9月11日は2箇所の空撮をしてから、ハイドラチェックポイントを徘徊しながら“釧路”を目指します。
釧路では『北海道三大回転寿司』の最終回で締め、宿泊地の“道の駅・阿寒丹頂の里”までのこれまた300Km越えのルート記録です。
そしてこの日の空撮では色々な問題をクリアしながらの飛行となっています。
9月11日朝5時のcw号。
この日はこの後になると曇りの予報だったので早めに動き出すつもりです。
昨夜、シェル内で寛いでいたら、隣から物音が聞こえて来ました。
表に出てみると2台のスクーターがやって来て、テント泊の準備をしている所でした。 午後10時過ぎまで走行して来たのできっとお疲れでしょう。
何も問答せずに「おやすみなさい」でした。
爺の朝食10
もうこの日は電力の問題は無し。 起床時でもバッテリー容量は45%を残しています。 IHヒーターでお湯を沸かしながらの朝食準備です。
お世話になった“明治公園第1駐車場”は狭いながらも人気な様で、ほぼ満車状態になっていました。
無料で利用出来るのに、綺麗なトイレの横にはゴミ処理施設も有って大変助かります。 人気の理由でしょう。
お隣の2人組みも朝食を済ませ、出発準備をしています。
色々とお話しすると、東京からやってきた親子さんでした。
お父さんはM大学の教授をしており、息子さんはW大学の4年生だそうです。
そしてこの旅はお父さんのお父上の遺骨を持参していて、この後知床/稚内と沿岸を巡り墓地の在る小樽まで走行して納骨。
そこからフェリーで新潟まで戻ったら、後は自走で東京へ戻ると言う壮大な旅です。 スクーターでですよ!
穏やかな口調のお父さんと素直な受け答えが印象的なステキな親子連れでした。
こちらはcw号の反対隣で車中泊していた大分ナンバーの年配の方のクルマです。
定年退職したので、「何の準備もせずに旅を始めた」そうです。
旅行中に段々と備品を揃えて、全くの無計画でここまで来てしまったとの事。
成程、車内を見ればそれも納得状態でした。
一体どうやって寝ていたのでしょう? 聞き忘れました。
話は大分の事になるのは必然のくだり、鶏天の“東洋軒”より美味しいと言うお店情報を頂きました。 今度行ってみようか。
北海道を旅すると、本当に色々なパターンの旅人と出会えます。
一番の勇者?は一昨年出会ったキャリーカートを引っ張って徒歩で北海道一周すると言うヒトが断トツですね。
空が曇らない内にと急いで駆けつけた“納沙布岬”です。
早速ドロ君に頑張ってもらいましょう。
ドローン飛行確認証明書を携えて万一の場合に備えます。
そうここはとてもセンシティブな問題を抱えた場所ですから。
これは前日訪れた『北方領土資料館』で貰った案内図です。
“歯舞諸島”の“貝殻島”まではおよそ4Kmの距離。
「そこまでの中間ラインは越えない様に」と注意されていました。
一応今のところそこが国境ですからね。
「R国の巡視艇から機関銃で撃ち落とされるかもヨ」と冗談混じりに脅かされちゃいました。 「国際問題になって新聞に載っちゃうヨ」とも。
慎重にならざるを得ません・・・。
日本本土最東端の地から離陸させます。
バック飛行で高度を上げながらの振り返りショットです。
そして正面へ向けて水平飛行を始めました。
モニター上で距離1850mのここが中間ラインになります。
真ん中に見えてるのが“貝殻島”の灯台で、右に見えているのは“萠茂尻島”(もえもしりとう)でしょう。 左は“水晶島”ですね。
もうこれ以上は進めません。
こうして我ドロ君は日本で一番東まで飛行して、国境まで到達したドローンとなりました。
不条理なイチャモン付けられて国際問題になる前に帰還させましょう。
沿岸線まで戻したら、横飛行にして“北方領土資料館”とその前に見えるあのおじさんの店、“北方館/四島のかけ橋”に“オーロラタワー”まで撮影しています。
その後も様々なパターンで撮影して『日本本土最東端空撮』を終えました。
後からやって来ていた親子さんとはここでお別れです。
お互い旅の安全を祈って「お気をつけて〜」
朝7時半から営業している懐かしいアノお店“岬の駅”にやって来ました。
おじさんいるかな?
いましたいました。(店主なのであたりまえ)
オジサン、僕の事を覚えていてくれました。
TVにも出た有名人なので目線隠しは無しです。
隣で食事していた一人旅の若者にパチリしてもらいました。
『花咲ガニ鉄砲汁』¥480 を戴きます。
花咲かにってホント独特な味わいが有って美味しい〜。
奥様がライダーハウスを営んでいるのでこんなに沢山の記念写真が貼ってあります。 僕のも出ちゃうのだろうな。(笑)
ここでもお土産を購入。
根室特産ボイル冷凍花咲ガニで¥12000を宅配してご機嫌取りしておきます。
お客さんが居なくなれば(早朝でも結構来客有り)、「また見せてよ」となる訳でこうなります。
「そう言えば、今度は奥さんと一緒に来るって言ってなかったっけ?」
「あまり夫婦仲が良く無いもんで・・・」(笑)
オジサンが長生きしていればいつかは同伴して来ますよ。(笑)
「また来てね〜」とお見送りの言葉を頂いて次へとスタートしました。
『最東端給油所』で今年も給油しました。
証明書も受け取りましたが、今回は絵柄が変わっていました。
写っていませんが、このSS従業員のお姉さんが愛想が良くて評判です。
431.7Km走行して32Lの給油は13.5Km/Lの燃費でした。
さてここからはしばしハイドラチェックポイント巡りになります。
まずここは“落石駅”一昨年も通過していますが、その時にハイドラを起動していませんでした。 この先もずうっとです。
“姉別駅”
この辺に来ると駅には“ルパン三世”のキャラクターが現れ出します。
“浜中駅”
“茶内駅”
ここは全員揃ってのお出迎え。
海岸線へ戻って本日2回目の空撮地に到着しました。
一昨年はその綺麗な夕日に感動した“霧多布岬”です。
“霧多布岬”に建っていても“湯沸岬灯台”と言うのですね。
曇って来てしまったけれどドロ君の再登場です。
届出確認書の申請の時にも明記されています。
「ラッコの近くは飛行させないでください」は承知済みです。
高度100mにしたら海面からは120位でしょう。
灯台の横を通過させて
岬の先端まで行かせます。
一旦頭上を通過させて、右に浜中の町、真ん中に温泉施設とその奥に町役場が見えています。
そして一旦帰還させてバッテリーを交換しようとすると・・・。
ここからは騒動の顛末なので興味の無い場合はお先にどうぞ!
ドロ君が着陸するとすぐにオッサンが駆け寄って来ます。
凄い剣幕で「ここはドローンは禁止だぞ」
「許可申請はしてますよ」僕
「そんな事は関係ない、町の決まりとして禁止なんだよ」オッサン
「これを渡しますから確認してみてください」書類を渡す僕
「兎に角禁止だからっ!」と書類を持って立ち去るオッサン
何だか非常に気分が悪くなった僕はここで空撮を終了しました。
一体誰? 何者?
とってもムシャクシャしながらも、ここで昼食ついでに温泉にも入る事にしました。 “霧多布温泉ゆうゆ”です。
ここは2年前に入浴しようと訪れた時にコロナ事情で休館中でした。
この館内にもやはり居ました。
そしてここは愛車も展示されています。
レストランで“霧多布昆布ラーメン”が昼食です。
色々な種類の海藻が入っていて、とても海の香りがする美味しい塩ラーメンでした。 麺にも昆布が練り込まれています。
その後で入浴したのですが、先ほどの件がどうにも納得が行かず、綺麗な浴室設備でしたがそこそこに入浴を切り上げました。
フロントで先ほどの顛末を話すキッカケが有ったので説明すると?
「はは〜ん、それが誰だかは言われなくても判ります」
「ある意味でアノ人は有名人ですから」とな。
ここは“浜中町役場”です。
どうにも納得が行かない僕は直談判を決行しました。
「あの、かくかくしかじかなんですが」説明する僕
書類を持ち帰ったのにまだ連絡/苦情は来てないみたいだ。
「あ、もう誰だかは察しが付きます」観光課のF課長さん
「もし本当にダメなのなら、そもそも許可しないでください」不満をぶつける僕
「規則として禁止にはしていませんから問題はありません」困惑しながらの課長
「人気空撮スポットになっているのだから、今後全国から僕と同じ様に来ますよ」 「わざわざ許可まで取ってはるばるやって来て、あの様にイチャモンつけられたら霧多布のイメージがガタ落ちになるのでは?」と偉そうに忠告。
「申し訳ありません、実はあの人は近くのペンションのオーナーKさんで、ラッコに異常に愛着が有ってこれまでも数回同じ様な問題を起こしています」
何でも外国人観光客が海面近くまで下降させてラッコを撮影しようとしたらしい・・・。
「ラッコ目当ての宿泊客もいるでしょうから」言い訳課長
「そもそも上空100mを飛行するドローンの音よりも、あそこへやってくるバイクの方がうるさいのでは? いっそ通行禁止にしてらどうですか?」
「わざわざ埼玉から来たのに、これで旅の気分がガタ落ちです」まだ詰め寄る僕
「今日の所は町を代表して私が陳謝しますので、どうかお気を沈めて旅行を続けて下さい」 最大級の陳謝する課長 これでは鎮火せざるをを得ませんね。
とんだ『エセ環境愛好家』が居たもんだ。
法律よりも個人で言い張る『町の決まり』が上だとは。ヤレヤレ。
(僕は決して執拗なクレーマーではありません)
課長さんが「あちら側ならラッコはいないので空撮してみたらどうですか?」とお薦めされた“アゼチの岬”に向かいました。
展望台から離陸させてこの旅最後の空撮を行います。
バック上昇してcw号の停まる駐車場が画角に入ったら向きを変えて。
“小島”の先でUターン。
展望台からは見る事が出来ない裏側を撮影。
接近しながら上昇させて
“小島”を上方から見ると思ったより細長い島だと判りました。
またここには『エトピリカ』(絶滅危惧種の鳥)が営巣しているので余り近づけない様にしました。
その他4シーン撮影してこの旅の空撮が終わりました。
これで少し気持ちが落ち着いたので旅を続けます。
ここは“糸魚沢”チェックポイントです。
何故にここがそうなの? (笑)
2年前にYouTube の取材を受けた懐かしの道の駅
“道の駅・厚岸グルメパーク”で休憩して
次は“おぼろ駅”
その次は“上尾幌駅”
“別保駅”と駅巡りが続きました。
ハイドラってクルマアプリだよナ。 どうしてこうも鉄道駅ばかりを巡らせられるのでしょう?
次は釧路の手前の“武佐駅”まで立ち寄るハメに。(笑)
最後は“東釧路駅”でとどめです。
さ〜て、『北海道三大回転寿司』のラストは“なごやか亭 釧路春採店”で夕食です。
しきりに『さんま』推しですが僕はあんまり好みじゃ無い。
一番豪華?な外観の店内へと入りましょう。
人気店なのでしょう、お一人様でも10分位待ってカウンター席に案内されました。 ここも記入するオーダーシステムでした。
『ホタテ』『はまち』『つぶ貝』『きのこ汁』が並びます。
きのこ汁はなめこのドロッと感が強くて、昨晩の“花まる”の方が好みだな。
『まぐろ赤身』『本まぐろ中とろ』『茶碗蒸し』『こぼれ甘エビ』
この甘エビが凄かった! 数えてみたら18尾も乗っかっていました。
茶碗蒸しはちょっと緩め? 水っぽかったかも。
『ずわい蟹』『こうイカ』『ひらめ』
『真鯛』『ワサビかっぱ巻き』
そうだ思い出した。 3店共に巻物の海苔がとても硬かった!
僕が良く知るパリッとした歯応えではないのです。 厚いからなの?
サイドメニューは『ゲソの唐揚げ』
以上、12皿で¥5791の夕食となりしました。
う〜ん、どこも美味しさでは甲乙つけ難いですね。
ネタの大きさでは“花まる”かな? 種類の多さでは“なごやか亭”だな。
でも僕的には味/大きさ/種類は平均でもタッチパネルでオーダーする“トリトン”が一番好みだな。 それって北海道の意味なく無いか? (笑)
そうして食後は40Km1時間の走行で当夜の宿泊地“道の駅・阿寒丹頂の里”へ向かい、併設施設で入浴してからの就寝となりました。
ここのお風呂の記憶が余り無い・・・。 まだ健やかな精神状態ではなかったのかも?
○ 立ち寄り道の駅
厚岸グルメパーク
阿寒丹頂の里
○ 空撮
納沙布岬
霧多布岬
アゼチの岬
○ お風呂
霧多布温泉ゆうゆ ¥500
丹頂の里温泉 ¥540
○ 食事
霧多布昆布ラーメン ¥1380
なごやか亭 ¥5791
○ ハイタッチ 1回
※ 走行距離309.7Km 計2819Km
僕はドローン空撮をもう2年以上行っていますが、今回の様な揉め事は初めて経験しました。 数の増加は質の低下、今後もっと規制は厳しくなるでしょう。
『機体登録』『飛行許可・承認』『飛行計画の通報』『飛行日誌・点検記録』は“航空法”で定められています。 これ以上厳しくならない事を願います。
3夜連続のお寿司では、もう体重計に乗るのが怖い!
【~_~】