永遠というのは
人の想いだ
人の想いこそが
永遠であり
不滅
なんだよ
『鬼滅の刃』16巻収録の第137話『不滅』の13ページ目の一コマを台詞だけ残して塗りつぶしたものが新聞広告に使われましたね。このように言葉だけをクローズアップすると、なまじ画がある以上に印象深くなることがあります。
この言葉で思い出されるのは子供の頃観た『銀河鉄道999』。
完結編となった『さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-』のエピローグでハーロックの台詞に・・
「親から子へ、子からまたその子へ血は流れる。永遠に続いていく。それが本当の永遠の命だと俺は信じる。」
とありました。血統、血筋という縛りはあるけど、言わんとしている事は同じだと思います。そういえば、同作で黒騎士ファウストは・・
「鬼だ。私は人の姿をした鬼だ。」
と言っています。やはり永遠の命を得たら鬼になるんですね。機械化人は人間の生体エネルギーを摂取しなければ生きられませんし、人を喰っているのと同じ。
『鬼滅の刃』『銀河鉄道999』どちらも結末は永遠の命を手にした鬼(機械化人)を滅ぼしました。永遠に続くものを「命」とはいえないという結論はオマージュ?
両作とも限りある命の賛歌ともいえる台詞があります。
『999』では敵を討った直後に鉄郎が言いました。
「機械化人を見ていると永遠に生きることだけが幸せじゃない。限りある命だから、人は精一杯頑張るし、思いやりや優しさがそこに生まれるんだと、そう気が付いたんです。」
『鬼滅』では有名になった煉獄杏寿郎の台詞
「老いることも死ぬことも人間と言う儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ。」
がありますね。
とはいえ、死の恐怖は人間であれば誰もが持つものです。老いや病を克服すべく医療、科学は進歩し、人間の寿命は延びました。100年後には現代では高齢者といわれる世代は中年になっているかも知れません。
それでも永遠の命にはたどり着くべきではない。
両作共、同じ事を意識させてくれました^^
Posted at 2020/12/06 10:27:44 | |
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