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凌志のブログ一覧

2024年06月22日 イイね!

トヨタ中国の怪物(児玉博著)を読んで

トヨタ中国の怪物(児玉博著)を読んで豊田章男を社長にした男というサブタイトルにつられて読みました。

服部悦雄氏-初めて聞いた名前です。
トヨタ首脳陣の悲願と言えた中国進出、現在の一汽トヨタと広州トヨタを設立に導いた人。

満州出身。敗戦後も父の判断で中国に残り、猛勉強し現地の大学を卒業。

大躍進政策から文革までの中国近現代を乗り切り、20代後半に家族で日本へ帰国。
日本で働き先を探し、トヨタ自動車販売に入社。

語学が堪能だけでなく地頭の良さを豊田英二氏や奥田碩氏に見出され、トヨタ中国事務所のトップに就任。

感想は、やはり読書はインターネットを徘徊しているよりも濃くて深い情報が得られるということです。
中国近現代の生きづらさ、過酷さはリアルに想像できましたし、トヨタ内部の争いや出世にまつわる人間ドラマも深く心に残るものがありました。

他の「トヨタ本」と違うところは、割と創業家に忖度なく書かれている事かと思います。

豊田英二氏と章一郎氏の偲ぶ会のしおりが、前者がA4判ホチキス止めで、英二氏の車遍歴まで載っていたのに対し、後者は小ぶりの簡素な冊子だった理由が、この本を読んで少しわかったような気がしました。

作者の別の著作も読んでみたくなりました。
Posted at 2024/06/22 11:28:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2024年06月09日 イイね!

百貨店の戦後史

百貨店の戦後史今回も車ネタではありません。
日本の百貨店=デパートメントストアは、一部の都心店舗を除いて苦境にあえいでいますが、その光芒を地方都市に当てて、この本は書かれています。
戦災、天災、火事などの幾多の災難にも耐え、市民の文化と娯楽、物質文明の中心にあった地方のデパートがどのように起業し、繁栄し、そして衰亡していったかがこの本を読めばその片鱗が分かるようになっています。

私たち、今40-50代の人々が、デパートの最盛期に立ち会えた最後の世代だったように思います。
デパートに行けば何でも手に入った、売っているものはどれも一流の品、店員さんの接遇も良い、屋上はペット売り場とゲームコーナーがあり、玩具売り場ではトミカフェアが開かれていた、某電鉄系百貨店では輸入車のカタログも貰えた―私はそんな思い出を持っています。

郊外ショッピングモールの台頭やネット販売が当たり前になった今、駅前商店街やデパートにかつての賑わいを求めるのは難しいと私も思います。

この本では閉店した店と都市を取り上げていますが、閉店に至った理由は様々です。商品券の取り付け騒ぎが起きた、老朽化したが建て替え費用が捻出できない、経営の迷走云々。

私もデパートマニアの端くれで、旅行時にはその地のデパートで土産物を買ったりすることが多いです。でも品揃えは駅ビルや空港に及ばない場合がほとんどです。
それは何故なのかずっと考えていたのですが、つい最近当たり前のことに気付きました。
世のほとんどのデパートは地域密着をメインテーマに掲げていて、基本的にはその地域で完結するものだからです。ご当地銘菓は、地元の人どうしで贈りあったり、別の街に住む同郷の人に手土産として渡すために売っているからです。
でも今後もそれだけでいいのか。
私は旅行先のデパートやスーパーに行って、季節商品の違いに気付いたり、見たことのないローカルフードを買ったり食べたりするのが大好きなのですが、そういう楽しみをもっと自覚的に提供していっても良いのではないかと思います。
屋上に商売繁盛の稲荷が祀ってありますが、そのご朱印帳を承るとかのサービスもしても良いのではないかとか。

子どもの頃、デパートに行くのは楽しみの一つでありました。就職して引っ越してからは、自転車圏内にデパートがあるのが密かな自慢でした。

それが平成生まれのわが子にしてみれば、イ○ンモールが一番楽しいと思っています。
一方で私は、やっぱりデパート、それもフルラインの百貨店が一番いいよねと相変わらず思っています。

この先どうなっていくか分かりませんが、肌感覚では、東日本より西日本の方がデパートへのまなざしがあたたかい気がしています。
関連して、こんな本も読んでいますが、大正末期・昭和初期のモダンな(架空)デパートが描かれていて好著です。
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(終わり)
Posted at 2024/06/09 08:09:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2024年06月01日 イイね!

ボクの満州

ボクの満州今回は車ネタではありません。
第二次世界大戦の終結までの18年間、中国北東部にあった「満州」。一応国ですが、内実は日本の傀儡(かいらい)国家でした。
私は戦前の建物等に興味があり、そのタイトルにつられて図書館で借りてきました。
図書館ではボロボロの本を借りるべし、とかつて学校の老先生に教わりました。なぜなら、多くの人に読まれた価値のある証だから、と言う旨の話をされていたように思います。案に違わず、この本もボロボロでした。
内容は、満州で育った漫画家たちがそれぞれの思い出を綴り、最後は座談会で締め括られています。
曰く、満州での日本人の生活は、ヤマトホテル(=満鉄系列の高級ホテル)で時々食事をしたり、中国人のお手伝いを雇うなど裕福だった人もいたようです。
しかしながら、暴動や無差別テロが身近で起きるなど治安は良くなかったようです。
特に大戦末期は、ソ連軍、国民党軍、共産党軍が攻め入って大変な状況だったようです。
敗戦を迎え日本に戻るため、港まで大勢の人が無蓋の貨物列車に乗せられ、引き揚げ船も船底に居場所をあてがわれ、亡くなった人は水葬されるなど、大変な苦労だったそうです。
一攫千金を夢見て満州に渡った人もたくさんいたようですが、前述の治安の悪さに加え、稼働エリアは日本の戦線内に限定されるなど、内地で喧伝された理想郷とは違っていたようでした。

それでも、わが故郷は満州だったと異口同音に語っていました。大陸の大らかさと修羅場をくぐり抜けてきた自信がそうさせるのでしょう。
戦後があと少しで80年を迎えようとする今、語り部たちは次々にあの世へ旅立っていきます。
戦争の凄惨さを改めて知る書となりました。
Posted at 2024/06/01 06:49:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2024年05月12日 イイね!

朋あり遠方より来たる また楽しからずや(2024.05備忘録)

朋あり遠方より来たる また楽しからずや(2024.05備忘録)台湾の友人が、めでたくトミーテック社TLVの台湾地区ブランドアンバサダーになったとの事で、静岡ホビーショーを視察することになりました。
私は彼の静岡・浜松の案内を担当しました。静岡ホビーショーは、静岡市に住んでいた頃は毎年通っていましたが、転居やわが子の成長などにより、遠ざかってしまいました。今回も日程の都合上行くことができませんでした。


アテンド1日目 9:30 ホテルで待ち合わせ(静岡)

当初、景色の美しい日本平あたりを案内しようと思いましたが、彼の要望は自動車ディーラーに行きたいとの事なので、そちらを優先することに。

行程は、日産(日産店とプリンス店)、トヨタ、マツダ、ホンダ、カローラ、レクサス、三菱、スズキ、スバルの各ディーラーに訪問しました。

彼の熱い日本語トークに、各ディーラースタッフも心を打たれていたようで、イヤな顔ひとつせず、来店客の要望に応える対応が素晴らしいと思いました。

私のお目当ての日産90th冊子は、各店とも無し。
トヨタセンチュリー(SUV Type)のカタログをこの度めでたく入手しました。
(これは私の物ですよ)
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レクサスは菓子のおもてなし付きで、嬉しい心配りでした。最後はぜひ試乗もしてみてくださいとまで言われました。
スバルで対応してくれたのは過去スバルオブチャイナで仕事をされた方で、出向でディーラーに来ている様でした。彼と、中国の車事情や、スバル車の評価、現地法人の編成等について意見交換していました。

昼食は新静岡セノバで「オムライス」を食べ、上階の丸善ジュンク堂書店や、近くにある村上開明堂本社、駿河屋本店、BYDショールーム、玩具店を訪問しました。

村上開明堂本社では、初代クラウンから御料車センチュリーロイヤルまで、バックミラーrearview mirrorの歴史を学びました。初代-2代目クラウンのミラーを手掛けたそうで、イラストと簡潔な紹介が良かったです。この場所は、私の過去のブログでも紹介しています。
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近くの玩具店では、TLVのデッドストック品と2010年代からのトミカのカタログを入手していました。カタログのバックナンバーがこれだけ揃っている玩具店は家電量販店含めても大変珍しいと思いました。
通りすがりで夕飯を食べ、いざ浜松へ。20:00にホテルチェックインしました。

アテンド2日目 9:30 ホテル待ち合わせ(浜松)
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行程:メルセデス・ベンツ浜松和田、日産、ルノー、ホンダ、トヨタ、ネッツ、昼食「杢屋食品」
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メルセデスでは自社が保有するミニチュアカーや、パテントモトールヴァーゲン、190SL、ポントン、600リムジーネ、SLRマクラーレン、W124、歴代SL等々の実車コレクションを見学しました。
ここまでメルセデスに拘りヴィンテージカーを保有するディーラーは珍しいのではないでしょうか。
(欧米にはあるかも知れません)
まさしく温故知新の姿勢に感銘を受けました。

ネッツ店では、新型クラウンセダンの試乗車があり、試乗をさせて貰うことに。
彼は後部座席に乗り、クラウンらしい滑らかな乗り心地と、空調・マッサージ機能付きシートに感銘していました。

次に行ったスズキ歴史館では、展示フロアを2—3周して、スズキ株式会社の歴史について概要を整理し、動画にまとめていました。
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このほか、静岡・藤枝・島田・浜松にあるミニカー店、リサイクル店を数軒回りました。

私は、日本の食習慣や日台の車事情などについて情報交換することができ、充実した時間が過ごせました。
リクエストしていた台湾版クラウン(クロスオーバー)のカタログと帽子をお土産に貰いました。
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17:00 再会を約束しアテンド完了しました。次は、いつどこでお会いできるでしょうか。
標題の、有朋自遠方来不亦楽(朋有り遠方より来る、また楽しからずや)を実感した幸せなひとときでした。(終わり)
Posted at 2024/05/12 23:49:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーウォッチング | 日記
2024年05月12日 イイね!

クラウンセダンZ(HEV)試乗 ~前進する限りフワトロ上質風味の高級車だが~

クラウンセダンZ(HEV)試乗 ~前進する限りフワトロ上質風味の高級車だが~16代目クラウンは、クロスオーバー、スポーツ、エステートはFFベースのプラットフォームを採用しているが、セダンだけFRの設定を残した。
これまでのクラウンらしいデザインの破壊を図ったクロスオーバーは、私の予想に反して好調に売れているようだ。「乗るとクラウン」との声も聞かれるが、未だ試せずじまいだ。
スポーツには乗った。2.5ノーマルハイブリッドのエンジン音が興醒め、22インチタイヤのため足回りは少々ゴツゴツした印象で、あまり感心するものではなかった。
セダンは、これまでの4.9m×1.8mという寸法の軛(くびき)を破り、全長5m、ホイールベース3m、車両重量2tという、日本で乗るにはかなり大きな車に変貌した。

新型クラウンセダンは、私の持論である「クラウンとカローラはトヨタの生命線」という期待に十分応えうる優れた仕上がりのサルーンであった。だが、カメラデバイス無くしては後ろ向き駐車が出来ないというのは、運転のしやすさという観点では大きなマイナス要素ではないだろうか。

技術の進歩とカーデザインの流行は、必ずしもシンクロしないというのが乗って分かった点であった。
この車がタクシーになったら、順番待ちしてでも乗りたい。ただ5m超のボディは取り回ししにくそうなので、将来のウィッシュリストからは外れた。
Posted at 2024/05/12 12:01:32 | コメント(0) | クルマレビュー

プロフィール

「夕暮れどき、ポップなカラーのプルリエルを見かけたので、隣に停めてみました。
この色づかいを見てシティカブリオレを思い出しました。」
何シテル?   11/01 18:11
ミニチュアカーや車のカタログ収集と国内・海外旅行、読書が好きな50代です。 マイペースで更新していきますので、お付き合いくださいませ。よろしくお願いします。 ...
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