コロナ禍により中断されていた地元ポルシェセンター主催のファクトリーツアー『Porsche Days』が3年ぶりに開催されたましたので参加して参りました。今回で6回目となります。
前回はコロナ禍で「密」を避ける為に、1グループ10名として土曜日3部+日曜2部の計5部の開催でしたが、今年は1グループ20名まで、土曜日の午前・午後+日曜午前の計3部でした。私は日曜日の午前の部に参加しました。
午前10時スタートでしたので20分くらい前から次々と参加者の車が到着しました。
本日はイベントの為、借り切りでした。
今回のテーマに合わせてセンターに届いたばかりのタイカンが正面に展示されておりました。
…んんん…?
何だか格好悪いんですけど?!
あ!
タイカンの車高が高いんだ!まるで…
911ダカールの様です!
スタッフに
「車高をもっと下げましょう!」とおねがいしたところ、
「センターに届いたばかりの車両なのでまだ初期設定が出来ておらず、トランスポートモード※なんです…(泣)」とのことでした。
(※輸送中に車両をこすったりぶつけたりしない様に車高が普段以上に上がったモードのこと)
ショールームの中は普段と違って長テーブルと椅子、大型プロジェクターが用意されておりました。
今回の資料やミネラルウォーターも用意されていました。
10時に『Porsche Days 2023』スタートされました。
最初に地元ポルシェセンタースタッフ総出で、全員が紹介されました。
田舎の小さなポルセンですが、意外と多いのね〜!
今回の『Porsche Days』のテーマは
『E-Mobilityの軌跡』でした。
1.Taycanについて 〜ポルシェ電動化への軌跡〜
自動車の黎明期の話からスタート(スライド撮りそびれ)しました。
1898年ポルシェ博士は馬車製造会社だったローナー社の設計責任者となり、そこで初の電気自動車「ローナーポルシェ」を発表しました。これは①インホイールハブモーターを用いた4輪駆動で、②自動車史上初の4輪ブレーキを持つ進歩的なモデルでした。
当初自動車は①蒸気自動車 ②ガソリン自動車 ③電気自動車と3種類が世に出て当初は静粛性などで電気自動車が有望と思われていましたが、すぐにガソリン自動車にとって変わられてしまった話。
そして「ローナーポルシェ」から約100年の時を経てポルシェは
「ボクスターE」や「カイエンハイブリッド」
「919ハイブリッド」を発表し、ついに
2015年にフル電動スポーツカーコンセプトである「ミッションE」を発表
そして4年後の2019年にセグメント初のフル電動スポーツカーとしてタイカンが発表されました。
以上、座学でした。
次に…お楽しみの
2.工場セクション です。
ショールーム隣りの整備工場内へと誘導されました。安全の為、ヘルメットを貸して貰います。
既にリフト上には説明の為に、半分バラされた状態の試乗車のタイカンが用意されておりました。
フロントフードを開け、中のフロントトランクを持ち上げて外して800V電圧システムを見せて貰いました。
フロントバンパーを外して
次にフロントバンパー下のラジエターシャッターの仕組みを解説
車体右のコンデンサーと左のラジエターへの空気の流れと、その内側のエアロだにアミクスについて説明がありました。
特にヘッドライト下のピエロ様のエアインテークは空気抵抗係数(cd値)を低減する効果があるとのこと。
それを解説する為に…
ポルセンのスタッフ達はこんな素晴らしい風洞モデル?を手作りで造り上げました!!!
前方から工場用のファンで空気の流れを作り…
このフォグマシーン(結婚式やイベントで貼るスモーク発生装置)を用意して走行中の空気の流れを目で見て解る様にしてくれました。
ファンの流されたスモークの動きでタイカンのエアロダイナミクスが一目瞭然でした!これを考え付いて、パネル等を自作したスタッフの知恵と熱意に圧倒されました!!!
次にバネ下重量の軽量化の為のアルミニウム製ダブルウィッシュボーン式サスペンションについての解説や…
BEVであるタイカンの回生ブレーキについて分かりやすく解説して頂きました。
続けてリフトアップされいたタイカンを更にいっぱいまでリフトアップして下回りの見学をさせて貰いました。
車体前後の薄いアンダーカバーを外して…
フロントのアンダーカバーに隠れていたフロントモーターや
リヤのアンダーカバーに隠れていたリヤモーターや、2速トランスミッション等を見せて貰いました。
そして…
スケートボード方式に車体底面に敷き詰められたリチウムイオン電池についても解説があり…タイカンはBEVでありながらスポーツカーなので他社の様なリチウムイオン電池が搭載し易い車高の高いSUVではありません。しかし低い車高を実現すると後席の住人に十分な空間を提供することが出来ません。
その解決策として後席の足元だけ、リチウムイオン電池の搭載を諦めています。
理解し易くする為に、(ほぼ)原寸大のタイカンの床面の模型を自作しれくれました。
床面全体にリチウムイオン電池を敷き詰めてしまった場合は、後席の住人の足元には足を下ろす十分なスペースが無くどうしても体育座り的な感じとなってしまいますが…
後席住人の足元だけリチウムイオン電池をくり抜いておくことで、必要十分な後席のスペースが用意されました。これもスタッフの手作りです。素晴らしい♪
工場セクション最後のタイカンの整備に関してです。
タイカンは他社のBEVと違い、800Vの高電圧システムを使用しています。
それは非常に高電圧ですので、整備中に万が一にでも感電してしまうと大事故となってしまします!
そこで…
絶縁の為、この様な分厚いゴム製の手袋&長靴を使って作業に当たるそうです。
名乗りを上げた見学者のお一人に実際に分厚い手袋をはめて、絶縁マイナスドライバーを使って簡単な作業をして貰いました。
いや〜やり辛そうです!
以上で工場セクションは終了でした。(もっと色々解説してくれていたのですが、私の理解が追いついていないのでこれくらいで。)
工場セクションが終わったら10分間のコーヒーブレークに。
そして最後のセクションへ
3. クイズ Kahoot! のコーナーへ
これは「Kahoot!」というクイズアプリを使ってのクイズ大会です。司会は受付の三人娘さんです。
2019年の第4回の時は私が1位を取り、清水の高級寿司店のお食事券1万円をペアで頂きました♪
さあ優勝して賞品ゲットするゾ〜!!!
と意気込んだんですが…
序盤でお手つきしてしまい、後半追い上げましたが2位に終わりました…(泣)
…まあ2位でもいいや…何か賞品ゲット出来たでしょう…
と思ったのですが「ポルシェ75周年」を記念して、1位以外は7位と5位の方に賞品が有りました…2位は無し
(写真は5位で賞品ゲットした私の友人)
以上をもちまして『Porsche Days 2023』終了でした。
3年ぶりの開催で楽しかったです。スタッフの皆さま、準備お疲れ様でした。ありがとうございました!
今から来年も楽しみにしております!!!
(来年のテーマはぜひ「クラシックポルシェ」にしましょう!)
今回、タイカンオーナーがいたら是非タイカンオーナーのライングループにお誘いするつもりでしたが…
参加者でタイカンオーナーが誰一人おりませんでした…(泣)
こちらのポルセンでもボチボチとタイカンが売れているんですが、やはりタイカンのオーナーさんってBEVとしてのタイカンに興味が有って購入されたのであり、ポルシェというドイツのスポーツカーメーカーとしてのブランドに興味は余り無いというか、初ポルシェオーナーさんが多いというか…
こんなイベントに参加する様な車興味のある方は少ないのかもしれませんね。
ちなみにタイカン繋がりのみん友さんは前日の土曜日午前枠に参加されていたんですが、タイカンオーナーさんはやはり誰一人おらなかったとのこと。
【過去のPorsche Daysについてのブログ ↓】
地元ポルシェセンターのスタッフの熱意を感じて下さい!
ほんとフレンドリーで素晴らしいスタッフ達です。
① Porsche Days 2016
② Porsche Days 2017
③ Porsche Days 2018
④ Porsche Days 2019
⑤ Porsche Days 2020
ちょうど1年点検に出していたマイ964を工場隣りの車庫で見掛けました。
点検終わった今日の午後には戻る予定です。
1993年12月4日納車でした。
明日でちょうど納車されて30年となります!
…つづく
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ポルシェ | 日記
Posted at
2023/12/04 22:16:40