
今年最後の作業は、BLEFWアクセラと急遽舞い込んできたBL5FWアクセラ。
まぁいつもの人達なんですけれどもww
EFWの方は、割と今年もちょこちょこやってたアクセラです。
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今年3月ラルグス車高調からナイトスポーツ車高調へバネ以外入れ替え
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GR86バンプラバー流用
この一環の流れのもので、今回はリアバネを直巻きへと仕様変更します。
これまで当初からのラルグス車高調キット内の吊るしバネ4kとそのアジャスターをそのまま持ち越した状態でやってきていました。
これはこれでセッティングをまとめたので乗りやすく、乗り心地まで良くてスポーティー。
ミニサーキットエンジョイまでカバーできるものでしたが、もうちょっとミニサーキット走行を意識した仕様へしていきます。
何せ

今回はいよいよボンネットまで交換してきたのだ…
んで案の定フロントが軽くなって何か走りがしっくりこない様子。
でしょうねw
自分もこれまでの経験からもう乗らずともどんな感じで、何を違和感に感じているかが分かります。
というかもうこのアクセラは見てくれが何のBLアクセラなのかいよいよ分からんのよww
マツダスピードタイプのダクトが付いたボンネットで?
BLFFWらの後期フェイスに後期専用純正オプションエアダムスカートに、
ヘッドライトはハロゲン仕様のBLFFWのスカイ目ヘッドライト。
ここだけ見れば、まだBLFFWだと思うけど現車はBLEFWですから。
リア羽は海外用純正の通称ネコミミ羽が付いてるし、リアバンパーは元々EFWそのもののバンパーが逆にホントか??って見えてくる。
これ、しかも内装もドアパネルとかフロアマットもマツダスピードグレードの物になっているのでもう難儀なもんですww
なまじ特徴的なボンネットなので最近はマツダスピードアクセラ(BL3FW型。これはエンジンが2.3L直4ターボの264psでMT設定の車。2L、ATのアクセラスポーツとは全然違う)と間違われる事が一気に増えたそうな。
さてそんな彼のアクセラですが。
毎年ここ最近恒例になって来た年末の作手サーキットアクセラ走行オフ会を前に、足セッティングの依頼でした。

こちらは組み上げた今回交換するリアバネassy。
バネのレートやサイズはこちらで選定しました。
銘柄は
既にフロントで使用しているラルグスRSスプリングと同じRSスプリングでまとめました。
バネもヘルパーもヘルパーのショートパーツも全てラルグスです。
BLアクセラのリアはバネがダンパーとバネが別個になったタイプのマルチリンク足。
なもので、車高調であろうと多くのキットがリアバネは規格品になる直巻きスプリングではなく専用形状のバネばかり。
専用設計である事が優位な面も多々ありますが、こうしたい!に対してのカバーは足りません。
そんなわけでZ.S.S製アジャスターとオーデュラ製ゴムアダプダを知人より購入したとの事から今回の話へと繋がりました。
全部品採寸の後、リア足をバラしていきます。
まぁ馴れたもんですのでミスなく進めていきますが…ロアアームを締めているボルトがやたらと渋い。
ボルトのネジ山見た時にこれ錆が何か酷いな…と思い早めにラスペネを適せん浸透させたのですがとーーにかく回りが渋い。
なんかなー?と思ってましたがやっとの思いで外せたボルトは

ネジ山が潰れていました。
今回錆びてるところを無理に…という程ではありません。
アクセラのリアロアアームは部品同士が合わさっていてボルトを貫通させるところがあるので、そこを強引に…例えばインパクトなどで行くとこうなりかねません。
このアクセラをこれまでに数度触ってきていますが何気にこの部分のボルトを抜くのは今回が初。
疑わしきは当初ラルグス車高調を組んだお店の……うーんw
ちなみに反対側は全然普通でした。

ダイスで丁寧に修正して使える様に。
だとしても痛んだボルトに違いはありませんから、機会があれば純正新品にするのも良いと思いますね。
錆でか何でかボルトが痩せてしまっているのもあるので。

改めて、外したラルグス吊るしバネ専用形状品と、汎用直巻きバネ+ヘルパーの写真になります。
今回は割とハッキリ、リバウンドを多く取りたい狙いもあった為に短バネ高レートに柔長ヘルパーの組み合わせ。
車高は、うーん…ってアジャスターの基準値出しをしてからぐるぐるぐるぐる回して考えて。
リアの車高調整はそれなり手間なので一発で決めたいんですよね、出来るなら。

という事で組付け。
スプリングシートとロックシートでWナット締めする一般構造のものではなく、シングルシートキャップボルト締めのタイプ。
ギリギリ六角レンチが入る位置に設定。

車輌進行方向にスリットが向いてしまうとガンガン砂も入り込んでしまうのでそうではなく、かつ六角レンチが入れられる位置という意味でこの向きに左右共設定。
シートは高さだけで合わせず、シート全下げ位置で始点を出してそこから何回転上げでーと数えるのはこういうシングルシートタイプの場合重要です。
ただキャップボルトがそれぞれ外向きになる様にーと考え無しに合わせてしまうとそれ、実際は半回転分ズレが起きている状態になってしまうので。
とはいえ今回の場合はアジャスター本体の固定がボルトで任意に合わせられるので、上記の通りスリット向きと工具挿し入れスペースを考慮したセット位置にしています。
リアバネアジャスターが決まればダンパーの長さ調整です。

これも最初固着の気配がある、ダンパーケースに結構錆があったのですぐラスペネ浸透させたので楽に緩められました。
通常、直巻きにしたらバネレートを上げているのが大半のはずです。
今回も例に漏れずそうなんですが、ヘルパーの長さを70mmと長めの物にしました。
ヘルパーだけにプリロードが掛かり、その上で足が伸ばせる絶対量を確保する為です。
ダンパーの全体長=リア足の絶対ストローク量なので。
短バネで遊ばない様に、且つリバウンドストローク作る為にーって決めたらエラい短足になりますからね。
FFのリアでそれはあまりにピーキーすぎる。危ない。
リアをじっくり動かすという目的でヘルパースプリングではなく所謂テンダースプリングを使うのもあるかもですが、自分の車ではなく人様のなので1日で決めなくちゃならないというセッティングの絞り込みの早さと、そもそもの狙う特性の都合で今回はこのまとめ方です。
幸いリア車高は一発でいいところに決められました!
前よりちょーーっとだけ低く、フロント車高を上げ下げで特性狙える感じ。
では次、走っててそこそこ異音がするというフロント左。
ディーラーさんにも相談してて、お店の方に同乗してもらって聞いたそうなんですがこれについて今朝がたの試運転の時に聞いて考えられる要因伝えて、んで現物見たら

正解でした。
ナイトの車高調はスタビリンクステーの映え方が斜めに突き出る特殊形状で、
そこにくっつくウェイトが嫌な位置に飛び出るんです。
(正式にはナイトの車高調だとこのウェイトはリンクステー背面側に付けるんだけど、そうするとグッと背面側に寄ってしまうのでそれはそれで嫌で表にして逃がしてるが組み合わせアンマッチで今回の干渉になってしまっています。でもここの干渉は内側増やしたサイズのホイールだとめちゃあるあるな話)
なのでホイールを交換して内側もきつくなって、その上でタイヤがリムガード張ってるやつなのでタイヤがよれるとここのウェイトのゴム部分に擦れて音がするという事。
雨の日だと鳴らなくて、晴れてる時だとスピード徐行レベルでも鳴る。
スピードに応じて鳴りの早さが変わる。
回転系か…とその時点で絞れたので条件から考えたらウェイトか?と。

ここね。

ゴム被膜になっている金属ウェイトだったので大して削れずのやらないよりマシ?の程度だったが…

というか右の方が抉れ酷いんですけど!
フロントはこれと同時にボンネット軽くして車高上がった分の補整をしていきます。
これも悩んだ…
単純に言えば少し前下がりにした方が曲げやすい。
今年は車高バランスを考えて実践してきたところが増えましたが、このアクセラの場合はターンインでリアが流れやすいところがあるので-3mmで留めました。
リアとのバランスを考えるとフロントの方が気持ち高い設定。
ただここまでやる事やってると、それなりに特性もメリハリもった状態になるので運転は丁寧さも大事になってきますが。

特に前後同レートというのが今回のキモです。
前後同レートは自分のアクセラで今もやってて、その辺りの考えを入れ込んでいます。
まぁその考えと結果が一致するまではまだまだでしょうがまずは一発目のセットがこれで、ここから走って煮詰めていきます。
ということで、今回のブログは一旦ここまで!
例の如く長くなるのと1台1ブログで書かないと記事数=作業回数がズレて…まぁもうズレてるんですがこれ以上なるべくズレさせたくないので。
今回は元より作業お話のあった順にEFW→HE33S→5FWと参ります!
次はラパンです。
え、ラパンやるんですか!?!?
オーナーは元BL3FWマツダスピードアクセラ乗りの某氏。
さてどうなったのでしょうか。