郵政民営化以後、色々な構造改革が行われてきましたが、郵便トラックの構造改革も行われたようで、なるほど競争入札だとか委託だとか、そんな文字が検索すると出てきます。どうやら、これまでお上の負担で利益度外視でやっていたことを、利益を出そうとしてどうやら市場原理を突っ込んだようです。
うーん・・・。
ホントかウソか、郵政に係るトラックのドライバーは平均で650ないし700万円の年収があったようです。昔々、長距離トラックのエース級になると、四ケタまでいかなくてもそれに近い年収があった、というのを聞いたことがありますから、なるほど確かにそれくらいあってもおかしくないです。
それが、結局お上負担がなくなった為にコストが3割以上減となったようで、ようするにそれ以上のコストカットを厳命した入札価格が提示されて請負させられるわけですから、なるほど郵政マークのドライバーが薄給なのが目に浮かぶのは容易いです。
結局、郵政マークのトラック業者は叩かれて仕事を下されていて、待遇が悪いのでしょう。
郵政事業自体、本質的に利益が出るものではないので、あれこそ民営化は無理で仕方ないからお上の補助の上で成り立たせるインフラだと自分は考えていますが、そういう連中がちょっとばかし聞きかじった民間の方法でコストカットをしたもんだから、とても酷いことになっているのでしょう。
トラックでも、マナーのいい会社は決まっていて、大体はトラック自体キレイで名前も知れている場合が多いです。地方の運送会社でも、やはり良いトラックが多い。反面、大体ダメなのは車種は新しいのにメンテが酷かったり、何となく体裁に表れています。
結局、稼げる仕事が稼げなくなり、浮き上がる予見も無ければ仕事はヘタすれば負担が増えていればトラックの運ちゃんだって人間ですから心は荒みます。郵政マークが悪いんじゃなくて、郵政マークを張り付けて仕事を安価におろすシステムに問題があるのです。
デフレスパイラルはこんな場所にも歪を生んでいるわけです。良いモノが安い、お買い得が溢れる、そういう状況には必ずどこかに歪みがあるのです。しかしながら、ギリシアに代表されるように、国民全員が軽負担でハッピーで成長しつづけるというのも、やはりどこかで破綻を来します。
日本の場合はバブル期を頂点に、言い方は悪いけど、取り立て何のスペシャルな部分も無く死角も無い学歴も無い人も総じて年収が高くていい暮らしが出来た事が、取り返しのつかない現在の無気力感につながっている気がします。人間、あの頃よかったから俺は頑張れる!よりもあの頃は良かったのに今はなんなんだ!になる場合の方が多いと思います。
もし、俺が中卒のトラックドライバーで、バブル期は月収50~当たり前で遊びも楽しかったのに、今では中年で転職も出来ないのに仕事量は増えて月収は半分だったら、そりゃ腐りますもん。
まぁ、とりあえずは、その場で直情せずに、何故そうなるのか、じっくり考えて落ち着く・・・安全運転しましょう。ボルボが遅いのでそんな余裕が生まれました、笑。
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2015/07/14 15:18:50