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2012年11月15日

ウラッコのプロトタイプ!

ウラッコのプロトタイプ! 来年はランボルギーニの創立50周年記念の年なので、イタリアはいうに及ばず世界各国でそれを祝う行事が行われることと想像しています。

そんななかで注目を浴びるのは、ランボルギーニの出世作となったミウラやクンタッチなのでしょうが、自分としてはやっぱりウラッコを忘れて欲しくないと思っています。
これは何も自分がウラッコに乗っているからという訳ではなく、やっぱりウラッコは魅力的な車だと思っているからです。
ま、これは皆さんも自分の愛車が一番だと思っていることですから、許してくださいね!


ウラッコが現在の姿で発表されるまでには、他の車と同様に様々なプロトタイプが作られていますが、自分としてはランボルギーニがガンディーニによって描かれた初期の姿のままで発売していてくれたら、ウラッコの評価は全く違うものになったのではないかと考えています。
その一例をお見せしますが、皆さんはどうお考えになりますか?

このイラストを描いたのは、最近ランチアランチで出会ったストラトス研究家のトーマス・ポッパーの紹介で私と知り合ったスペイン人のDavid Rodríguez Sánchezといいます。
彼は日本人にも負けないスーパーカーの研究家で、特にガンディーニとベルトーネの作品を崇拝しています。
その知識量は半端なく、私に言わせれば「超オタク」です!!

彼のその他の作品も素晴らしいので、次回お見せしたいと思います。




1969年頃のモデルと推定されるのですが、特に上段の3台は本当にカッコよく、ストラトスも真っ青って思いませんか?!

ボディ両サイドに設けた大胆なエアスクープが一番のアクセントになっていますが、最初の2台はどう見ても4人乗りではなく、2シーターのスーパーカーです!
ウィンドウの枠の位置からしても、後部座席があるようには見えません。
その他にもスパイダー(タルガタイプですが、フェラーリもこう呼んでいますね)まで存在していました。

3台目からは4人乗りのデザインに思えますが、ひょっとするとウラッコは最初純粋の2シーターモデルとして開発されたのかもしれません。
それをポルシェ911の成功を横目でみていたフェルッチョが、販売の拡張と量産を目的に4人乗りに変更させたのかも・・・。


そういえばこの頃のランボルギーニは、どうもラリーへの興味があったように思えます。
レースへの参戦はフェルッチョによって社是として固く禁じられていましたが、開発ドライバーだったボブ・ウォレスはもともとニュージーランドのメカニック兼ラリーストでしたから、お金の掛かるレーストラックへの挑戦ではなく、比較的参戦し易いラリーへの参加を目論んでいた可能性は充分あると思うからです。

そして興味深いのはウラッコのディメンションです。
ウラッコは4人乗りにもかかわらず、ホイールベースが2450㎜しかないのです!
これはストラトスには及ばないものの、当時フェラーリが2シーターで好んで採用していた2500㎜のホイールベースよりも短い値です!!
しかも時代はWRC創設前夜、考えられない話ではありません。

そうするとハラマやウラッコ・ボブのようなラリー仕様車も納得がいきます。
もし当時のランボルギーニに充分な資金があって、これらの車が参戦していたとすれば歴史は変わっていたのかも知れません・・・。






製作途中のウラッコ・ボブ。
注!ウラッコ・ボブの遥か後ろに3次モデルのウラッコボディが見えます!






最近、ボブ・ウォレス・カーズがアドバイスを与えてイギリスで製作したというウラッコ・ボブのレプリカ(2号車?コピー車?)が日本に輸入され、名古屋やお台場のイベントで公開されていました。
ウラッコのブームも近いのでしょうか?(^_^)





これがその2号車(と呼んでいいのでしょうか?)です。






本題に戻ると、ウラッコはやっぱりカッコイイ車だったとなるのですが、歴史は巻き戻せないのですから、かつての変遷を偲ぶ事にします。




好き嫌いは分かれるでしょうが、未だかつて誰も試みなかったヘッドライトのデザイン。
ガンディーニの面目躍如です。



深く窪んだナセルからライトがポップアップするはずですが、一体どんなメカニズムが採用されているのでしょうか?
採用が見送られたのが残念です!



特徴あるエアインテーク、ストラトスとは逆の造形です。



レーシーなメーターナセルですね。



そしてストラダーレとは全く異なるリア周りの造形ですが、この形が採用されなかったのにはある理由がありました。




そして量産用試作車となって・・・


どうですか?カッコイイでしょう!(笑)











~世に出ることになったのですが、もしこの4次モデル(↑写真の上の方のモデル)のまま発表されていたとしたらウラッコの評価は違ったものになっていたはずだと、今21世紀に生きる自分は深く思うのです・・・


先日パオロ・スタンツァーニさんは語っていたそうです、「近くウラッコを買おうと思っているんだよ!」と。

そして彼が一番好きなモデルはなんとウラッコだそうです!



そしてその訳は・・・・

「クンタッチは頭で作ったけど、ウラッコは頭と心で作ったから」だとおっしゃていたそうです!


じ~ん。






ランボルギーニの工場の片隅で土に還ろうとしていたプロトタイプですが、今は外装が綺麗にレストアされて、トニーノのミュージアムで訪れるファンを待っていてくれます。

誰かこのようなプロトタイプを現代に甦らせてくださる方はいらっしゃいませんか.....?





ブログ一覧 | ウラッコ | クルマ
Posted at 2012/11/15 11:03:20

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この記事へのコメント

2012年11月15日 12:12
量産試作車、内装が最高なんですよね。。。。

私もパオロ・スタンツァーニ氏の最高傑作はウラッコだと思います。

カウンタックはクランクシャフトをエンジンの下に通したりして
妥協している部分もありますが、ウラッコでは一切の妥協がないのではないでしょうか?

華々しいカウンタックの陰に隠れてしまったのは非常に残念なことです。
実車を見たこともないひとも多いと思います。

日本ではまず、ウラッコ=ボロ、ウラッコに乗る人=貧乏、というイメージを払拭しないと
いけませんね。

幸い今ウラッコを所有されている方はウラッコの良さをちゃんと分かって、
その姿、形、V8エンジンのサウンドに惚れ込んでいるものだと思います。

来年はウラッコが復権する年にしましょう!

コメントへの返答
2012年11月15日 18:58
私も同感です!
もしあの内装で発売されていたら、もっと顧客に評判が良かったと思います。

ウラッコの外観は確かに派手さは無いのですが、凛としたバランスの良さを感じることが出来ます。
逆に言えば、派手目の外観にしか興味を示せない方は、プロトタイプから変遷したガンディーニのデザインの真意を掴みきれないのだと思います。

ウラッコは全部でも700台程度の販売数しかなく、P250に限ればその2/3程度でしょう。
果たして現存する固体は何台あるのかと考えると、現在ウラッコのオーナーさんには是非とも大事にしていって欲しいと思わざるを得ません。

来年はおそらく、ウラッコ・フィーバー(古っ!)が到来するものと思います!


2012年11月15日 16:30
ガンディーニさんは、幾つかの基本デザインを常に進化させて様々なデザインをしてきた人だと思います。
初期のデザインを見ると側面にカラボの面影があるのが分かります。
ストラトスのゼロと同じ起源なのかもしれませんね。
ゼロはそのままカウンタっくになってしまいますけど、
常に何かイメージがあって、特定の車の依頼があれば
使えるイメージの中から具現化していくのでしょう。
デザイナーですからプロダクションのところまでは手は出さないでしょうし
次々と想像を巡らせて無から新しい物を生み出すのが彼らの仕事ですから
ストラトスに限らずカウンタっくでもウラッコでも特に深い思い入れはないようですね。
ガンディーニ先生は今を一番大事にしているのだと思います。
コメントへの返答
2012年11月15日 20:13
先月来日した元ベルトーネの広報部長だった、ジャン・ベッペ・パニッコさんが言っていました。
「ガンディーニは本当に天才なんだよ!」って。

この言葉には誰しも異論を挟む余地は残されていないと思いますが、いかに天才ガンディーニといえども、ほぼ同時期に開発していた車が似てくるのは避けようも無かったようです。

おっしゃるように、ウラッコやストラトスやカムシンはほぼ同時期の開発だったので、カラボから発展したストラトス・ゼロと同じ起源といってもよいと思われます。

当時のショーモデルが約1年未満で製作されていたことを考えると、1970年発表のストラトス・ゼロは開発が1969年頃に始まっていたと考えるのが妥当だからです。

しかしひょっとすると、実はウラッコの方がストラトスより早く開発が進んでいた可能があります。
ストラトスのプロトタイプは1971年のトリノ・オートショーで発表されていますが、ウラッコはほぼ実車版が1年早い1970年のトリノショーで発表されているからです。

レンダリングもDavid Rodríguez によれば、1969年に1次モデルが描かれている事を考えると、実はストラトスよりも早くウラッコの基本形が完成していた可能性があるのではないでしょうか?

ま、この辺はガンディーニ氏かスタンツァーニ氏に聞いてみないと何ともいえない話ですが、話としては面白いと思います。

私個人はクンタッチはカラボの正常進化型と考えていて、ストラトス・ゼロはカラボで生み出された直線基調のウエッジシェイプを滑らかな面構成に進化させたスタディ・モデルだと捉えているのですが、この辺も彼らに来年直接聞いてみたいと思っています。






2012年11月15日 16:34
ミウラやカウンタックも大好きですが、私はウラッコを買いましたねぇ~。
金銭的な面やクルマとの縁などもありましたが、自分のランボルギーニ・ライフのスタイルとして、やはりウラッコを選択した事は正解でした。

ただ、ウラッコちゃん購入に続いて数年後にはボロッコちゃんも引き取り、現在では更にカムシン君まで増車し…。 結局は、2台のウラッコちゃんは眠ったまま。
「カムシン買う金があったら、ウラッコ直せよ!」とお叱りの声が方々から聞こえてますが…。

ガンディーニ・デザインの共通点も感じるウラッコちゃんとカムシン君は、愛すべき昭和のスーパーカーですから、絶滅しないように可愛がって、イメージダウンにならないように心がけます。
コメントへの返答
2012年11月15日 20:12
urracoP250さんといえば、そりゃやっぱりウラッコでしょう!

もうトレードマーク化しているので、今更変更してみたいといわれてもダメですし、ご自分でおっしゃっているようにそれで正解だったと思います(^_^)

ボロッコちゃんは可哀そうですが、urracoP250さんは今のところカムシンの方に浮気してしまっているので、本妻さんのウラッコちゃんが気を悪くしないうちに、綺麗にしてあげるべきだと私も思います!

昭和~スーパーカー~ウラッコ~カムシン~ガンディーニ先生の流れは永遠に不滅ですが、我々も風化しないようにがんばって生(行)きましょう!!
(^o^)/




2012年11月15日 21:14
中段のポスター、生まれて初めて見ました(@_@;)

すごい、こんなにバリエーションがあったなんて。。。

個人的にはP300 specialeがいいなあ、なんかウルフカウンタックのウラッコ版みたいで。
コメントへの返答
2012年11月15日 22:14
あのポスター結構すごいでしょ!?
初めて見られたのは当然ですよ、あれはデイビッドが個人的に描いたものらしく、一般には公開していないはずですから。

彼はプロじゃないらしいんですが、自分の作品を日本人にも見てもらいたいらしく、公開してくれと言っていました。

私は一番左のヤツが好みなんですが、P300 specialeももちろん好きです。
あの車は今も現存していて、トニーノのミュージアムで訪れる我々を待ってくれていました。

ミュージアムに納められる前は、工場脇の草むらで土に還るのを待っている状態でしたが、今はレストアされて往時の姿を取り戻しています。

ウルフカウンタックのウラッコ版、良い表現ですね。
あの車は後のシルエットに繋がるクルマだったと思います。
2012年11月17日 9:34
世界デビューおめでとうございます!
今さらながらウラッコの素晴らしさと奥深さを実感しております。来年のSCMはランボルギーニ祭りですね♪
コメントへの返答
2012年11月17日 19:00
デビューって言うか、勝手に紹介されたようなもんですね。
でもチョットは嬉しい?(笑)

ウラッコはクンタッチの陰に隠れて脚光を浴びることはありませんでしたが、そろそろ本当の価値を認めてもらっても良い頃合だと感じています。

来年のSCMに向けて、雪が降る前に企画会議をしませんか?
どうも不穏な動きが相手にありますので・・・(-"-)
2012年11月20日 0:30
こんにちは。よく、、楽しみに見せて頂いています。、雑誌の記事も読ませていただきました。

私は高校生ですが、この手のスーパーカーが大好きで研究とかも昔はしました。ウラッコですが、量産試作車は写真の撮り方か幅が広く見えますよね!堂々としている感じです。

ウラッコ ボブも、目が不良っぽいところがやっぱこの頃のイタリアンだな、、という感じが一層感じられます。ハラマもそうですよね!エスパーダは純ツーリングカーという感じてまたいいですが、、、

私はウラッコとか、gt4とかのイタリアンがすごく好きなので、実際販売されたウラッコも部分部分すごく凝ってたりして、やっぱり凄く考えて作られたデザインなんだなと思うとともに、元の形をみてみたくなりますね!

長々とすいません、、、
コメントへの返答
2012年11月20日 10:57
コメントありがとうございます。
雑誌の方はお恥ずかしいかぎりです。

最近は子供達の車離れが激しいといわれていますが、328 512さんのような方がいてくれると嬉しくなります。
もう全然子供さんではありませんが!

今までウラッコは、ミウラやクンタッチの陰に隠れてまともな評価の対象になってきませんでした。
スタイルが大人しくて、他のランボルギーニのような派手さが少ないからでしょう。

しかしその正体は、ガンディーニとスタンツァーニの才能が込められた、紛れも無くスーパーカーの1台なのです。

328 512さんも将来頑張って、是非イタリアン・スーパーカーのオーナーになってください。

諦めなければ夢は必ず叶います!!
2012年11月20日 23:35
こんばんは!
このプロトタイプを、じっと見てると、ライトがリトルミウラに
見えてきました。
コメントへの返答
2012年11月21日 8:19
京橋さん、それは病気です!(笑)
っというのは冗談で、我々ウラッコファンの間では、ウラッコはミニ・ミウラだというのが通説になっています。

ウラッコは開発がミウラデビューの3年後、1969年ごろから始まっていますので、デザインテイストが似てくるのは必然だったのでしょう。

それはエンジンが横置きであることや(室内スペースを稼ぎ出すことが目的なのは明白ですが)、エンジンルーム上の黒いルーバーや京橋さんがおっしゃるようにポップアップ式のヘッドライト等にも表れています。
もうひとつ、ウラッコのウィンカーユニットはミウラSVと同じものです。
しかもウラッコ・ボブにはあのイオタと同じ専用ホイールが履かされていましたからね!

結局ウラッコはそれ程の販売成績を上げる事は出来ませんでしたが、そのシーャシ構造などは、後のストラトスにほぼそっくり受け継がれている事等はあまり知られていません。

当時スーパーカーの表舞台には立てなかったウラッコですが、もしウラッコが生まれていなければ、後のストラトスや308gt4もその姿を大きく変えていたことでしょう。

ウラッコは、60年代から70年代に向けての重要な変換点をつかさどる車だったのです。

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