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ルノーにとって日本市場は、極東のごくユニークな右ハンドル車地域と捉えられているようで、目下のウィルス禍、半導体不足、ＥＶ化の進展等々でトゥインゴＳの入荷在庫は来年5—6月までないとの事。
ＳやＧＴ等の中古車も値上がりしているとの由。

ともかく、この車は軽いクラッチやズボラ運転でも受け入れてくれるシフトフィールが気に入った。「これでいいじゃん」と何度となくつぶやいた。
でもゴルフの後釜のファーストカーではちょい辛いかなぁ、という点で4つ星。

フランス車は、主要な走行レンジを高速主体で開発されたモデルが多い。メガーヌ・インテンスもその例にもれず、街中ではパワーを持て余し、ＤＣＴのギクシャク感が目についた。高速を延々と走るドライブには向いていると思う。
実は今日の本命はルーテシアではなくメガーヌだったのだが、車はやっぱり乗ってみなければ分からない。メガーヌは、ほんの数年の設計年次の旧さが目につくモデルであった。

最近のルノー・ルーテシアは、先々代のＡＴモデルにチョイ乗りした程度で、その時の印象はお世辞にも良いとは言えないモノだった。
画像は拾い物だが、たぶんこのモデルだと思われる。
クセのあるＡＴしかり。もっさりとしたエンジンしかり。没個性なスタイリングしかり。実に難解な車だったと記憶する。（CLIO＜LUTECIA＞ ３　2009Model）


ところが今日乗ったインテンス・テックパックは、瞬時に変速するＤＣＴ、レスポンスのよいエンジン、躍動感あるスタイリングと私の車に求める価値観にピタリと一致した。
普通、ゴルフから下のクラスの車に乗り換えると、所々に残念な部分が露見されるのだが、それが無かった。強いて言えばリアのエアコン吹き出し口がないことくらいであった。

新型ルーテシアは、ノーマルグレードでも十分に快適・高性能な走りが味わえる。旧いキャッチコピーで言えば、パリの小さな高級車、フレンチ・コンパクトツアラーである。もっと早く試乗しておけば良かった。