父がその生涯を終えようとしています。
連絡を受け、仕事を早退し、病院に駆けつけ3日目となりました。
食事や休息を取るために帰宅はしているので体調は万全です。
3日目ともなると、苦しそうな時に何をしてあげれば良いかを理解し易くなりました。もう言葉を発する事も出来ず、視力もぼんやりとしか見えていないようですが、聴力は残っているらしいので、声をかけたりはしています。
思えば、父と毎日10数時間を一緒に過ごしたのは初めてでしょう。不思議と時間の経過を忘れてしまいます。会話がある訳でもないのに本当に不思議ですね。
父が癌の告知を受けたのが10ヶ月ほど前でした。
父は自分の友人達が病に倒れ、闘病の末に帰らぬ人となったのを何度も見ていたからでしょう。治療を嫌がりましたが、私は戦って長生きしようと治療を勧めました。
しかし、回復はおろか日常生活に支障をきたすほど治療結果は悪い事ばかりでした。医療ドラマは奇跡ばかりで現実はこんなものなのでしょう。治療さえ受けていなければ、もっと長生きできたに違いない、普通に日常生活を営む時間も長かったに違いないと後悔しかありませんでした。
幸いな事に私は友人に恵まれていました。励みになる言葉をもらって、今は自分に出来る事をやるだけ…と前向きに考えています。
Posted at 2022/03/16 16:02:49 | |
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