ベルギーの最王手自動車雑誌で最新型アベンシス・ツーリングワゴン1.6D(上級グレード)に関するインプレが出ていたのでこの号を買ってみた。総評的にはかなり厳しい。
生産国の英国ではかなり評価が高いのと全く相反するので信憑性はかなりあやしい。
例えばベルギーで生産されているアウディのA1だが、(VW製ディーゼルエンジンは除くとしても)アウディの造り込みに大抵高い評価を与える自分でも駄目だと思う。
例えばそれはこの車の後部座席Dピラーが絶望的に駄目設計であり、斜方側に頭が当たってしまい500よりも乗り心地が悪いというようなことや、後部座席の乗り心地がUP!以下だというような点だ。悪いが500だと後部シートサイズの設計の不思議さがあってもここまで乗り心地は悪くない。さて、いきなり脱線したが、正論もあるかもしれないと関連記事を読んでみた。
プロ:
運転の快適性、安全装備のレベルの高さ、最新装備、シャーシ性能&バランスの加減、居住性、5年保障
コン:
1.6ディーゼルの感覚空きすぎのギア比、燃費、旧型2.0Dと比較した場合のパワーの欠如、柔らかくなったサスとその影響で生じるロール、収納場所の少なさ、プラスチックのレベル。
さて、ここまでを検証しよう。まず、賛成面だが、
安全装備(フル・セーフティセンスC)や最新装備はベースグレードでは利用できないというところがある。欧州版ではメ
ーター内の4.2TFT液晶は上級グレードからしか使用されていない。これはかなり厳しい。また、中級グレードまで自動ハイビームチェンジやレーンキープアシスト、ロードサインアシスト(欧州のみ)は装備されない。従ってこれらをシンクロさせて使う、リアルタイムの天気予報やテザリングでのWEB情報もメーターに反映できない。
ここまで書かないところを見るとこの記者はIT項目に弱い。
で否定材料は、
燃費に関しては同じBMのエンジンと比較しての話だと思うが、BM側のデータに全然信憑性がないことを同じベルギー人が実証している以上、この辺りが妥当なラインだとむしろ夢から目覚めてほしいが、この業界はどうやら国籍に関係なく同じようなパターンで対処するようだ。サスはしなやかになったが柔らかすぎるとは思わない。
整備不良だらけのベルギーの道にはむしろドイツ車よりもこっちが妥当だろうと思う。パワーに関しては書かれているところに多少の妥当性を見出せる。
現行のD4Dは実はかなりパワフルだ。また、ワゴンの上級グレードとなると相当重い。
そして、欧州人は彼ら自身の体重が総体的に重い!シャーシが20kg軽量化されたとかテンパータイヤを放棄してまで軽量化計ると書くなら、記者の体重くらい書いとけ(笑)まあ、自分はセダンなのですでにかなり軽くなるので関係ないけど(爆)いや、D4Dを所持する自分がテストした時点で非力だと思うほどのパワー不足は感じなかった。ギア比との兼ね合いでいっても4、5人が乗ってるケースは別として日常で気になると思えるレベルではない。彼らが(同じく生産場所の理由から)絶賛するフォードの類よりずっとましだ。
収納場所に関しては反論の余地がない。この車はそういう部分をケチられているなと自分も思う。但し、収納場所の多い車に静粛性はないので、この記者は揚げ足取りの確信犯だなとこの時点で思った。プラスチックの質感に関してはますます同意しかねる。
グローブボックスのパーツのみその批判にさらされてもいいかと思うが、
他はどう見ても考えてもBMWの3シリーズやベンツのCクラスより上だ。まあ、シルバーバージョン(欧州ではシルバーバージョンの上位モデルやウッドパネルの最上位バージョンがある)では質感はわかりにくい上、地味だとは思う。
つづく
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Posted at
2015/10/30 05:50:48