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今回、街乗り用タイヤを15インチから16インチに変更した理由ですが、サーキット用の16インチ車高に合わせたまま15インチに履き替えると、車高が低くなり過ぎてしまい、段差でフロント・リップを擦る事が間々あり、その度にフロントの車高を上げて対処していました。

毎回その手の作業をするのが面倒になって来たのと、サーキット用のセットはもっと車高を下げたいので、街乗り用を16インチに変更して、ハイトが高いタイヤ（車高が上がる）に交換する事にしました。

街乗り用16インチはサーキット用と比べタイヤの外径が1cm大きい（上下だと2cm）ので、街乗り用16インチで車検が通る最低の車高に合わせておけば、サーキット用の16インチに履き替えた際、2cm低い車高になると言う算段です（笑）

911のメンテナンスに必要なパーツは、都度アメリカやドイツ（物によっては国内）から購入しています。たとえ円安であっても、国内で調達するより安く済むので重宝しています。ただ不良品などがあった場合、返品や返金の手続きが面倒だったりします。今回アメリカから購入したベルクランク（アクセルペダルに繋がるパーツ）が不良品（製造不良？）だったので、写真を撮ってパーツショップへ送ったところ、既に返品期限は過ぎていたのに、購入したパーツ金額と同額のショップで使えるギフトカード（割引コード）を送ってくれました。丁度フロントのディスクローターが摩耗限界に近かった（あと0.2mmで交換）ので、早速ローター２枚を買いました〜（笑

やっと燃料ホースとポンプの交換作業が完了したので、ガソリンの漏れが無いか？慎重に確認してから〜久しぶりにエンジンを始動しました。一発始動でアイドリングも安定していて良い感じ…ポンプの拍出量が変わった（既設ポンプの1.7倍くらい？）ので、後日燃圧を測定してレギュレーターで調整します。

空冷ポルシェの歴代モデル毎の仕様変更って奥（闇？）が深〜い（笑）〜73年までのモデルと74年、75年、76年以降で燃料ホースの材質が違うらしい…

ボディのセンタートンネルを通る燃料ホースが〜73年の2.7RSまでは金属製、74年の一年だけ何故か「White Nyron」と呼ばれるホース、翌年の75年は「Black Nyron」に変更され、76年以降は更に「Polyamide」に再度変更されていると…

愛車をメンテするのに色々調べてみたら〜911の闇歴史を発掘しちゃった（爆）その時の驚き（インパクト）は、この曲のイントロに近いかな？

2009年に青山のLMP CARSで今の911を購入してから〜今年でまるまる15年が経って（16年目に突入して）しまった〜購入した時点で、ある程度のレストアが施されていた車なので、これまで大きなトラブルも無く？楽しいポルシェ・ライフを過ごして来ましたが〜そろそろ手を入れないと、危ない時期に差し掛かったと思います。





新車（製造から15年）なら兎も角、既に50年が経過した車なので〜交換しないとダメなパーツが沢山あります。しかもどのパーツがいつ交換されたのか？が判らない！（笑）中古車なので仕方がないですが…更に我が家の911はいろいろ改造されているので、どの年式のパーツが流用されているのか？も調べないとダメなので、根気のある人？（もしくは気が長い人）じゃないと維持（意地か？）出来ません（爆）





特に問題だと感じたのが、74年モデルだけに（一部のSCにも使用？）使われた燃料ラインです…通称「ホワイト・ナイロン・ホース」と呼ばれているらしい（悪名も高い）のですが、経年劣化により燃料漏れ（ゴム部分から）が頻発しているらしい？です。ポルシェもそのままだと不味いと思ったのか？その後のモデルでは、黒いプラスチック製の燃料ホースに変わっています。（その黒いホースですら最近は燃料漏れが多発するらしい…いやはや何とも…）





…で、根本的に解決（安心）したいなら〜オリジナルの燃料ホースは取っ払って、アルミ製の燃料ホースに交換してしまうのが一番の様です。（作業自体は難しくないけど、エンジンやタンクを降ろさないとホースが通らないのが難点）我が家の911はセンタートンネル内の樹脂ホースはまだ無事（とは言ってもいつ壊れるか？は未知数）なので、せめて前後のゴムホースは全て交換する事にしました。





ついでに燃料ポンプも高出力のモノ（ボッシュの044）に交換して、安定した燃圧が確保出来る様（今後の改造にも対応出来る仕様）に改良します。但し、044は取り付けの条件（制約）があるので、ポン付けと言う訳に行かないので、新規の配線（バッテリー直結の）取り回しなど作業も増えています。





純正パーツの交換なら簡単（それでも面倒な作業）ですが、分解する毎に品番を調べて、適合する年式のパーツを手配しながら作業を進めるので、遅々として作業が捗らないのが悩みの種です。ですが、この辺りでしっかり手を入れて（メンテナンスして）おかないと、突然車が燃えた？！なんて事にならないために大切ですね…サーキットを安心して走れる様にしっかりメンテナンスしたいと思っています。