FB起稿記事の再編/転載。
---
補助モバイル機に買い足した初代Surface Goのプロセッサは
PassMarkのベンチスコアで1625程度のPentium Gold 4415Yなので、
この程度だと単独運用時に何かと要素数の多い
値動きチャートの枚数が増えると
レンダリングに苦しそうな様相(苦)。
※元々は以前の記事の通り、
拡張ディスプレイ兼用のあくまでも「サブ」だったのだが、
折角の単体稼働Windows機でしかも11化してあるし
結局は宅内モバイルだけでなく外向きでも「ちょい用途」なら
破損などによる機能停止リスクの許容が大きい
この補助機だけ持ち出して…ってことに
自然となってしまうワケでな(笑)。
モバイルメイン機である孫世代のSurface Go 3は
同ベンチスコアで3650ほどあるCore i3 10100Yなので
似たような筐体外観だが実は2.24倍の高速化がなされていて
こっちは遜色のない反応を見せてくれるんだがな。
まあそれもこれも今のメジャーなブラウザのあまりのブタ太りに
アプリケーションだけでPCのリソースを食い過ぎなんだよな。
※両方とも主記憶は8GBあるし
IDE系のなんちゃってSSDではないちゃんとしたSSD。
まあPCIeのチャンネル数とかバスクロックとかもあるんで、
Go と Go 3の間にはCPU以外の差要因はままあると思うがな。
Google Chromeなんて初期の軽量仕様とは真逆で、
現在のネット上での好評は
やたらとバックグラウンドでサブプロセスを走らせて
先読みと先描画をいっぱい用意しておいて、
操作や推移に対する反応は「画面の切り替え」で対応することで
見た目の速度が早く見えるようにしているから得られているだけ。
つまりあくまでも十分リッチなリソース量のPCで
先描画を潤沢に行える金持ちPCでないとその恩恵は得られない。
貧乏人のPCでは逆にそれらの予備動作の多さを捌ききれず
むしろ最悪の鈍重ブラウザに堕ちる。
ご指定の場合があるのでChromeやEdgeは消せないが、
しゃーないから普段遣いにはマイナーでも軽量ブラウザを、と、
色々物色してみた。
以前は旧宅内機(PassMarkベンチが1150程度のCore i3 380M機)で
少しの間Braveを使っていたことがあった。
当時多くなり始めたプッシュ広告を
AD-blockプラグインなどなしにカットしてくれるし
それなりに軽かったので気に入ったが、
その後、URLアクセスに勝手にプリフィックスを挿入して
あたかも開発元がアクセスしたかのように見せかけて
アフィリカウントを稼ぐチートがバラされたりで心象悪化。
騙しメンタリティの露呈したソフトハウス(他業種でも同様だが)は
必ずまた似た系の嘘騙しコーディングをやるからな。
Operaも一部の古い目のスマホ(Android)ではまだ使っているが
Windows系ではVivaldiの分離とかゴチャゴチャ感があって
どうも先行き怪しいので却下。往年のNetscapeみたいな感じね。
そのvivaldiは現宅内機の第三ブラウザにインストールしてあるのだが
異様に、ホントに異様にアップデートをする回数が多くて、
一応致命的セキュリティ問題などの場合はまずいので
通知アイコン表示をさせているのだがそれが大変ウザい。
操作できる時間の限られるモバイル用途でそれをやられると
マジでキレそうだから却下。
FireFoxは表示や操作系はChromeよりややマシだし
新EdgeともどもChromium系レンダラでバグるレンダリングも
上手にこなす場合があって少しの長所は認めるが、
そもそも古臭くて遅すぎて問題外。
マイナーの派生品も多いのだが全面的にやはり設計が古くてダメ。
うーん、なんかないか?と探していて
「お?」と見つけたのがコレ↓。
https://www.lunascape.org/browser/phoebe
LUNASCAPEって日本の会社らしいな。珍しい。
和製ブラウザは在阪企業のFenrirのSleipnirがある。
しかし、中身は元IEにタブGUIを載せただけのものだったから
(当時はまだタブブラウザが斬新だったからその時は先進だった)
使い勝手以外の性能に特筆すべきものがなかったことは
推して知るべし。
今はレンダラをChromiumに変えたようだが、
結局はコア部分の重さを引きずるので今となってはイマイチ。
でもこのLUNASCAPEのPhoebe
(元はギリシャ語で/フェーべ/、英語読みなら/フィービー/な)
起動してみるといかにも画面作りがいい意味で低機能っぽくて
軽そうなレトロ感満点(笑)。
実際に同じサイトを表示し比べてみたら
Chromeで背景プロセス28スレが立ち主記憶消費1GBほどが
Phoebeでは9プロセスに300MB程度でこなす。ほぼ1/3。
しかも画面遷移は決してのたくらしておらず
再描画もフツウに速い。
これ、ナカナカいいんじゃね?
動画表示にも使ってみたのだが
操作ボタン周りにポインタフォーカスすると黄枠が出たり
微妙に違和感がありはするのだが、致命的な問題はなさそう。
しばらく試用してからでないと断定的には何も言えんが、
軽量ブラウザを欲しているなら一度試してみてもいいと思う。
ちなみにこのPhoebe、つい最近の新版ソフトのようで
それまでコアも別だったORIONってのがあったらしい。
そっちも軽かったみたいだが、
あえて古いのを試すのもナンなので
わたしはPhoebeしか入れてみていない。
まあ新版に何か致命的問題があったら一応試してみてもいいかな?
コード書いている職場に満ちるメンタリティって
往々にしてそこの生む全ソフトに受け継がれるものだがら、
根底にあるメンタルモデルが良さげであると感じている。