■このドライブは2018年11月23日に出かけたものです■
この夏、ひょんなことからダム巡りを始めました。
造山運動で隆起した山塊を川が浸食して谷を刻み...
火山噴火で川が堰き止められ、
天然ダムが形成されたり...
(下線、今回のキーワードです。後ほど出てきますので)
と、山と川は表裏一体の関係にあると言っても過言ではなく、
ダム巡りは、登山や山岳ドライブとも親和性が高い趣味として、これからも長く楽しんで行けそうな気がしています。
地形図好きの目線からも楽しめます ^^
そんなダム巡りを始めるきっかけとなったのが、ここ みんカラ。
そのきっかけを与えてくれたダムファンの方々にこの場を借りて感謝申し上げます。
そしてこのダム巡りですが、私は私なりのカラーを出して...
登山やドライブ同様に、当面は「地域限定営業」でやって行こうかな、と。
(登山ほど山域への拘りはありませんが...)
長野県を核としてその隣接県(群馬県・富山県・岐阜県)辺りを活動範囲にしようかな、と。
水系で言えば、長野県では天竜川水系、
犀川水系(梓川・奈良井川等)、千曲川水系、姫川水系。
加えて私の生活の源=利根川水系を訪問してみようかな、と。
そして、ダムの構造や仕組みより、設置場所の地形や河川の流路などにウエイトを置いて楽しみたいな、と。
下線部? 敢えて両者をまとめて信濃川水系とは書きませんよ!
自然科学系の山屋なら誰でも知ってる?源流に対する異論(笑)
アタシ? もちろん「槍」派です ^^
母の2回目の救急入院もどうにか退院に漕ぎつけた11月23日、1日だけの息抜きを楽しんできました。
行先は前回(8月)訪問の際、時間切れでダムカードを頂けなかった奈良井ダム、
こっちが(源流?本流?)な梓川水系の3ダム、
日本一明確な源流?=釜口水門の中南信の3エリアです。
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赤字がGARMIN GPSとユピテルのレー探のGPSログの記録値(両者はほぼ一致)
毎回、ハイドラは権兵衛トンネル付近で荒れます(ログが消えます)ね...
■総走行距離:489.2km
■うち一般道:372.5km 平均車速:42.4km/h
自宅 ~<上信越自動車道>⇒佐久南IC⇒<R254/R142><K152・K40>⇒白樺湖⇒<ビーナスライン>⇒霧ケ峰<K40>⇒上諏訪⇒<一般道・諏訪湖南岸>⇒釜口水門⇒<一般道>岡谷IC⇒<長野道・中央道>⇒伊那IC⇒<R361>⇒奈良井ダム⇒<R19>味噌川ダム<K26>奈川⇒奈川渡ダム<158>水殿ダム・稲核ダム⇒乗鞍高原⇒<R158>松本市⇒三才山トンネル<R254>⇒<R254>佐久⇒<R254>~<一般道>⇒自宅
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有料道路は最低限の利用。私のけちけちドライブ・ツーリングのマイルールです。
今回も高速道路は時短目的で最短利用。中部縦貫道佐久南ICで降りました。
佐久平=雲海の名所。
なんか、ネットで話題の「黒川牧場」なんか行くまでもなく、フツーに高峰高原に上がれば、よほど高い確率で見えるのに... 雲海。
高速道路降りて30分、通年走行可能だし。
クルマを降りて、黒斑山や高峰山に登ればさらなる絶景が... (厳冬期の冬山登山装備必須)
正面に烏帽子火山群(=浅間山塊)↓↓
主峰の浅間山(ここからは前掛山)は雲の中。
高層・低層の2階層雲海。
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なんか、のっけから寄り道...
でも、いーの。今日は勝手気ままなぼっちドライブですから、
(ツーリングなら、ガチな山行計画書同様、時間厳守で行きますけど)
「R142新和田トンネルの中途半端な料金設定に断固反対する会」
なんて会派ありませんが、30余年来の違和感です。
昔¥600、今や¥620... 何とも中途半端。
ちなみに、R254三才山トンネル…昔ワンコイン¥500、現在¥510(消費税考慮?)、こっちのほうが未だ現実的ですよね?
そんな訳で、諏訪往還はいつもR152大門街道利用となっておりますが、
今日は目先を変えて白樺湖から女神線に...
今年はシエラさんであまり出掛けられなかったので、寄り道してみたい気分 ^^
このエリアも晴天率高いのですけどね。生憎の曇天。
晴れていれば、こんな感じ↓です。
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霧ケ峰から上諏訪へ降りて、諏訪湖南岸を周って....
最初の訪問地=岡谷市の「釜口水門」へ
■1.釜口水門
諏訪湖から流れ出す天竜川の起点に設けられた水門。
純粋なダムでとは言えませんが、ダムカードを発行しています。
右手に諏訪湖、正面に岡谷市街地、左は伊那側。
天竜川... これほどまでに起点が明確な
長大河川は全国的にも珍しいのでは?
この位、起点が明確であれば、オラが源流だの俺方が本流だのという論争は起きないのかもしれませんね。
やはり、小さくて水量が少ない川を本流とか、違和感を感じますから。
(いやいや、測量を齧ったことのある人間が間違ってもそんなことを口にしてはいけないか)
ここで、タイムロス発生。
ダムカードを頂くのに30分以上待ちました。カード待ちの訪問者は私を入れて5名ほど。
こちらは唯々頂く身、業務の合間のカード配布に感謝しなければならないのだけど...
外から管理事務所へ戻ってきて我々カードをくれたおじさんて...
水門から釣り糸を垂らしていたワカサギ釣りの爺さんと談笑してた人だよね、なんて書いたら怒られるかな(笑)
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おっと、軽く流すつもりだったところに小一時間も...
タイムロスを挽回すべく岡谷⇒伊那間を高速利用にて臨機応変対応。
勝手知ったる我がホームグランド ^^
伊那IC降りたとこにある、お気に入りの ゆりの木並木 にて ^^
紅葉(黄葉)期に画像を残したいのですが、毎年タイミングが合いません。
私にとっては登山や林道関連情報の貴重な情報源。
30年来の ゆりの木繋がり.... ここの人脈は大切にしていこうと思います。
■2.奈良井ダム
ここは、
8月のダム巡りの際、訪問しているのですよ。
但し、17:00過ぎにて時間切れ。今回、再訪してダムカードを頂きました。
このダム、堤体が見られないんだよな... 上も下もガード固いし(笑)
■ 3.味噌川ダム
8月に続いて2回目の訪問です。このダム、好き ^^
同じ木曽川水系の「牧尾ダム」とともに My Favorite DAM になりました。
ロックフィル式というのも関係しているのかもしれませんが、大らかな感じが良いですね。
アタシ、前回の訪問の際、天端から見逃しませんでしたよ。ダム下にある空間を...
そこって、行けんじゃね? と。
そこで、今回は下から訪問してみました。
まるでスキージャンプ台のよう。
中ほどにラフタークレーンのアームが伸びてます。
そして人影も...
メンテナンス作業中でしょうか ((;゚Д゚)
堤体の直下の立ち上がり部分までクルマで行けるダムって珍しいのかな。
いやいや、これは絶景 (^o^)/
ついつい、はしゃいで撮りまくり ^ ^;
っても、挙動ってませんので、アタシ。
だって、管理事務所からは全てお見通しだし(笑) 当然、録画されているでしょうし。
てか、ダムや発電所ってテロや犯罪防止の観点から重要施設に該当しますよね。
無茶無謀な行為はどんな形で自分に跳ね返ってくるか判りませんから。悪意は無くても軽率な行動は禁物です。
加えて、この場所には駐車場は設けられていませんでした。当然ながらマスツーリングには不適切と思います。
本当はダムサイトに上がって資料館を見学したかったのですが、今回は次があるので...
12月に来られるかな
う~ん、ホント良いところだな ^^
↓正面に中央アルプス 茶臼山・将棋頭山。木曽駒山頂はちょうど右手前の山影か。
この場所でジャスト12:00。東屋にて家から持参した菓子パンとインスタントコーヒーでお昼。もちろん、お湯も持参です。
味噌川ダムから
中央分水嶺を越えて県道を20km北上。次は梓川にある奈川渡ダムです。
国土地理院地形図によれば、木曽川源流と思われる地点と奈川渡ダムは直線距離で約7km。
太平洋と日本海がこんなに近かったとは...
天竜川水系の伊那谷から2時間走っただけで、天竜川水系、木曽川水系、犀川(=信濃川)水系と中央分水嶺を跨いで周れるのが信州のダム巡りの醍醐味ですね。
ていうか、そもそも直線距離で6kmの奈良井ダムと味噌川ダム、川の流れ逆だよね。
いや、これホント、他の地域では考えられないことだと思います。
■ 3.奈川渡ダム
梓川に設置された東京電力の発電目的のアーチダム。発電ダムといっても、本体は矢木沢ダムより大きい。
このダムの上は何回通ったろう…
上高地散策に涸沢・蝶・焼岳、乗鞍登山(恥ずかしながら槍穂の経験はない。アレは登るものではなく、眺めるもの=オブジェだと思っているので ^ ^)…
安房越えで飛騨高山、野麦越えで開田高原…
運転を覚えたての頃、目的もなくただ峠が楽しくて夜な夜な走ったことを含めたら、軽く100回以上はこのダムの上を走っている。
ただ、ここはいつも通過点。
山に登る前の高揚感と下山後の安堵感が交差する通過点だった。このダムを境にアルペン気分が高まるのは、私だけではないはず。
普通車免許を取得して30余年...
人生初、ダムサイトでクルマを降りてみました ^^
こんなにデカかったのか !!
(国内のアーチ式ダムでは第3位の大きさとのこと)
ベタな名称のダム湖 ^^
何とも気高く気品のあるこの川の名前をそのまま使えるなんて贅沢極まりない。
上流にある
天然ダムは別の名称だしね(笑)
(あちらはあちらで知名度抜群か)
狭いV字谷に設置されたダムゆえ狭い空間に施設が密集... 斜面にへばり付くように建つ管理事務所とか↓ (大らかな味噌川ダムとは対照的)
今更感なのですが...
天端上には100番台のメジャー級国道が走り、案内表示には文化遺産の有名観光地と国内一の山岳景勝地の名前が並ぶ。
これが、このダムがトンネルとトンネルに挟まれた単なる「通過点」となっている最大の理由?
3連休初日といえども、ダム見学なんかしてるのは自分ただ一人。
駐車場で少々遊んでしまいました ^^;
ていうか、紅葉期はとうに過ぎた中部山岳地帯。未だ乗鞍高原のスキー場もオープンしてないし、国道を走る乗用車の数は少なめ。
目立つのは飛騨高山行の路線バスとツアーの観光バスと...
この時期ならではの大量の大型ダンプカー!
ひっきり無しに往来。松本ナンバーのかなりの割合のダンプカーがこの地に集まっているのでは?って感じ。
今年も上流にある
天然ダムの堆砂浚渫工事が始まったらしいですからね。
雪に閉ざされる前の駆け足の大工事。
これが先述のキーワードのネタバレです ^^
ついでにもう一つネタバレ。
一部で本流支流に対する異論(ていうか本流に対する違和感)が存在するのは、ここ梓川を含む犀川水系(支流)と千曲川(本流)のこと。
槍ヶ岳を源流とする梓川を本流とみなした場合、信濃川はもっと長くなるし、そもそも合流地点の水量を比較しても犀川の方が千曲川に勝る。もちろん流域人口も犀川のほうが多い。でも、ある基準により本流は千曲川。それは覆すことができない事実。
と、異論は心の中に... ^^
滞在時間も長くなりました。次のダムに行きましょう。といっても、すぐ近くなので3連チャン ^^
■ 5.水殿ダム
奈川渡ダムの直下にある中型のアーチダム。同じく発電ダム。
lここに東京電力のダムがあるのは知ってましたが、ダムサイトが公園となっているのは知りませんでした。ダムの規模は奈川渡よりだいぶ小さいですが、ダムサイトは広々しています。
↓対岸の「東京電力 水殿ダム」の表示板、昔は対岸を走る国道から良く見えたのに...
木が茂ってしまい良く見えませんね。
ていうか、対岸に見える造りかけのコンクリート橋梁のようなヤツ、あれ何なん?
奈川渡ダムにも同じようなのがあって、以前から気になっていたのだけど。
■ 6.稲核ダム
水殿ダムのすぐ下流にある。発電ダム。
ダムの規模は奈川渡>>水殿>稲核
ここは少々見学し難いですね。
ダムカードを頂くには、自身を写った訪問写真を提示しなければいけないそうなので対岸まで歩いて行きましたが...
イヤなんだよな、自撮写真。ダム巡りするようになって初めてしましたよ、自撮り。
つか、カードを頂くときスマホ見せるのがとても恥ずかしい(爆)
・・・
さて、カードも頂いたので速攻削除(爆)
と、ここでダムカード...
i稲核ダム・水殿ダムは水殿ダムの向いにある道の駅で頂けるのですが、奈川渡のカードはさらに上流にある沢渡の観光施設まで行かないと頂けません。
3ダム全て東京電力所有、所在も全て松本市なのに... この点は不便ですね。
登山シーズン、上高地の観光シーズンが過ぎた沢渡(さわんど)は少々寂しいので、10kmほど足を延ばして久しぶりに乗鞍高原まで行ってみました。
新しい温泉施設にも行ってみたかったので。
乗鞍... 昔、一ノ瀬園地で自然景観に関するアンケート調査の手伝いをしたり、保護活動に参加したり... そんなことを思い出します。
あの頃は、若かったし、熱かったし(笑)
今みたいに世間に対して斜め目線じゃなかったからね。
乗鞍岳は雲の中。気温6℃。風も強いし、おー寒い。
実はかなりの寒がり(笑)
これが冬山装備を身に着けるとへーきなんですけどね。テンションも上がるし。
普段着では厚着をしてもダメ。不思議なものです ^ ^;
タイヤチェーン常時携行してますがムリは禁物。夏タイヤなのでここでUターン。
ていうか、11月下旬の乗鞍に夏タイヤで来られるということ自体が地球温暖化の影響なのか...
おっと、時刻はもう15:00。寒いと言いながらも、懐かしくてふらふらし過ぎてしまいました。
温泉で温まりたいのは山々ですが、今夜は娘が帰省してくるのでお風呂は寄らずに早めに帰るこにします。
下道ノンストップ~直行便と行きたいとこですが、お昼が菓子パン1ケではさすがにお腹も空いて...
松本市街地にて早目の夕食を。
17:00、この時間なら信大生も少ないよね~
と、旭にある定食屋さん「和」へ...
えっ!? 嘘ぉ!? 閉店したのですか...
ご主人の健康上の理由もあって今年7月で店を閉めたそうです。
そういえば、乗鞍高原にあった大学の保養所も廃止になったし、学生時代の思い出が一つ一つ消えていくのは寂しい気分です。それだけ長い時間が流れ、自分も歳をとったということなのでしょう。
長い間、学生たちの胃袋を満たしてくれたお店に感謝するとともに店主様ご家族様のご健勝をお祈り申し上げます。
A定食
B定食
最後に食べられて良かった ^^
では、近いところで珈培摘実(こいずみ)↓はどうだ。高崎の大和屋繋がりで良く行ったよな〜 と、ここはお休み。残念。
仕方なく教養部前のテンホウにて。
群馬でいう おおぎやラーメン、埼玉でいう 餃子の満州 みたいなローカルなチェーン店。
あーお腹いっぱい。
岳都の夕刻はすっかり冷え込んで、市街地でも気温5℃。温かいラーメンで身体もお腹も温まりました。
帰路はいつもどおり有料回避のケチケチドライブと行きたいところですが、筑摩山塊を超える武石峠も扉峠も前日11月22日で冬季通行止となっており、R254三才山トンネルが唯一の選択肢。
(R143? さすがに暗くなったら怖いでしょ。)
途中、トイレ休憩1回の4:00弱で帰宅できました。
スタッドレスタイヤを履く前の夏タイヤでの最後のお出かけ。
冬季は雪が少ない千曲川水系のダムを周ってみますかね。
それに先立っての今回の梓川訪問。
心の源流=梓川へ仁義も切れたし、良かった、良かった ^^
おしまい。
最後までご拝読頂きありがとうございました m(_ _ )m