• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

nobu4284のブログ一覧

2012年04月26日 イイね!

カウンタックのウィンカーユニットの変遷-2

カウンタックのウィンカーユニットの変遷-2こちらは相当遅く、今やっとサクラが満開です。
今週末には市内の公園やサクラの名所で、花見と称する酒宴が繰り広げられるのでしょう。
お酒の好きな方にとっては楽しみな週末ですね!

私は残念ながら下戸でお酒が飲めないので、少しばかりアルコールの代わりに「ガソリン」を飲ませていただいていますが、さて前回の続きです。

量産試作車に最初使われて市販のLP400とLP400Sにも使われているのは以下のユニットです。
画像を見ていただければお分かりのように、その初期のユニットだけでも結構な種類が存在していて、初期型のオーナーさん方はパーツの確保に苦労されています



■量産試作車(ひょっとするとプロトタイプのLP500にも使用?)、LP400とLP400S用(イアタリア国内向けクリアレンズ付ユニット)



■LP400とLP400S用(一般ヨーロッパ向けクリア・レンズとアンバー/クリアレンズ)



■LP400とLP400S用(北米向けアンバーレンズ)



画像中、イタリア本国仕様はランボルギーニ純正ですが、北米仕様のアンバー一色の方は、ハウジングがリプロ品です。

またこの辺が旧車の深いところですが、よ~く見ると、イタリア国内向けクリアレンズは品番は同じですが、レンズカットが異なっています。
どちらも当時のキャレロ製ですが、レンズ・ハウジングに付属しているものとクリア・レンズ単体の模様が違うのです。
つまりクリア・レンズだけでも2種類あるのですね。

もうこの辺は単に製造時期が異なった為なのか、それともイタリア国内で特定の地域別に仕様変更されていたのか分かりません。
この上は、サルトル王子に何台かLP400を買っていただいて、実際に調べてみるしかないですね!(笑)




■LP500SとQV、アニバーサリー用(一般ヨーロッパ向けアンバー/クリアレンズ)






■LP400、400Sと500S、QV、アニバーサリー用レンズの比較




これを見ていただくと、一見違いがないように思えるLP400Sと500Sの正面を見たときに見分けることが出来ます。
しかし、この辺のレンズユニットは衝撃で壊れたりする消耗品ですから交換されている場合も多く、なかなか一瞬で判断するのは難しいですね。

また500S、QV、アニバーサリー用にも各々ヨーロッパ仕様と北米仕様が存在しているのは言うまでもありません。
この様なことは、カウンタックに限ったことではありませんが奥が深いです・・・。


たとえスーパーカーといえども所詮は旧車で古い車です。
一般の方にはこの様なことは全く興味が無い話でしょう。

で、でも拘ってしまうと抜けられなくなるんですよね~!




おまけです。














Posted at 2012/04/26 17:43:58 | コメント(8) | トラックバック(0) | カウンタック | クルマ
2012年04月21日 イイね!

カウンタックのウィンカーユニットの変遷-1

先日からブログを再開しましたが、皆さんの反響が良かったようなので(思い違いかもしれませんが・・・)、カウンタックのウィンカ-・ユニットの歴史を載せてみたいと思います。

一番最初のカウンタックと言えるプロトタイプのLP500のウィンカ-・ユニットは、正直良く分かりません。
付いていることは間違いないと思うのですが、ライト・カバーがスモーク仕様になっていてよく見えないのです。
製作途中の写真からは、搭載される予定の場所が確保されているので、何らかのユニットは付いていたと推測できるのですが。(しかしひょっとして、ジュネーブ・ショーに間に合わせる為に突貫作業を当時のベルトーネは行っていたはずなので、展示の時には付属されていなかった可能性も否定は出来ません、彼ら良くやりますから・・・)

そして恐ろしいのが、このLP500を彼らはなんと山越えして「自走で!」ジュネーブに運んだらしいのです!!
(一説には途中は積載で運んで一部分だけ自走した話もありますから、こっちの方が本当らしい気がします。イタリア人は時々話を大きくしますから・・・)

世界に一台しかない大事なプロトタイプを部分的にせよ自走するなんてことは、日本じゃ絶対考えられないことですが、それくらい製作に追われて時間が無かったということなんでしょう。


■LP500の製作状況


■LP500のプロモーション画像



■LP400量産試作車1号(当初赤)
この車両から生産型のLP400に使用されているウィンカー・ユニットが搭載されています。
カウンタックを取り上げた雑誌でもよく間違って記載されていますが、この車両が製作されたのは1台だけで、後にランボルギーニ社の都合からグリーンに色替えされて現在はランボルギーニ・ミュージアムに展示されています。
最近スペインのランボ・クラブのパーティーのために貸し出されていたようですね。






■LP400量産試作車1号(緑)
当初赤く塗られて発表された量産試作車1号ですが、予算が無かったランボルギーニは次の展示に向けてマジックを使いました。
これはフェルッチョ自身の発案だったそうですが、2台の量産試作車があるように見せかける為に当初赤の車を緑に塗り替えて展示したのです。
この辺の発想はビジネスマンとして有能なフェルッチョの才能の片鱗を表しています。
ですから、例のムック本に書かれているような3号車ではありませんし、塗装もグリーン・メタリックと書かれてありますが、薄い緑のソリッドカラーです。(ヤレヤレ・・・)







この話は現ミュージアムに勤務しているイタリア人のスタッフ(通訳は日本人の某女史)から直接お聞きしましたし、以下に証拠の画像を載せておきます!(画像は本邦初公開?)








ついでにテールランプもご紹介しますが、これも生産型のLP400とは全く違うデザイン処理なのはみなさん良くご存知ですね。
この車両のものはオリジナルのユニットが大分痛んでいたので、新しいものに換装されています。



まだ本命のウィンカー・ユニット紹介に辿り着かないのですが、ここまでとりあえず第一部ということで。

く・・・




Posted at 2012/04/21 14:11:49 | コメント(8) | トラックバック(0) | カウンタック | クルマ
2012年04月19日 イイね!

時の流れは残酷なのか・・・

時の流れは残酷なのか・・・皆さまお久しぶりです。

この場でこんな私的なことを書くのもどうかとは思いますが、昨年末より身内の不幸が続き、しばらくブログの更新を行えませんでした。
あ~やっぱり自分も人の子だったと感じさせられた数ヶ月でした。

がしかし、四十九日も明け、サクラの花も咲く季節の到来を受ければ(東北の春は遅いのですよ)、クルマ好きの虫がムズムズしてきました。
そんな時、私好みのムック本が書店に並んでいました。
その名も「スーパーカー・コンプリート・ファイル VOL.1 ランボルギーニ・カウンタック」と書いてあるじゃあ~りませんか。
無論速攻でGETしたのは言うまでもありません!

早速読んでみると、最初から綺麗なフルカラーのLP500やLP400が数ページ続いていて、これは当たりだ~ッと興奮しながら読んでいると、何箇所か引っかかる文面に気がつきました。
なんかおかしいのです。

「パオロ・スタンツァーニがランボルギーニを去ったあとプロジェクト112の推進者となっていたジャンパオロ・ダラーラは・・・」

はぁ?

スタンツァーニがランボルギーニを去ったあとって???

スタンツァーニより早くランボルギーニ社を去ったのはダラーラなんですけど!

スタンツァーニは1975年までランボルギーニに居て、会社のマネージメントまで引き受けて、カタログまで彼が監修してたんですけど~!!!

これはおかしいです、事実誤認です、辻褄が合いません!

私スタンツァーニさんに会ってますし・・・



その他にもおかしな箇所はあるのですが、極めつけは巻末近くの御大のお言葉でした。
編集子が「LP500SとLP5000Sのどちらが正しい車名なのか」との問いに関して、

「5000Sが正しいですよ。LP400があってLP400Sがあるから、LP500Sというふうに発展していったと思われていますが、LP5000Sが正解です。だって5000QVっていうじゃありませんか」と自信たっぷりにおっしゃっています。

し、しかし、当時のカタログには「LP500S」としっかり印刷してリリースされていますし、当時から現代までヨーロッパで発行されているカウンタック関係の書籍にはほとんどLP500Sと記述してあるのです!

■LP500Sのカタログ





これから察するに、少なくとも1982年ジュネーブショー発表時の正式名称はCOUNTACH LP500Sであり、アメリカ市場向けには、80年代当時の大排気量ブームに乗る形でLP5000Sというリアバッジを付けたのではないでしょうか?(付属の取説に載っている写真にはCOUNTACH S 5000と記載されています)
それには経営陣が刷新され、パトリック・ミムランが新社長に就任して初めてのモデルということや、プロトタイプLP500以来悲願であった5リットルEgを搭載できたことへの感慨もあったのだと思われます。
更に当時85年に発表される予定だったテスタロッサに対抗させる意味もあったのでしょう。

そもそもカウンタックがLP400からLP400S、LP500Sへと発展していく課程においてこれらの車名はあまりランボルギーニ社にとっては重要な意味が無かったのかもしれません。
なぜならば、LP400以降のカウンタックのコーションプレートに記載されている名称は単に「COUNTACH  S」としか書かれていないからです。
つまりLP400以降のカウンタックは、ウォルター・ウルフに影響を受け、仕様や排気量変更を受けた単なる「S」シリーズだったと考えられるのです。(QVやアニバーサリーを除く)

■LP500Sのカタログのリアビュー



ちなみにLP500Sのセールスカタログには何枚かLP400Sの画像が使われています。
いい加減といえばいい加減なのですが、当時のランボルギーニですから仕方が無いでしょう。
400Sと500Sの外観上の違いはほとんど無いのですから、当時のランボルギーニの広報担当は「どうせ誰も分かりゃしないだろうから、え~い使っちまえ!」的なノリだったかもしれません。
(実は400Sと500Sではターンライト・レンズとハウジングが違います。400Sに使用されているのはLP400と同じ形状のものですが、500S用はフェラーリの308GT4や308GTBに使用されている角ばったユニットなのです)
そしてそれどころかQVのカタログにまで同じ車体の写真が使われているように見えます!

■QVのカタログ





重箱の隅を突っつくようなことはしたくないのですが、過去のヒストリーを紐解く雑誌のライターの方々は注意が必要と思います。
時間が経つにつれ、過去の真実は闇の中へ消えていってしまうからです。

最近スーパーカーの魅力に気付かれた読者の方々に誤った知識を与えない為にも・・・。










Posted at 2012/04/19 21:17:40 | コメント(15) | トラックバック(0) | カウンタック | クルマ

プロフィール

「Rebirth! COUNTACH LP500 Plototipo http://cvw.jp/b/615290/42421877/
何シテル?   01/18 16:36
nobuです。よろしくお願いします。 '76年式308GTB(ファイバー)/'78年式ロータス・エスプリS1/ '75メラクSS(レストア中)/'73年式...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2012/4 >>

1234567
891011121314
15161718 1920 21
22232425 262728
2930     

リンク・クリップ

『謎の円盤UFO』 シャドーカー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/10/16 13:39:14
華麗なるNG集 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/08/12 11:43:47
セリカLB搬送中 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/08/12 11:32:30

愛車一覧

ランボルギーニ ウラッコ ランボルギーニ ウラッコ
1973年式のランボルギーニ・ウラッコ P250Sです。 みんカラでお友達のサルトルさん ...
ランボルギーニ カウンタック ランボルギーニ カウンタック
アメリカでレストアを依頼しましたが、アメリカ人の仕上げに満足できなくて、外装はほぼ全部や ...
フェラーリ 308 フェラーリ 308
17歳の時に将来絶対買うぞと決めました。 高校生には叶うべくもない夢でしたが、10年経て ...
マセラティ メラク マセラティ メラク
ふくよかなフェンダーラインが大好きです。 ジウジアーロが絶頂期にデザインしたクルマなの ...

過去のブログ

2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation