
ピアッツァの正面、この眠そうな眼が当時新鮮でした。
同じジウジアーロ・デザインのデ・トマソ・マングスタやガンディーニのハラマやモントリオールを感じさせてくれたからです。
マングスタやハラマとは細部がぜんぜん違いますし「アバタもエクボ」なのは充分承知していますが、やっぱり好きなものは好きなのでしょうがありません。(チョット目つきが暗いような感じはしますが・・・)
このへんは好きになった女の子と同じ感覚ですからね!(^_^)
De Tomaso Mangusta
オマケ、Mangusta Legacy Concept
Lamborghini Jarama
さて前回の続きですが、1981年頃自分はまだ大学生で東京に住んでいました。
したがって当時晴海で行われていた東京モーターショーにも気軽に行けたわけですが、その会場でピアッツァにまつわるエピソードがあったのです。
ピアッツァは1981年に発売されましたが、当然その年の東京モーターショーに展示されていました。
その時の「第24回 東京モーターショー」には出品台数は849台と過去最高、来場者も111万4200人を記録していたとのことです!
自動車に興味の無い世代が増えてしまった現代では、全く考えられない数字ではないでしょうか!?
1980年代前半といえば、日本経済がバブルに向かって歩んだ時代とも言え、またディスコや女子大生ブームなどもあり、若者は“おしゃれなクルマ”をライフスタイルに取り入れたりしていました。
そんな時代背景の中で登場したのがピアッツァでありソアラだったのです。
特にソアラが登場したことで自動車業界や世間は高揚しました。
大衆車を得意とするトヨタが総力を挙げて大型の2ドアクーペを送りだしたからです。
当時としては大きな直列6気筒の2.8リットルエンジンやデジタルメーターなど、革新的な技術は世の中に熱狂的に受け入れられました。
折りしも日本はバブル経済が芽吹き始め、国民も豊かな生活を信じていた時代だったのです。
第24回 東京モーターショー 1981(昭和56年10月30日〜11月10日(晴海))
http://www.tokyo-motorshow.com/history/24.html
TOYOTA SOARER
仕様・グレード: 2800 GT-Extra
全長: 4655mm
全幅: 1695mm
全高: 1360mm
ホイールベース: 2660mm
車両重量: 1305kg
エンジン: 水冷直列6気筒ガソリンDOHC 2759cc
最高出力: 170ps (125KW)/5600rpm
自分もまだ学生ながら、そんな世間の熱狂に押される形でピアッツァに憧れていました。
排気量は2リットルでパワーもソアラより小さめながら、それに勝るイタリアン・デザインをまとっていたのがピアッツァだったからです。
エスプリやメラク等、ジウジアーロのデザインに心酔していた自分にはどうしても乗ってみたい車でした。
しかし如何せん学生の分際で発売されたばかりのピアッツァに乗れるわけがありません。
卒業して働き出せば「何とか買えるかも?」という期待はありましたが、発売当時のピアッツァ XEはなんとソアラVXよりも高い2,465,000円もしたのです!!!
オプションを付ければ、諸経費を入れてやはり300万円カーでした。
今ではそう驚かない価格ですが、30年前の日本では相当高い価格だったのです。
当時のソアラの2800GTはともかく、2000ccの最高グレードVXが2,268,000円ですから、いかに高価格車だったのかが分ります!
諸経費抜きでこの価格では、逆立ちしても買えるわけがありませんでした・・・。
そんなモヤモヤを抱えつつ東京モーターショーに行き、憧れのマナザシでいすゞのブースに展示されていたピアッツァを眺めていると、突然一人の男性が声を掛けてきました。
驚いてその人を良く見ると、ネクタイを締めた、いかにもいすゞのエンジニアかビジネスマンといった風貌の方でした。
私があんまり物欲しそうにピアッツァを見ていたからでしょう、その男性は私にこう問いかけてきたのです。
「ピアッツァがお気に入りですか?」と
すると私は当然「ハイッ!」と応えたわけですが、その当時は自分が何故そんな風に質問されているのか分りませんでした。
それでもこんな会話をしたことは覚えています。
いすゞの方はメモを取りながら:「それではお買いになる予定ですか?」
自分:「いや買いたいのは山々だけど、価格が高くて手が出そうもない・・・」と
するといすゞの方は
「ではどのくらいの価格だったら購入できますか?」とかなんとか
自分:
「う~ん、価格は200万位に抑えて、装備はDOHCのEgとLSDは必須、その他は簡略化しても良いからなるべく廉価で・・・」と言ったような気がします。
当時はまだ自分も若く、走りに関しての情熱が人一倍あったので上のような返事を返していたのですが、正直言ってこんな会話をしてもきっと買えないだろうな~と思っていました。
そしてそんな会話をしたのも忘れて自分もいつの間にか社会人になり、ある時何か面白い車でもないかと自動車雑誌をパラパラいつものように捲っていると、
「ピアッツァに走りの新グレードXG登場」の見出しが目に止まりました。
思わず読み進めると、豪華装備は簡略化されていてホイールすらアルミではなくスチールでしたが、EgはDOHCを搭載しLSDも装備され、オマケにタイヤは当時発売されたばかりのポテンザRE71を標準装備とあ~るじゃありませんか!
しかも価格は
200万円とチョット!!
これは正しくあのモーターショーの会場で、自分がいすゞの方に伝えた内容でした!(@_@;)
こんなことってあるのかどうか、いやたまたま偶然にそうなったと考えた方が自然だと分っていても興奮を抑えられません。
数日後いすゞの営業マンを自宅に呼んでいました・・・。(今ではディーラーで購入しますが、当時は最初から自宅に営業マンを呼んで車を買うのが一般的だったのです)
その後は楽しいピアッツァXGとの生活が続いたのは言うまでもありませんが、今思い出してもXGが何故発売されたのか不思議に思っています。
いくらエレガントなボディを纏っているといえ、中身は3リンクのサスを持つ古いジェミニそのものでした。
いすゞは昔からジェミニをはじめラリーカーでの実績はありましたが、今更時代遅れのシャシーを持つピアッツァをスポーティモデルとして仕立て直しても販売に結びつくとは思えません。
XGを購入してからもその疑問が消えることはありませんでしたが、今でも時々その場面を思い出す時があります・・・。
ISUZU PIAZZA、かつてこれほどショーカーにそっくりに市販された量産車はありませんでした。(117を除けば)
いくら頑張ってもASSOにはなりませんが、これからこのPIAZZAを大事にしていきたいと思っています。
To Be Continued.
★44loveさん、海外で発売された時のコピーですがこんなイメージですね!
※画像の一部はNET上からお借りしました。
ご迷惑であれば削除いたしますので、ご一報頂ければ幸いですm(_ _)m