
分断国道探検と紅葉狩りをまとめてやっていしまう計画
まえから存在を知っていた近場の分断国道,福井の国道476号の大坂峠
見上げるぐらいの傾斜だけど距離短めということで,いつでもできそうなので踏破計画を後回しにしていたのですが,,,ここも近く新しい道ができて分断解消とのネット情報?
実際は違うようで登山道点線で分断は継続のようです.
と調べているうちにその近くの国道417号が分断解消とのネットニュース
こちらは確実,現状は冬季通行止めになる迂回林道がちゃんとあって点線登山道もなし,なので分断国道の認識はなかったのでした.
で,調べてゆくうちに先人がこの二つの国道と林道峠を加えた周回ルートを開拓しているようでした.
紅葉の季節だしちょうど良いかなということで,このルートの踏破に行ってきました.
事前に地図ロイドでルートデータを作成,スマホにはルート沿いの地図データを一度読み取らせておきます.
前回のR152走行の時は,ルート作成した時点では大きい縮尺で辿っただけ,
実走始めると細かい地図でルート確認したくなるとその場で地図データのダウンロードを開始,山の中だと3Gになってしまいまともに地図が表示されず・・・さらにはデータ通信量が上限となって制限がかかる,,,いざという時に地図ナシとなって右往左往したのでした.
家を2時半に出発
出発地点は岐阜側の徳山ダム上流,R417の分断端点
新道のトンネル工事の横の駐車場へ
予定通り夜明けまで強がらなくてもいい時間に到着,準備をしているうちに明るくなって

6:20出発
1kmほどで林道に,一気に坂道になってしまいました.

前の変速を小吉モードにすれば問題なく漕いで登って行けます.
やがて視界が開けると,行く手に切り立った岩の山が見えてきました.

これが向かう峠の名前にもなっている冠山なのでした.
陽が昇ってきたころに林道分岐点

ぐるぐるルートはこの左側の道に戻ってくるはず
通行止めとなっていますが,自転車なら通過可能とのネット情報ですが今がどうなのか?ちょっと不安

高度が上がってくると冠山峠までの道筋がハッキリ見えてきました.
途中何台も車に抜かされる~思っていたより交通量が多いなぁ
振り向くと眼下に徳山ダム湖面か?

そして第1ミッション,冠山峠に到着

8時過ぎ,1時間半の走行で9.5km 標高1050m

何台も車が停まっていて紅葉狩り冠山登山なんでしょうか?
ちょっと休憩して福井側へ下り開始
北面になるのかなぁ,こちらのほうが紅葉が進んでいるようです.

そしてこれを見たかったコンクリートのガードレール
崖との組み合わせはチュリニ峠

眼下のはるか下まで林道が見えている

あそこまで下ってゆくのか~下りだから気が楽だけど
途中溝の段差で突き上げ,ヤバイとおもいきやパンクはしていないようでした.
林道を下り切り

国道417復活で谷沿いの下り道

道幅は広がりましたが,路面はゴツゴツでちょっと心配
冠山峠反対側のトンネル工事中

その前は未舗装だったので押しで通過

国道になってもずっと下り~のはずですがサイコンアプリを見るとあまりスピードが上がっていない?
しばらく走っているとカーブでヌルっと感,あっパンクだぁ
停まってタイヤを押してみるとリヤがフニャフニャ,これは面倒
ひとまずチューブだけを引き出しパンク修理パッチを貼りつけ
直ったようなので走り出しましたが,1kmほど走るとまたヌルっ
再度チューブだけ引き出してみると貼ったパッチの横から漏れていました.
今度こそ直ってくれとパッチ増し,しばらく走ってチェック大丈夫そう
その後も相変わらず路面がゴツゴツで怖い

民家が増えてきて自販機もチラホラ,ペットボトル補充しておいてもよかったのですが,冠山峠越えで消費したのが3口くらいでまだまだ残っているのでスルー
コンビニはありませんが田舎の商店が2,3軒,パン買って腹の足しにしても良かったのですがおにぎりも減っていなかったのでこれもスルーしました.

ここから国道476に乗り換え
しばらく平坦路,途中何台かロード車とすれ違う,そんなにここってサイクリングロードなのか?

国道のままに左折してスキー場の前を通過

行きどまりの表示,そんなの関係ねぇ~ということでそのまま前進

やがて林の中へ,軽トラのじいさんがこの先通れんぞ~と親切に教えてくれましたが,わかってますよ~と返して前進
さぁ第2ミッション開始
10:15
まずは分岐地点

地図では二択のはずが1本増えている・・・さぁどれに行こう??
ガードレールがある一番立派な左の道へ
すぐにススキの藪へ,再び分岐で地図で直進方向が国道?さらに藪は酷い
左の道は轍があってまだ道の様相ですが地図になし,ひとまず左を探検
どこまでも前進できそうですが,地図の国道からは遠くなってゆくので途中で引き返すことにしました.
では藪道へ,,,まずはDA BOMBを残してカタナ2000を手に偵察進行
数十メートルで行きどまりとなるのでした.
??地図では道があるのどうゆうこと?
登山道?けもの道?が薄っすらあるので進行してみるとガサガサ・・・鹿でした.離れてゆけよ~と見ているとどうやら紐罠に引っかかっているようで,近づいてこないうちに早足で横を通過すると林道橋に到着,これを渡ると轍のある道に出たのでした.
国土地理院地図ではこの林道橋までが国道区間となっているようです.
さっきまでの行き止まり道とは沢を挟んで平行進行となっていたのでした.

これを3分岐地点まで戻ると真ん中の道でした.DA BOMBを引き連れに戻り再度3分岐地点へ,真ん中の道を前進してゆくのでした.今度こそは正解国道のはず
サイコン地図では一番右も国道476のはずで周回して繋がっているようです.んん~正解率2/3の外れを引いてしまったということで45分ほどタイムロスしてしまいました.
はじめは勾配緩かったのですが,ちょっとススキ藪となったくらいから押し登りでも辛い
と思っていたら砂防ダム,だいたいいつも勾配きつくなると砂防ダムがセットだなぁ・・・
やっと折り返し点,を過ぎると水平道となるのでした.
3分岐から2.2km/45分
峠への登山道入り口に到着 11:45

見上げると鞍部の陽の光
ここでDA BOMBとダイナパックを分離して担ぎ紐を装着
ちょっと休憩してからダイナパックを抱えて登山道を先行偵察
徒歩には傾斜が緩くてほぼ直登,足元がちょっとジュルジュル,笹藪が少々カタナ2000で藪払いしながら100mほどで大坂峠に到着
12:00ちょうど,何もありません.
これから越える先に踏み跡は何も見当たりません.
オニギリでお昼ご飯,さてDA BOMBを迎えに戻ります.
下りは一瞬,DA BOMBを担いでの登りはまぁまぁキツイ,払い残した笹がところどころで引っ掛かるさらに重い
それでも前進するのみ,何度も休憩しながら再び峠に到着したのは12:20

ちょっと多めの休憩をして,いよいよ反対側の谷底へ転がり落ちルート開始
12:30
全く道の気配ナシですが藪低い目なのでそれほど苦なく下って行けます.
見上げると庄司峠のような雰囲気

あそこは九十九折れ道で快適だったのになぁ・・・

谷底を下っていると,やがてゴロ岩が現れて水沢に平谷への道の沢が懐かしい
やがてヌタ場が段々に,棚田の残骸のようですがこれを進むしかないようで,,,
踏み入れると膝までドロドロ,DA BOMBもドロドロ

何処までも段々,そろそろ出口?地図を確認すると,国道点線とは沢を挟んだ反対側にいるようでした.
いつの間にか出口の林道合流点を通り過ぎていたようで沢を越えてルート修正,見上げた上に林道,踏み跡?けもの道?で駆け上がって林道に出ることができました.

林道未舗装なので押し下り,数百メートルで国道に合流

大坂峠からは900m
第2ミッション完了 13:35

大坂峠越えに3時間半も費やすことになってしまいました.
国道476の分断端点はちょっと上流なので踏破しにゆきます.

到着した端点は行き止まりではなく林道の始まりでした.
これが分断迂回林道なのか?あとから調べたところ風吹峠越えの林道
さっきのスキー場付近まで最近開通したようです.やがてはこれが国道になるのかな?
さぁ国道476を下って次に行こう~

なんとも路面がガタガタ,20インチのロードタイヤでは気を遣ってスピードを上げられない
やがて国道からは左折

道脇に田んぼの水引込み溝に水が流れていたのでやっとここで泥落し
靴も靴下も脱いで濯いでみましたが,思いのほかヒルはいませんでした.
しっかり塩水を浸して対策してきた効果かな~
さぁ最後のミッション,高倉峠に向かいます.
14:00
朝の冠山峠林道の分岐路に高倉峠林道通行止めの表示,本当に自転車は大丈夫なのか?
このペースでは日が暮れるかどうかまで走らないといけないし峠を越えた先で行きどまると・・・そこから暗闇の中峠を登り戻りとなると...と考えるとまだ不安でしかなかったのでした.
途中1台のロード車とすれ違いヨシヨシ,今峠越えてきたんだろうと一つの安心材料となったのでした.
材木工場が最後の民家,やがて舗装路が終わり巨大地蔵の前を通過

林道通行止めの看板ですがかまわず進みます.
林道起点表示9km

未舗装で長い押しとなる覚悟でしたが,広場から林道に入ってからは舗装が続き最軽で漕ぎ登りができて快適,でしたがそれも最初だけですぐに足が重くなって押し漕ぎ繰り返すこととなりました.
最後のオニギリとレッドブル補給
15:00
このペースだと残り距離を考えると陽があるうちに峠通過がいいところだな~
ここでスマホが不調,外部バッテリーの減りが早い?ちょっとスマホ電源を切ってルート確認だけにしようと節約,ログ取りもあきらめたのでした.
高度が上がってくると山の紅葉が奇麗ですが,行く先の山面に道筋が延々

折り返して見上げる山面に道筋・・・どこまでも続いて呆然でも景色が良いのは救い

遠くに見える段々の山肌,伊吹山?
でもこれは北向きでは?方向感覚が狂ってるのかな?
スマホ確認で電源ON,試しにコード変えてみると復活,よかった~
落石区間出現,4輪車では通過難しいいか?ジムニーなら行けるのではという程度だったのでこれが通行止めの現場か?

であれば引き返しの不安はこれで終了か?その先,浮き砂にチャリのブレーキ跡
,さっきのすれ違ったロード車は峠から下ってきたってってことだなと推測,ならば峠は通過可能とさらに安心材料
それよりももう陽が傾いてきている.残り2km

ようやく高倉峠到着 16:50 973m
林道登り始めてから2時間20分かかってしまいました.
さぁあとは岐阜側に下って行くのみ
なのですが峠の先に再び通行止め表示,なんだと!
それでも行ってみよう~青崩峠崩落区間をマグライト通過したことが頭を過る,最悪暗闇の中藪山進行か・・・
しばらくはまだ明るい,まったく漕がずに楽して進行ですが落石が多くてスピードは上げられない.進行先の見覚えのある山影は冠山か?ちょっと安心

かなり進んできましたが岩崩れ路面棚落ちも現れず・・・こんなところから登り返しはしたくないけど,,,,
そしてようやくパイロン出現!

路面が半分棚落ち,ジムニーならギリ通過できそうな幅でしたが残ったアスファルトの下がえぐれているのでそりゃ車は通てはダメだなと
残り半分は自転車通過には問題ナシ! ヨシこれで帰れるぞ!
その後も石がパラパラ,気を抜けないな~でしたハンドルがヌルっとFタイヤがパンクしてしまいました.
ま,Fなのでホイール外してチューブ交換すればいいので気が楽
交換終わると真っ暗,ライト走行開始
再びパイロン,さっきと同じような棚落ち,ちょっと冷や汗,え~ここから暗闇引き返しか?!

大丈夫ここも半分路面が残っていて無事通過
そしてようやく冠山峠林道との合流地点に戻ってこれました.
18:00 高倉峠からは10kmの下りでした.

もう真っ暗ですが冠山峠の林道を下り切り
ダム最奥からは国道417区間は勾配が無くなって漕ぎ進んでスタート地点のセレナに戻ってこれたのは18:20でした
距離的に余裕ルートだと思ってましたが,,,陽があるうちに戻ることはできませんでした.DA BOMBやっぱり重いんだよな~
75km/12時間の走行でした.