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2012年08月22日

テールランプ交換と雨漏り対策

テールランプ交換と雨漏り対策 先日N BOXで鈴鹿に行った際のこと。

出発時は曇りで、三重県に入った頃から雨が降り出し四日市市内で渋滞にはまっていたら、右フロントドア上から雨が一滴。

雨が降り出してからそこまでに、一度もドアを開けて降りていないし、エアコン使用していたのでドアガラスも開けていません。ついにうちにもN BOX持病の雨漏りが来たかとさっそく証拠写真を撮りましたが、あいにくディーラーもお盆休みなので休み明けに連絡することに

その矢先に、右に続いてテールランプのLEDバルブ切れが左にも発生。スモール状態で内側2個が不点灯になりました。ブレーキでは全点灯するので夜に乗らないことにして、ディーラーが営業再開するとさっそく電話して、クレームで交換を依頼しました。

N BOXで多発している雨漏りですが理由は簡単。

ルーフから落ちる雨水は、マスキングテープを貼った矢印に沿って落ちますが、


ドアパネルとドアアッパーサブシール(画像の上側の横に付いている黒いウエザーストリップゴム)が密着することによってそれより下に落下しないことになっています。
しかしドアパネルを閉めた状態でその密着が緩くなると雨水は下に落下。
画像下側のドア開口部を一周している、フロントドアウエザーストリップ/リヤドアウエザーストリップによって更に雨水を食い止めることになっていますが、同様に密着が悪くなるので室内に雨漏りということになります。


特にドアアッパーサブシールは表面が平らな形状です。平らな形状では雨が滑り落ちてしまう訳で雨を食い止めることは出来ません。一応2月前後の生産車から内部にエプトシーラー(細く切ったスポンジ)を入れ厚みを増して密着を上げるようになりましたが(品番変更はなし)、それでは十分ではありません。


リヤドアウエザーストリップのみは、生産開始時にはほぼ丸い断面形状で全く雨を食い止めることが出来ないので、2月中旬に断面が溝になる品番変更、4月生産分からは更に溝を深くする品番変更が二回行われましたが、それでも雨漏りが起きていました。


しかしフロントドアウエザーストリップは変更はなし。スイングドアよりもスライドドアの方が位置決めが狂いやすいので、特にスライドドアで雨漏りが多発したためでしょう。

RGステップワゴンはスライドドア開口上部より少し下に雨樋の役目をするサブシールがあって、ルーフから落ちた雨水を受けるので雨漏りはしません。
確かにN BOXのルーフとドア上端の隙間は数ミリしか開いていないので難しいとは思いますが、なぜN BOXではこんな基本的設計ミスが素通りして生産化されてしまったのか理解に苦しみます。

やはり苦情が相当に多かったのか、6月下旬にリヤドアウエザーストリップが三回目の品番変更で溝が二段になって厚みを増し、7月発売のN BOX+はようやくドアアッパーサブシールの形状が変更され、

溝が付いて、


ここで雨水を受けることが可能になりました。

フロントドアウエザーストリップも品番変更でリヤ同様溝が二段で厚みの増した形状に。またフロントドアパネルの後端のみに付いている、

フロントドアセンターサブシールも品番変更になりました。

以上はN BOX+の発売日に、現車をその場でくまなく調べて違いを自分で把握しました。N BOXもN BOX+発売と同時にウエザーストリップ類は変更になったので、7月以降生産車は雨漏りの可能性は低くなったと思われます。

さて今回の結果ですが、左右ドアアッパーサブシールと左右フロントドアセンターサブシールは交換になったものの、フロントドアウエザーストリップ/リヤドアウエザーストリップはうちの車体番号ではクレームにはならないので現状のまま様子を見て下さいとのことでした。

ちょっと不満はあったものの、ドアアッパーサブシールの溝の有無が大きな原因を占めていると個人的には思うので、再発したら再度クレーム修理でやって下さいとお願いしました。しばらくは雨が降る度に雨漏りが再発しないかしっかり観察しましょう。

左テールランプはもちろん新品に交換されて元通りです。


確かに今まで乗ったクルマの中では、N BOXはトラブルは多いです。しかし以前にも書きましたがホンダのボディもエンジンも新規開発の初期型なので初期不良が起きない方がおかしい。

それに事前にいくらテストを繰り返しても量産初期のクルマはトラブルは起きやすい、これはホンダだけでなく他メーカーでもよくあることです。最初からトラブルのない完璧なクルマというのは普通あり得ません。

まあ大枚はたいて買ったクルマがトラブル続出では腹は立つでしょう。インターネットの普及で情報が入りやすくなったので、よくそういうことを色々書いている人も見掛けます。でもそれが嫌なら最低発売後1年以上経過、またはマイナーチェンジを経て後期型になったクルマを買いましょう。トラブルに遭遇する確率は格段に低くなるはずです。

私はトラブルはある程度覚悟していたので、きちんと直してもらえれば問題ありません。

もちろんトラブルは無いに越したことはありませが、今回の件でN BOXの価値が下がることには繋がりませんね。
ブログ一覧 | N BOX | クルマ
Posted at 2012/08/22 23:55:17

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この記事へのコメント

2012年8月23日 0:04
お疲れ様です(^^)
レポありがとうございます。

結局、あばたもエクボ(笑)
好きな車が欲しいクルマ・・・

まぁDの対応にもよりますが
キホン、べた惚れなので評価は高いままです(^^;;
コメントへの返答
2012年8月23日 20:59
C-bowさんコメントありがとうございます。

自分の選択が失敗だったと認めるのは誰でも望むことではないでしょう。でもタントとパレットよりはN BOXがよかったと思いますよ。

既に先月からあちこちでこの話題はみんカラでも出ているので目新しい話ではありませんが、症状が出ないとクレーム交換はしてもらえないので、自分のところにも来るのを待っていたということも半分はありますね。
2012年8月23日 6:16
エライ細かく分析されましたね♪
お疲れ様でした。

発売直後のクルマには、初期不良は
付き物ですね。

致命的なものでなければ、
それもアリと思わないと、
買えませんね…(>_<)
コメントへの返答
2012年8月23日 21:10
Shiuzy!さんコメントありがとうございます。

はい、細かく分析は特技です(笑)

初物に飛びつくと初期不良が起きやすいのは、クルマだけでなく家電にだってある話ですよ。

まあ私は自分でも多少は何とか出来るので、深刻さが無いせいもありますがね。
2012年8月23日 7:35
流石ドーグさん詳しいレポ
参考になります。
わしも6ヶ月点検があるんですが
その時に合わせて雨漏り対策品を
発注してもらいました。
それと、足回りのサビも
気になる所ですが...。
しかも、テールランプの
球切れはまだしてませんが
時間の問題でしょうね(^_^;)
コメントへの返答
2012年8月23日 21:20
暴れん坊Sor軍さんコメントありがとうございます。

フロントナックルとディスクローターの錆びはダメと言われたので、自分で塗りました。やってもらうと裏側の手が届きにくい所までは塗らないでしょうから、自分でやった方がいいかと思いまして。

テールランプは新品交換しかありません。品番変更がまだおこなわれていないので、再発するのは避けられないでしょう。

スモールオンにしてから、クルマの後ろに回って点灯状態をマメに確認するしか対処法がありません。

先代プリウスやゼロクラウンもLEDバルブ不点灯が多いですが、基盤のハンダ付けやLEDの品質管理をしっかりやってほしいですね、テールランプ周辺は振動が掛かりやすい場所なので。
2012年8月23日 9:45
詳細レポありがとうございます!
私も+の写真を撮ったので、えむさんのブログリンク張らさせてもらってよろしいでしょうか?
コメントへの返答
2012年8月23日 21:39
しばわこさんコメントありがとうございます。

ブログリンクは全く問題ありません。

雨漏りは本文の通りの対処法が現状のベストらしいので、早く問題の終息に向かってほしいですね。

色々ホンダを弁護していますが、私はホンダの関係者ではなく、通りすがりのカーマニアです。車歴の通りホンダは割と好きですがね。
2012年8月23日 22:14
他のメーカーと比べても、ホンダ車ってなんか雨漏れ多いよね~。

しかし、自分の車となるとさらにマメに調べますね(笑)

まあそのおかげでいつも手間のかかる部品を調達してもらえて助かってますが。

ありがとう!!
コメントへの返答
2012年8月23日 23:15
昔催促さんコメントありがとうございます。

GDフィットはルーフパネル後端のルーフモール下のシーラーが割れて雨漏り多発がありましたが、ホンダ車は数値上のボディ剛性はあっても、長期の使用ではボディが緩くなることがよくあります。

それでもワンダーシビックの頃よりは、かなりよくなっています。

社長とのお付き合いによって、パーツの勉強にとても役立っていますよ。


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