2021年01月13日
音楽を聴く人は多いが、足を踏み外して(笑)オーディオマニアになる人はその中の一割にも満たない。周りにオーディオマニアが沢山いるって?類友なだけだよ、それは。
で、そんな人たち(既婚者、独身者、正社員、派遣社員、老若男女、色々)に興味本位で少し訊ねて回ってみた。
音楽を聴くからには音質にはこだわりたいと言いつつ、じゃあ例えばスピーカーの音がこもっていたとしてスピーカーを新しく買うならいくら出せるか?
回答は概ねで1万円~3万円だった。ここで、オーディオマニアは「音質にはこだわると言いつつ3万円が捻出額なのか、それじゃろくなもの買えないぞ」と思いがち。これは色々な要素を孕んだ大問題だと思う。勿論、お互いにだ。
因みにこういうことも訊いた。
オーディオ評論家(評論家の個性なんて理解してない)が勧める機器と、ネットでどこの馬の骨とも知れない輩が勧める機器が異なっていたらどちらを信用するか?
その回答は評論家が多かった。
では評論家と、人間的に信用できる身近な人(ネットの人)が言うことはどちらを信用するか?
その回答は半々だった。信用できる人の場合、その人の音の好みを知ってしまっているからこそ、安易に信じないようだ。ただしバイアスが掛けられるなら話は別とのこと。
※ここで言うバイアスとは、例えば私がどういうものを聴いていてどういう風にそれらを普段評価しているのかを理解し、更にそれらが自分にとっての距離感を適切に測れていること。「ウィックがああ言っているものは俺にはこうだな」と判断できること。
このことから、彼らはオーディオメーカーの音の違いなんてものは把握してないし、せいぜい見た目で好き嫌いがある程度だ。価格も大事。
今期のステレオサウンドの20万円以下のベストバイ1位に輝いたソナス・ファベールのスピーカーは約10万円。今回調査した捻出額のおよそ3倍~10倍だ。これは大変なことだ。尤もステレオサウンドはそもそもそういう人たちを相手にした雑誌ではないわけだが(笑)、たまに間口を気にすることが書かれているため、この剥離は如何ともし難い。
で、どういったもので音楽を聴いてるか。訊いた人たちの主流はスマホ+Bluetoothイヤフォンが多かった。次いでカーオーディオ(当然、純正だ)。あとはPCで音が出るようにしてあるからそれで楽しんでいるようだ。ピュアオーディオ(ホームオーディオ)という形態を個別に持ってない人も多かった。むしろ、今時珍しいくらいらしい。
つまり音楽を聴くに簡便であること。これが仰々しいと思えるようなものには、オーディオマニアでない人々は手を出さない、または出したがらないのだ。
かつてはアナログレコードという選択肢しかなかったから皆それをやっていただけなのかもしれない。内心、面倒だと思っていたのだろうか。それしかないなら面倒には慣れるのが人間の一面でもあるが、楽を知ってしまうと……。楽チンは禁断の果実か?
確かに風呂に入るときスマホ+Bluetoothスピーカーを使うようになって、楽チンだなと思う。音質としては(やれることはやった上で)妥協しまくりだが。そして労せず聴けてしまうことを物足りないと思う私はMなのか。いや、そうではない。攻めがいがないのが面白さに繋がらないのが物足りないのだ。S。
ともかく、マニアでない人に勧めるからには値段を言いつつも、凌駕する魅力も伝えないといけないようだ。(あれ?宣伝には当たり前のことに帰結した)
徹底した主観は客観に通じる。
(゜Д゜)これはソナス・ファベールのステマ
(´・ω・`)えー?
Posted at 2021/01/13 20:39:32 | |
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