
R422補完計画、庄司峠ミッションが思いのほか早く終わったので、
次なる補完(歩完)計画、野又へと向かいます。
櫛田川→湯谷峠→宮川と晴れていて景色がいいです。
平日なのに宮川沿いは鮎かけの釣人がいっぱい、大阪方面からのナンバーが結構居ます。
それを尻目にアクアはどんどん谷奥へ~
今日はバリケードありませんでした。

目的地到着、この砂防ダムの上にかつて野又古道があったはずなのです。
アクアを停めて山登り開始です。

林道?いや国道422号を200mほど歩いてゆくと、野又古道の入口に到着。
前回、気がつかなかったのですが、R422の谷側にも石積みが残っていて、これがスイッチバックの第1号のようです。
今日の捜索は野又古道北斜面の七曲?いやそれ以上のスイッチバックのトレースを目標にしています。
なので、一度は第1スイッチバックに足を踏み入れ国道に戻って古道入口へと進みました。
入口からして土砂に埋まっていますが、そのすぐ先で大きな倒木、普通ならこれを見てやめておこうとなるでしょうけど・・・自分は突き進むのでした。

その先には道幅2.7mの路面が現れるのですが雑木藪がすごいことに、かき分けながら進むのでした。

予想通りこの古道の残骸は砂防ダムの上流へと延びてゆくのでした。
やがて崖岩が目の前に現れましたが、これを削り崩し棚を作って道にしているとことが何箇所も、と思って進んでいるとサクッと棚がすべり落ちて道が無くなってしまいました。

しょうがなく一旦沢に降りて対岸を散策、ここまでなら砂防ダムから直登ですぐ来れそうです。

石積みがあったので古道跡か?とその先を見てみますが行止り?

あとからわかったのですが、これは炭焼きの窯跡のようです。
よく見ればその窯跡の下の先に石積みがあり、古道が隣の沢へと延びていました。

その沢を越えるとはっきりとした石積み、藪は相変わらずですが、古道が綺麗に残っています。

しばらく進むと、道の上下に石積みがあり、綺麗に作ってあるなと思っていたら第2スイッチバックに到着したのでした。
これからまた沢へと戻ってゆきます、

戻ったところがさっきの炭焼き窯の上。棚落ち現場からそれほど高度が上がってなく、沢2本またいで何のためにスイッチバックしに行ったのやら?

ここで、古道は完全に消失しています。沢でえぐられたのと対岸は土砂が被さったのか?さっぱり石積みを確認できなくなりました。それでも沢の対岸へ、そして土砂の先に行ってみましたがなにも見つからず。彷徨っているうちにさっきの棚落ち部分へと振り出しに戻ってしまいました。
ここでちょっと休憩、GPSが衛星ロストしてしまったようでしばらく座って待っていました。このあいだ足がムズかゆくなったのでもしやと思ってズボンの裾を上げると・・・・ヒルが居たのでした。
子供のころから田舎では何度も山に入ってましたがなぜかヒルに遭遇するのは今日が始めて、払い取ったヒルがアメーバーのごとく伸縮バックドロップをしながら岩陰へ逃げていくのをしばらく観察していたのでした。
さてGPSは結局衛星をロスとしたまま、この先もう少し高度が上がるまで軌跡がグチャグチャのままでした。

見つからない石積み、しょうがないので岩ゴロゴロの沢を直登してゆきます。

流失した最深部まで上りきったところで流失部と山肌の境界に平坦部は無いか?

ありました平坦部

その対岸にも石積みそしてスイッチバックも。
ただこれが第○スイッチバックなのかは不明?路面だけでなくスイッチバックも土石流で流失したようでこれだと古道特定が困難、しょうがないので残った部分を一部逆送しながら足を踏み入れて古道を繋いで行くことにしました。

ところどころに炭焼き窯跡、これが紛らわしくて古道の積み石と間違えそうでした。

その先何度もスイッチバック、

藪をかき分けるのにも体力を消耗、いつの間にやらメガネを藪に取られて無くしてました。

意識もうろう・・・見上げると上方に石積みの景色がうれしいのやら、デジャブ?さっきも同じところ来なかった?

迷ったか?とちょっと不安でしたが、高度は確実に上がっているのでした。

やがてスイッチバックしそうなところで折り返し無く尾根のほうへ道が伸びて行き、
岩の下を巻いてスイッチバック、これが最後のスイッチバックでした。

岩の上を通って左上に野又高を見ながらほぼ水平に道なりのはず、

流失が激しいかった沢の深部も別れを告げて隣の沢へ、

崖が切り立っているな~と思っていたら、

この沢も古道が垂直に流失、沢に降りるのがちょっと危険でした。

ここを越えるともう尾根からの空が見えるようになってきます。

しばらく水平に尾根を巻いてゆきます。この区間、尾根側からの土砂が落ちてきて
いてシングルトラックのようになっていますが野又古道のようです。
やがて開けたところで今現在の地図公認登山道に合流したのでした。

案内標識に野又峠、野又高、村道とありますが、今来た野又古道方面は表示がありません。道に迷ってもらわないためにも無くて正解でしょう。

この時点で16:00、この先も野又古道は西斜面の植林地帯を水平に延びているようですが、多分登山道として綺麗に整備されているはずなので、ひとまず今日はここで下山します。
もと来た野又古道、藪がひどいので戻る気がしなかったので、ちょっと大回りでも登山道を下ったのでした。

ひたすら岩盤、時々ロープを使って尾根を降りてゆきます。これを登ってくるの大変だなぁ~到底TYでは無理です。なので補完計画は野又古道ルートでなくては・・・って多分無理そう。
途中、コンクリートの構造物が、

これはもっと長島側にあると思っていたので今日見れるとは予定外でした。
下りとはいえこの登山道が傾斜がきつくて靴の中で親指が痛い!沢の音が聞こえるようになりようやく下山、林道と国道の分岐橋のところに出てきました。

水筒のお茶もなくなり水が欲しいところですが、もうひと頑張り、舗装路を登ってゆきます。

バリケードがあった先の沢の対岸に鹿の親子、野又古道でザザッという音で背筋を凍らせてくれたのはこいつらだったようです。

アクアまでたどり着いた時には17:30過ぎでした。
帰ってからネットで見られる野又古道地図と今日のGPS軌跡を比較検証

三重道路局の通行止め情報地図は第2スイッチバックのあたりはまでは合っているようですが、土石流流失した先からはつづら折れの位置も数も適当な感じです。
もうひとつ大正時代の地図とも今日の軌跡は違うようで、つづら折れの数はこっちのほうが合っていそうですが。最後のスイチバックポイントは違っているような・・・
とはいえ今日の道、石積みに沿って歩いてきたので野又古道トレースまちがいないでしょう!