インチキ臭い車話

いきつけのバーで横に座るデブ眼鏡のおっさんが、サンピン野郎を連れて絡んでいる。

「レクサスGSは現行はコストダウンしてどうしようもない車でね。だから俺はわざわざ先代を探して買ったんだよ」

「先代レクサスはとにかくコストが掛かっていて、GSは特に凄い。現行ははっきり言ってどこにも金が掛かってない。特に足回りなんかは酷いもんだ」

うーん・・・そうか？

駐車場を見てみたら、なるほど確かに買ったばかりの先代レクサスGSの「後期型」が置いてある。うーん・・・。純粋にコストだけを考えた場合、最も金が掛かってしまったのは「前期型」なんです。ダッシュボードの公差なんかを詰めに詰めた、性善説に則った高品質車を目指したので、実は目立たないけど前期型GS３５０及び４３０はとてもコストを掛けたのです。ちなみに、４３０はLSと同じ整備費用で、後期型の４６０はGS350と同じパッケージ料金なのです。つまり、前期型の４３０は性能はいざしらず、コストは掛かっているのです。

というわけで、コストコストと言うのであれば、本質的には前期型を買うべきで、後期型の３５０を買っている時点で意味が解らんわけです。そして、現行がコストスカスカかといえば、そうでもない。確かに抜いた部分はありますが、少なくとも足回りに関してはスカスカではない。オーディオだって悪くないし。

結局、俺みたいな素人でも解るようなダサい話をしているオッサン。

さて、オッサンに興味が出たので調べてみると地元進学校を出て、それなりに昔は一級建築士で名を挙げた人でした。名誉欲があるのか目立ちたがりなのか、役員みたいなのをそこかしこで引き受けていて、ぱっとみ地元の名士。

で、もう少し調べてみたら債務超過ギリギリの内容で、大した仕事が今は無く、人柄が災いしたのか今では彼の事務所に仕事を頼む会社は少ないようでした。

そういえば、他の事務所の人が現行のGSを乗っていたっけな・・・。なるほど繋がりました、要するに負け惜しみなんです。多分、本当は現行GSをキャッシュで買って、自慢したいんでしょうね・・・自分の仕事を持って行ってしまったライバルが良いもん買ったのが悔しいわけです。

知識もショボイ、会社の内容もショボイ、結果として話す内容もインチキ。遥かに年が上だけど、こういう人生の先達はただの害毒にしか見えないインチキおじんでしかないのです。

車の話から、意外と人の内容って読めるなぁ・・・と感じました。負け惜しみ、インチキ、見栄っ張り、負けを認めない。ああ・・・ださいぜ・・・。

・・・って事は、ボクの会話を聞かれたら変態ってばれるって事か。

もう車の話は外でしない、そう決めた夜でした。

知り合いとエルカミをフルチューンする話で盛り上がりました。