
先行で
整備手帳の方に記事をアップしておりますが、
今回は8月に入ってから起きたBLFFWアクセラのあまり聞かない不調の話です。
マニュアルモードにしている際シフトレバー操作でシフトアップしてくれない現象。
これ、自分の見知った範囲のFFWでは発症例がないですが、身近なところで5FW(1.5Lモデル)では同じ例が1件あり、シフトレバー操作(アップダウン共に)が効かず。
マニュアルモードにはなるけどレバー操作に対して変速しない状態の車両がありました。
このケースはディーラー作業だったんですが、スイッチの抵抗値を測定してくれた様で測定値が明細に書かれているのを見せてもらいました。
スイッチの不良と。
やはりシフトセレクタassy交換、結構な金額の修理代でした…部品代がね。
FFWも値段を調べてみたら同じ感じでまあまあお高い。
結局マイクロスイッチの接点の問題でしょう?
って事でまずシフトセレクタの構造を知ろう!と、ちょうどあった中古を買ってきました。
確か3千円とかそんなもんです。
走行12万キロ程使用していた模様ですが自分のは22万キロですので、何と10万キロ分も部品が若返ります!
が。
とりあえずその今回の問題のマニュアルモードに入れてレバーを動かすと『ギーギー』鳴るんです。
しばらく使ってないとかで渋っちゃったかな?と思い、レバーをガコガコガコガコしつこく動かしてみるも『ギーギー』言う。
グリス押し込んでみるか…エアブローで吹き込んでみるか…
やってみるもいずれもダメ。
9月、多忙な頃だったので作業はここでしばらく中断、放置。
別にマニュアルモードが使えないくらい~と思ってましたが、これがすっげぇストレスでした。
月末になって落ち着きが見えてきた頃に作業再開!
自分のFFWからまずセレクタassyを摘出。
外の見た目では何が違うとかはありません。
ただ、22万キロこき使っていようとそんなギーギー言うレバーではない。
どっちにしても入れ替えはするから一度分解してみよう!
んで程度見てニコイチにすれば良くね?って気軽な気持ちでそれぞれ分解。
例の問題のマイクロスイッチ自体はカチカチ言って節度もありますが、中で切れてしまっているんでしょうかね。
まぁこれをほじくってもしょうがないのでスイッチの付いてるフレームは買った中古を使います。
レバーの節度や停止をさせているゴム部品も10万キロ分若返るし。
これは前にいじくってた時に中古なりに薄汚れていたのも綺麗にしておいたのですぐに使えます。
分解を進め、レバーのそれぞれの部品を確認していって、あーーそういう事!ってのも分かりました。
部品その1
レバーを串刺しにしてるボルト。
緑の枠で囲んでるところは摩耗が激しいところです。
表面処理が削げて地金色が出てきています。
これは12万キロ使用の方のボルトがこうでした。
察するにこれは、前オーナーさんがシフトを例えばP→Dにする時とか思いっきりガガガガ!!って引いたり押したりをしてたのではないかなと思います。
要するに操作が荒いって事です。
力強くやらないとそこは摩耗しない。
何でそう言えるかって、10万キロ分も多く使っている22万キロ使ってる自分のボルトが一切摩耗してなかったから。
部品その2
マニュアルモード時に接触する部品の先端です。
これはもう摩耗がどっちも凄かったんだけど写真右の先端はもう斜めに削れてるでしょう!
緑の丸で囲んでいる斜めにハッキリ削れてる方のは自分が22万キロ使った方ですw
マニュアルモード使い過ぎ!!ってくらいに摩耗してます。
ここが摩耗するとマニュアルモード時のシフトチェンジの際に手に感じる感覚と中立しようとする力が弱まります。
あー…なるほどそれは確かに…ってのしかないw
構造見てると、オーナーがどう乗ってきたのかが見えてシフトセレクタ、面白いですね。
摩耗はどっちもどっちだったんですが、流石に自分の22万キロの方はダメだなって思って12万キロの方を使う事にしました。
こんな感じで比較して構造を見て組み直して、無事ニコイチ化ができました!
ちょこちょこ細かいトラブルもありましたが、その後も無事快調にシフトチェンジできております。
先日は高速走行もしてきましたが何せコンコンと軽やかにシフトが入って、問題だったシフトアップもできる様に戻ったので、他に何も変わってないのに走りが爽快感溢れるばかりです。
プラマイゼロではなく、安くプラスへ持って行けたので良かった。
構造も知れたしネタにもできたしw
という事で、FFWのマニュアルモードは使い込めば使い込むほど当然摩耗はする。
アップダウンした時の節度感が弱くなったり、スイッチも最終的に切れて反応がなくなる、という事でした。
セレクタの樹脂、ゴム、金属はそれぞれそれなりに摩耗していく構造なので何かしらの不調が出てしまったら新品交換するのが良いと思います。
中古はやっぱりそれなりに程度が怪しいと思った方が良いですね。
さぁ23万キロまでもう少しですが、次は何が壊れるでしょうか。
勿論その際はブログ等で取り上げますので、特にBLFFW乗りの方は今後もお楽しみにお待ちください?!