
リアダンパーだけを交換しました。
不具合が出て…ではなく、リアダンパーだけを譲ってもらったのでデータを取ってみようというのがきっかけ。
今アクセラに取り付けている足はオートエクゼ製ストリートスポーツサスキットなるもの。
当時17万キロ程を純正足で走ってきたところで他の人のアクセラを運転させてもらう機会があり、
あれ!?俺のもしかしてダンパー抜けてね!?!?って気づいて交換した経緯があります。
走行距離考えればそりゃそうなんですが、別段オイル漏れとか車上確認で分かる症状もなかったし完全に老化してたんですね…
組んだのが2020年7月、あれから3年近く…使用距離は6万8千キロを超えました。
このダンパーのメーカーO/H目安は使用5年間or50000km走行が目安との事なので、年数はともかく距離はもうオーバーです。
交換するのは、KYB製の純正交換型ダンパーのNEW SR SPECIAL。

写真のものは既にメンテナンス済、バンプラバー交換済みの状態になっています。
前回はザックス製でしたが、ダンパー特性を考慮して今回は硬度も違うモンロー製。

ダンパーのストローク等採寸してバンプラバーはカットしています。

ボロボロになっていた純正カット品と新品のカット品の比較。

カットした状態でもちゃんとダストカバーも装着できる様にしました。

アッパーマウントもワイヤーブラシで清掃して、ブッシュはラバープロテクタントを浸透。
バンプラバーには少量グリスを塗布してもそこそこ硬かったけど何とかマウントへ圧入完了。

外したエクゼのやつとこれから付けるKYBと、並べてみた純正。
今回取り外してエクゼダンパーを押し確認をしてみたところ…
残念ながら今回左右で戻り方が、違いました…
片側は明らかに劣化してる。遅い。
前回外した時はそんなことなかったんですが、経年でとうとうというところでしょうか。
新品の時にも押し確認をして戻り方を見てて覚えてるし、明らかに片方ともう片方では戻りに差がある。
ただ、戻りが遅い状態でグイッ!!と瞬間力入れて引っ張っても一応人力ではすぐに戻ることはなかったのでスカスカではないにしても、ガス圧での戻りが悪いのは明らか。
じゃあ今度はKYBダンパーを押し確認…ってエクゼ程のではないけどKYBも片側戻り明らか悪いじゃん!!
エクゼと同じです、片方は3分の1くらいのスピードの遅さw
まぁそれでも元々のエクゼのよりかはまだライフ残ってる感はあったので色んな意味で交換した方がプラスっぽいなという感じで交換やっていきます。
左、右とダンパー組んで1G締めやってと。
ダンパーもアイブッシュがあります。
アームを上下動させると分かるんですが、ここも捻じれ影響が出ますので自分は必ずこの部分も作業します。
幾度となくやって慣れた作業ですが、自分のアクセラの場合特に気をつけなきゃならない部分があり…

リアキャンバーアームのアジャスター部ボルトのロックナットの干渉。
エクゼの時も超ギリギリだったんです。
これの干渉原因はストロークのあるダンパーを付けているとアームの稼働機構上、干渉してしまうんです。
良かった!更にエクゼよりバンプストロークあるから心配したけど、エクゼより細いダンパーだから…

オイ!右!当たってる当たってる!
でもまぁ致命的な当たり方はしてないから…いいか?僅かならアームのブッシュ側で逃げるかと判断してこれでゴー。
1Gになればナットとダンパーの距離は離れて全然問題なくなるので!
【追記】
ブログ書いてから、
待てよ…まさかだけど…と調べたところ、

あっ良く見たらやっぱり角度…

角度を正す!

やっぱり当たらなくなった!!
という事で、確かにバンプストロークが増えた影響はあるにしても、

アームのロッドエンドの角度が僅かにずれていたのが原因で干渉していた、が正解でした。
個体差だろ!って片付けちゃいけませんね…
遅れたにしてもちゃんと原因に気付けて直せて良かったです。

KYBのNEW SR SPECIALが車高調になってるのはあり得ない光景なので面白いw
このダンパーのレビューで先に書きましたが、エクゼのキットのバネレートは2.3kと純正並みに低い事もあってダンパーとバネのマッチングが悪い事にはなってないというのも合致した条件で、ピンポイントに組み合わさった仕様になりました。
組んでからはセッティング煮詰めの為に色々な条件で走りますが、荒行にも耐えてもらいます。

ロアアームのバンプストッパーとメンバーの距離感よ…
そしてこれの状態、外から見るとこうです。

エアサスばりですが、生足ですw
これで走っても減衰力の立ち上がり方はそう変わりなく、しっかりしてましたよ!やるじゃない。
こんな感じで押し潰したり無負荷にしたり、のんびり走ったり高速走ったり等など。
最初の段階でまず、リアの減衰が明らかに高くて全体のバランスがおかしい!ってのが強かった…
もうフロントが残されてる感じでダメ。
BLFFWアクセラたるもの統一感こそがメーカーも目指した走りのフィール!
って事で、

フロント車高調のセッティングを2日連続でちょこちょこと。
タイヤの空気圧も見直し。
いじる、走る、考える。
一晩おいて翌朝フレッシュな状態で乗ってどう感じるか。
いじる、走る…でまとまりました。
結局リアは状態が固定なのでそれに合わせるとなると答えはそう難儀ではないので。
リアダンパーに合わせて整えるだけでこんな変わるかコイツってくらいにキャラクターが変わってしまいました。
割とのんびり流すのも良し、高速走行の安定感良し。
ただ峠道とかは結構苦手、楽しい感じも正直しないーって長年なってたのが結構元気な感じになって楽しくなりました。
逆にのんびり流す…みたいなのがちょっと、落ち着かないw
リアのバンプラバーの当て方も、ザックスの柔らかいバンプラバーを柔らかい減衰力とバネレートに合わせてわざと早当てしてたのが、高減衰力なので遅当てにした分それまで細かい振動を拾ってたのがすっきり減った。
減ったけどスクウォートの姿勢が減衰力頼りみたいな感じになってちょっと…何だろうな、安定感は減ったところもある。
ノーズダイブも減衰の影響で更にしにくくなったけどそこは元々のブレーキセッティングの事もある(300φローター+メタルパッド)のであまり気にならず。
慣れの問題かな。
エクゼダンパーも一応、バンプ柔らかくリバウンドは純正よりかは硬くって志向だったのでその辺が二重くらい輪をかけて強くなったーって雰囲気。
フロントもそれに合わせて締め上げ量をきつくしたり緩くしたりで、最終的に元の仕様よりほんの僅か強めた程度で収まりを見せました。
重いBLMSアクセラ純正18インチホイール履いてるとは思えないくらい、フットワークがまぁー軽い軽い。
16インチ、17インチ、18インチ、人様のアクセラ含め大分色々乗ってセッティングやってきてますがこんなひょいひょい軽いハンドリングの個体は16インチでもなければ無いなって思います。
ただちょっと不安定感があるのはトーが現時点で結構な狂い方をしてるせいでしょう。
トー周りは今年中にタイロッド、タイロッドエンドを交換の予定にしてるのでそれらが落ち着いてから。
まずはベースセッティングの叩き出しがしっかり出来たのでこれで乗り続けてまた考えていきます。
いじり過ぎも考えがまとまらないので。
現物劣化も見えたダンパーでしたが、効果は上々。
雨の日だってのにハンドリングいいし姿勢崩さず安定感あるし…自分でセッティングやってて何だこれは?感がある程w
でもタイヤの空気圧高いみたいは変な減衰やたら高すぎる感じもあるし、これを何とかできれば安心感に繋がるなー
またこれはノウハウ積んでいけそうな感じでこれからが楽しみです!
譲ってくれたほいさん、改めてありがとうございました!!