レーダーがオービスを見つけてくれると音声案内してくれるので、もの凄く安全運転に寄与してくれているわけだけども、1つだけイマイチなことがある。
それは彼女の滑舌が悪いのか、ボクの耳が悪いのか、車内も静かな状況じゃないから微妙なんだけども、その区間の制限速度が100㎞の時にとき、
「制限速度 200㎞ です」
って聞こえるんだよね。どうなの、これ?
そんなわけで、オービスの度に「200㎞ってwww、んなわけあるかいっ!」と機械相手に突っ込んでる律儀な激です。
2年前からスタートした、夏休みの一人ドライブ。
テーマは、「日帰りでどこまで行ってこられるのか(もちろん観光もして)」というもの。
1,000㎞程度の距離を丸一日掛けて、自分の好きなリズムで走るのってもの凄く楽しい。
しかし、そもそも子供が小さかったときは敢えて夏休みをとらず、秋頃に長期休暇をとっていたんだけど、子供が学校に通うになると休みを合わせないとどこへも行けないというわけで、この8月に長期休暇を取るようになったわけだ。
なのに、一昨年、昨年、今年と子供の都合で家族旅行無し。
だからおとーさん一人でドライブ。。。なんだそりゃ。
ある意味悲しくないですか?
・・・というわけで、何となく違和感を感じ始めてはいるものの、今年もやります。
今年のテーマは、「三陸の海が見たい」。
学校で習う「リヤス式海岸」というものを、自分の目で見たかったというのと、東日本大震災で被害を受けた地域の実態も肌で感じたかったというのが、今回のキーワード。
なので、今回はこんなルート。
本来なら東北自動車道を往復するのが時間的にも早いんだけど、あえて常磐道を使うルートを選択。あの福島第一原発がある浪江やその近隣の南相馬は通れるんだろうか、とか心配事はあるけど、今回のテーマに沿ったら避けるわけにはいかない、と思ったから。
では、スタート。
実際、常磐道のいわき(福島県)を過ぎたところから、ところどころこの電光表示が出てくる。
とても生々しい。
当時は良くニュースで聞いた”マイクロシーベルト”という単位。
忘れかけていた自分が恥ずかしい。
PAでは、このエリア一帯の放射線量を表示している。
そして、注意書きが。
これによると、通過するだけではレントゲンで被曝する量の210分の1程度だということ。
つまり心配することないよって、ことだね。
でも、この手の情報ってこの辺に来ないとなかなか目にすることがないからもっと宣伝すればとも思うけど、数値はさておきそういうのを必死で宣伝するとまた尾ひれがついて風評被害に繋がる可能性もあるかも。
簡単なことじゃないな、と感じてしまった。
そしてこのエリアを走って感じたのは、一般車は極めて少なく、業務車両あるいは地元の車が大勢を占めていた。もちろん平日ということも多分に影響しているのだろうけども、やっぱり復興そして生活に必要な車が中心なのかな、という印象。そして高速から見える周辺の景色を見ていると、道路を走っている車も無く、人気も無いことが多かった。
ゴーストタウンのようになってしまっているのだろうか・・・。
補足)
後から調べてみたけど、当時よりは随分縮小したモノの、まだ帰還困難区域は依然としてあって、そのエリアにはまだ人が戻れない。
そのエリアを通ったときにこのゴーストタウン感覚を感じたようです。。。
ちょっとだけ現地の様子を垣間見ることが出来たので、少し気分を変えて本日の第一観光スポットへ。
宮城県石巻にある
「石ノ森萬画館」
サイボーグ009や仮面ライダー、ロボコンなどが迎えてくれる、楽しい施設だ。
懐かしのロボコンとガンツ先生♪
歴代仮面ライダーの仮面達
去年やってた”ビルド”まで全てあったので、全部写真撮ったけどくどいから載せません(爆
ここの施設で一点注意したいのは、障害者用の駐車場は残されているけど、工事の関係で通常の駐車場がないってこと(工事関係者用になっている)
なので、100メートルくらい歩くとパ有料パーキング(商工会とか信用金庫の)があるからそこを使いましょう。
石巻からほど近い女川町に到着。
JR石巻線の女川駅。
駅舎がこんなキレイなのは、津波で全て流されてしまったから。
震災から4年経った3年前にこの駅舎がようやく完成したとのこと。
この駅は、海から直線距離で150m~200mくらいしか離れていないから駅から海が見える。それだけ津波の被害を受けやすい立地だったってことだけど、それは今では海が見える駅としての強みだ。良いところはどんどん伸ばして、それが観光客誘致に繋がるとイイね。
そして、その女川駅と眼前に広がる女川湾との間にあるのが、ここ
「シーパルピア女川」
駅前広場から繋がっていて、小洒落たショッピングモールのようなところ。
当然ランチはここの
「おかせい」でいただく♪
これ、「特選 女川丼」♪
コレを食べるのも、今回の大きな目玉の1つ。
「女川丼」と「特選 女川丼」って値段差が2倍もするので、一瞬悩んだんだけど、今回の目玉だし、復興支援の一助になればとあえて高い方を選ぶことにした(言い訳では無いwww)
ちなみに写真に収めるときは、このキレイに蘇ったエリア一帯にカメラを向けてしまいがち。だから余計に来た人にしか伝わらないと思うんだけども、その周辺は工事中の箇所が多く、まだまだ復興は思うように進んでいないという印象だ。
それでも活気は戻りつつあるのかなという感じを受けたので、その秘めたる力強さに応援したい。
女川を離れて、本日メインイベントの三陸海岸を見に行くわけだけども、海岸線はほとんど車が走っていない。ここでも業務車両がほとんどだけど、特に工事車両が多い。
そして、道路脇に仮説住宅がまだまだ点在している。
何もない道路脇にある住宅では、どのように生活物資を調達しているのだろう・・・とちょっとセツナイ気持ちになった。行政側にも、住人側にも頑張って欲しい。
海沿いの道では、エイトの後ろに映っているような防潮堤を至るところで作っている。
これを必要な箇所全てに作るとなると、まだまだ足りないだろう。
これもまだまだ時間がかかりそうだ。。。
ほどなくして見えてきたのが、三陸特有の松島みたいな風景。
どちらかというと、ボクはもっと崖のうえからぎざぎざしたところを見たいんだけど、そういうのはドローンとかじゃないと無理なのかな。
そして気になるのが、手前の消波ブロック。
近づいてみると、こんな状態。
新品の消波ブロックがこれだけ大量に置かれているのを見ると、ちょっと違和感を感じたけども、これも経験から学んだことなのでしょう。。。
さらに前進だ。
到着したのが、今回の折り返し地点
「神割崎」
うーむ。。。。
景勝地としてはいいんだけど、もっとイメージしてた絵が見たかった。
しかし、これ以上先に進むと本日中に帰れなくなる可能性があるので、やむなく引き返すことにした。
何となく消化不良。
今度は宿泊を絡めて、ゆっくり秋頃に来たいモノです。家族でwww
ちょっとモヤモヤするので、当初計画になかった奥松島を見に行くルートを追加した。ルート追加するなら、もっと先の気仙沼あたりまで行けば良かったじゃん、と思われるかもしれないけど・・・それは単純にボクが時間計算を誤ったから(爆
そんなわけで、もう一度時間計算をしてリスケジュールしたところ、松島による時間があるということが引き返している途中に判明したので追加した次第。
上手くイカンですわ。
ということで、通常の松島と異なり今回は
「奥松島」。
この奥松島を見るには、大高森という山に登るのがいいそうだという情報ゲット。
しかし一日で1,000㎞程度を走りきろうという人が山登りとかしていて大丈夫なんでしょうか。。。
まぁ、ちょっとハイキングだと思って、、、大丈夫でしょう。
はい、ジャングル出現(爆
道が、獣道みたいwww
あとどんだけ歩かされるのか、と少し不安になってきた。
階段が出てきたーと思えば、400メートもこの階段上り続けるんですけど。。。
暑さと疲労で、流石に途中で気持ち悪くなりかけたけど、ここまで来たら手ぶらじゃ帰れん、と気合いでパンパンの足に鞭打って登った結果・・・・
絶景です♪
松島は遊覧船で同じ目線で見たことはあるけど、上から俯瞰で見るというのは初めてで、もの凄く新鮮だ。
これでなんとなく全てが報われた気がして、一気に満足度が上がった。
よし、これで気持ち良くラストスパートができる!
復路は東北自動車道で。そうなると、最後の〆は喜多方ラーメンじゃん。
でも、地図見てもらうと分かるけど、全然帰り道じゃなくて思いっきり寄り道www
でもね、佐野ラーメンはすぐ行けるけど、喜多方はこういう機会でもないと行く事がないので、少し走行距離が増えたところで全然問題じゃない。
でも、問題は喜多方ラーメンの店って、15時とか17時で閉店しちゃうところが多くて、今回のボクのスケジュールだと18時以降に営業している店を見つけなくちゃいけない。
それが意外にスマホで検索していると、分かりにくくてやっと見つけたのが、ここ
「来夢 喜多方本店」
締めを飾るにふさわしいね、この喜多方ラーメンって。
優しいのにコクがある。
今のボクにはこれ以上無いってくらいの食べ物だ。
最後は、この喜多方エリアの美しい、本当に言葉じゃ言い表せないくらいの素晴らしい夕焼けに見送られて、今回ドライブは終了。
今回の総走行距離は989㎞。
よく頑張った♪
次回はあるかどうか雲行きが怪しいけど、行きたいところはまだ一杯ある。
あの手この手を使ってでも、次回も楽しめたらいいよねー。