昨日から何シテルには書いているが、思ったとおりリアクションが少ない。
一方向に偏った(一定の疑いを持った?)私の書き方に対しての、反対論者や自身の行動に心当たりがある人もいらっしゃるのかもしれない。
どのような考えや意見の人がいようと、ついに(というか、やはり)関東地方においても野生イノシシの豚コレラ発症が確認されたということは、紛れもない事実。
今後は、最初の発症地の一つである岐阜県、その後感染が広がった長野県同様に、秩父地方からの面的な感染拡大も予想される。
既に飼育豚が豚コレラに感染してしまった養豚関係者の苦痛や悲しみは、我々一般人には想像できないくらい大きなものだと聞いている。また、殺処分や消毒作業に当たる作業の方や行政関係者の苦労も凄いものらしい。
そして、感染が広がっていない地域の養豚関係者は戦々恐々としながらも感染拡大防止についてもの凄い努力や苦労をしていらっしゃるし、行政も養豚業界へのサポートに加え、我々一般人に対して感染拡大防止についての注意喚起や情報提供を行っている。
その効果もあって、やっと登山者やハイカーの間では、下山後におけるシューズの洗浄と消毒を行うという草の根的な行動が定着し始めているのだという。
また、感染地域の観光地やイベントなどでは、消毒コーナーの設置に加え、ポスター掲示やパンフ配布などにより、豚コレラに対する意識付けを行っている場所もあり、各分野において感染拡大防止に対しての意識が高まってきているとのことだ。
対して、ヨンク乗りやライダーはどうだろう。
林道ツーリングや廃道アタック、山中でのクロカンやトライアル走行などを趣味とする、いわゆるオフローダーと言われるカテゴリーの人間たちのことである。
(私も今は隠居状態といえども、その一部に含まれる人間なのだが)
非常にニッチなジャンルゆえ、山に登ったり、山中でキノコや山菜を採取したりという趣味に比べて、圧倒的に世間からの注目度や認知度が低い趣味カテゴリーだ。
その注目度の低さを、まさか逆手に取っての悪意があるとは考え難いが...
野生イノシシの豚コレラ感染地域の拡大 = 野生イノシシを媒介者とする飼育豚への豚コレラ感染の脅威
という問題についての意識が低い人が多いのではないか? (と、私は思う)
前回のブログにも書いたとおり、秩父地方の豚舎での感染については、当初から車輛による感染媒介の噂があったが、(比較的狭い範囲で複数頭の)イノシシの感染が確認された今、関係者の間で俄かに注目を集めつつあるのが、野生イノシシの感染確認地とは距離が離れていた秩父地方の山林をスポットで結んだ民間車輛を媒介とする感染拡大の可能性である。感染地の山林を走行した車輛が、洗浄や消毒もせず秩父の山林を走り回ったのではないか、との見解だ。
もちろん、非地元ナンバーの登山者やハイカーの車両というのが前面に出ているのは確かであるが、行政も関係者も 「登山者やハイカー(キノコ採取等も含)より山中奥深く車輛を乗り入れる人間(林道マニアや廃道マニア)がいることに気付きつつあるようだ。
秩父のニュース発覚後の26日、ある自治体の畜産関係者から話を聞いたが、みんカラやCARTUNEなどの林道ツーリング記事などは目を通しているそうだ。
「秩父」「林道」「ツーリング」、「赤城」「廃道」
なんてキーワードで検索しているのか?
そんなキーワードに加えて、「ジムニー」を加えれば、相当ヤバいものが見つかるかも! と、伝えておいたが...
豚コレラ...
家畜伝染病予防法における法定伝染病の1種であり、豚コレラウイルスにより引き起こされる ~ ~ ~ 以降、wikipedia参照
人やサルには感染しないことは、メディアやニュースを通して周知の事実となっているが、実はシカやクマにも感染しない。
一方、豚の近隣種(祖先?)であるイノシシには感染する。
そして一時、1日420m広がると言われていた面的感染拡大の速度は、イノシシの習性に起因するとも言われている。(素人のブログからの引用なので、生物学的・病理学的根拠はないと思うが)
イノシシは群れで行動し、一定の行動範囲はあるが縄張り意識は弱く、餌場やヌタ場などを複数の群れが共有している場合もあるという。
この共有が、感染した群れ⇒非感染の群れへの感染速度を速めてしまう一因なのだとか。
ヌタ場 (沼田場) = 沼田場とは、イノシシやシカなどの動物が、体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすため(=ヌタ打ちをするため)に泥を浴びる場所のこと。沼、湖や川の畔、休耕田など。ノタ場とも。(wikipediaより)
ヌタ場...
上記と同一の意味で登山用語の中にも名を連ねており、実際に低山のチョイ荒れ気味の(入山者が少ない)登山道脇等で見かけることがある。
場所といい、泥の色といい、歩いていれば直ぐに判るもので(動物の足跡があることに加え、周囲に泥をこすり付けたような立ち木や切り株が存在)あるが...
(ただ、私にはそれが、イノシシのものなのかシカのものなのかまでを判別できる知識はない。シカもヌタ打ちをする習性がある)
自動車のウインド越し、バイクのヘルメットのシールドやゴーグル越しではどうだろう。登山道を歩くように一目で判るのだろうか...
判らず、ただの水溜まりや泥濘と思って踏み越えてしまわないだろうか。
このヌタ場、決して足を踏み入れるな、泥をシューズに付けるな、と教わってきた。
(教えの趣旨はwikipediaから察するとおり)
そして、登山ではそれを実践してきた。
いや、登山だけでなく、林道走行や若気の至りで齧ったいわゆるクロカン遊びでも、泥には近付かなかった。(雨天時の水溜まりは除く)
私が、泥嫌い・マッドステージNGを連呼し、可能な限りクルマに泥を着けないように走るのは、この習慣に起因している。
と、私の林道論はどうでも良いことか。
私は廃道や獣道にクルマを進めた経験は無いが、おそらくそのような場所ではヌタ場に遭遇することもあるだろう、そして車輛が直にそこを通過しなければならないシュチュエーエーションも考えられる。そのヌタ場で万一、感染イノシシの群れがヌタ打ちをしていたとしたら...
恐らくその車輛のタイヤやタイヤハウス、アンダーボディは、林道本線でたまたま感染イノシシの糞を踏んでしまった場合より、大量のウイルスが付着する可能性が高いことは想像するのも容易。
豚コレラウイルスは、外気中でも常温下では不活化までの時間が長いと言われている。感染イノシシの糞や食べ残しから車輛に取り付いたウイルス、ウイルスを含んだヌタ場の泥が付着したままの車輛で、次の週は別の地域の林道や廃道に分け入ったら...
貴方の愛車は正真正銘のウイルス媒介車、そして貴方はウイルス媒介者。
デング熱における蚊と同様。
と、嫌味でオドロオドロしいことを書き連ねてしまったが...
みんカラに限らず、このところのジムニーさんたちには豚コレラ問題に対して無頓着な人が目立つのでないか?という、私の疑念から書いたもので、特定の方やグループを叩こうという意図はない。
前回の日記にも書いたが、私は(登山者・ハイカー側の立場ゆえ)登山道や遊歩道にジムニーを乗り入れる輩は敵と見做すが、豚コレラの感染拡大防止について意見や考えを持った方や実際に感染拡大策を実践している方等とは意見交換をしたいと思っている。
化学が苦手なので、ウイルスの消毒薬剤についてph値を見なければ、酸性かアルカリ性かの区別もつかない状態。
だから逆に、車輛消毒を実施している林道マニアの方からは、クルマに優しいアルカリ性薬剤を教えて頂きたい。
ちなみに私は、登山靴の消毒にはセスキ炭酸ソーダ粉末を自家水溶して100均のスプレー瓶に入れて使用したいと考えています。養豚関係者によれば、水200mLにつき粉末大さじ1杯 (←公的情報ではないので悪しからず)
もちろん、消毒の前に洗浄が必要。ゆえに水とブラシも必需品。
自動車はどうなんだろう。
発症地の自治体では、登山口の入口となる公道や林道に消石灰を巻いたりしているが...
また、非感染地の自治体でも同様の予防策を実施したり、計画しているようだが...
そもそも、車輛の乗入れが想定されていない林道や廃道などについては...
なかなか打つ手が無いそうだ。
もし、発症地域の廃道などに踏み入れるのであれば、
自ら大量の水と高圧洗浄機、アルカリ性の消毒剤等々を用意する必要があり、装備はとても大掛かりなものになると予想できる。
マスツーリングでは、給水車が必要か。
えっ?
「ニッチな趣味ゆえ、黙って侵入すれば判んないよ!」 だって?
いや、そのニッチな趣味に対して、冒頭の秩父地方のニュースを期に注目が集まっていく可能性があるのだけれど。
ニッチ・すき間・少数派だからといって、何をしても許されるという時代ではありませんよ。
だって、今はダイバーシティ(多様性の)時代。
みんなが平等に権利を主張できるということイコール、みんなが平等に法律や義務を守る必要があるということですから。
秩父地方とは利根川を挟み、イノシシの生息圏である山域が繋がっていない赤城山麓、関東平野の都市部を挟み秩父地方とは対角線に位置する房総半島の丘陵地。
いずれも関東地方を代表する養豚地帯であり、大規模な豚舎が多い地域。
このような地域で野生イノシシの感染が確認されたら...
犯人捜しの目は、確実にジムニーにも向けられるでしょうね。
房総も林道マニア羨望の地のようですから。
秩父の林道を走り回ったジムニーが、洗浄や消毒もせずに次の週末は房総の林道を走り回る... 十分考えられる行動パターンです。
だいたい、秩父にウイルスを持ち込んだのも、諏訪・茅野、上伊那あたりの林道を走ってきたジムニーなんじゃないの?とか、根拠のない疑いはいけませんよね。
(そうでなくても千葉県は、台風15号による大規模停電で豚舎の換気装置が稼働せず、大切な豚を失ってしまった養豚家もいるというのに...)
この問題、少し裏側を覗いて感じたましたが、食の問題ゆえ?または6次産業化の成功事例も多く若くて知識豊富で意識が高く、血気盛んな畜産関係者や食品関係者が目立つこともあるのでしょうが、非常に過激な物言いや感染防止活動を展開されている方が見受けられます。よく言う自然環境保護や生態系保存問題のような展開です。
まぁ、過激な人の目が光るのなら、みんカラブログは非公開や公開範囲限定にしたり、そもそもブログアップしなければ済むのでしょうけど。
けど、そんなことをしたら、自らを感染拡大の確信犯と認めるようなものですね。
隠蔽気質満々、悪いことをしている感MAX。
まぁまぁ、そんな脅迫じみたことは物騒なので...
ただね、これだけは言えます。
登山者・ハイカーたちも、山を歩く自分たちより山中深くクルマやバイクを乗り入れる無謀な輩が存在して、その連中は十分にウイルス感染を拡大させる媒介者になり得るということに気付き始めているということ。
これからは、オフローダーに対する登山者の目(=監視の目、敵視)も強くなるでしょう。
当然、私も同様のスタンスです。ジムニー乗り以前に登山者・ハイカーですから。
今のジムニーは豚コレラウイルス媒介者になり得る可能性があるというのが持論です。
デング熱における蚊!蚊!!蚊!!! ヒトスジシマカ=ジムニーだと。
話は変わりますが、感染地域で大量の泥が車輛に付着してしまった場合、車輛の洗浄(泥落とし)が必須だそうです。
もちろん非感染地域へ出る前の洗浄。そして、洗浄後速やかに車輛消毒。
えっ?
「林道近くの河川で渡渉走行すれば泥が落とせる!」
その仕業、まさに鬼畜だな。
鬼畜は家畜の敵。デング熱媒介の蚊以下だ。
やはり、
もはや、林道ツーリングなんて。。。
行ってる場合じゃないのかも。
今は、山林の奥深くまで車輛を乗り入れるべきではない。
行政や養豚関係者の想定の範囲内での遊びをすればよいのではないか。
(=注意喚起や対策が為されている範囲内での活動)
豚コレラ問題だって、いつかは収束して山や山林が平静を取り戻すことがくるでしょう。
その時まで大人しくしているというのも、大人の行動なのかと。
現在、私は各地の山域を転々とする廃道マニアやクロカンマニアとの付き合いは一切ありませんが...
今回、豚コレラ感染拡大に関する見解の相違で、一般的な林道ファンの中でも利害関係が異なる一部のみん友さんやフォロワーさんを失うかもしれませんね。
でも、それはそれで仕方がないことと思っています。
人柄と行動は別と考えてますので。
罪、いや罪とは言えないまでも、
今取るべきではない行動は憎んで、人は憎まず。
そんなスタンスでおります。
今は様子見、事態の動向注視。動き回らず大人しくしているべき。
そのうちきっと、楽しいときが来るから ^^