フェラーリは、パリモーターショー2008で、カリフォルニアを初公開した。
カリフォルニアは、フラッグシップ・モデルのV12エンジンを搭載した“612スカリエッティ”の系譜を継ぐ、GT(グランド・ツアラー)カテゴリーの最新モデル。
また、トラクタブル・ハードトップや、2+コンセプト、直噴V8エンジン、新型7速デュアル・クラッチトランスミッション、F1スタイルのパドル・シフト付きステアリング・ホイールなどフェラーリの伝統を受け継いだモデルでもある。
特長としては、フェラーリのロードカー史上初となる、ミッドフロントに搭載されたV8エンジンは総アルミ製を使用し、2つのシリンダーのバンク角を90度に、クランク間の角度を180度に保つなど、フェラーリ独特の構造を採用している。
総排気量4.3リッターV8エンジンのパフォーマンスは、最大出力は460馬力、最大トルク49kgmを発生し、4秒足らずで時速0kmから100kmに到達、最高速度は310km/hを誇る。
装備面では、フロント・サスペンションには従来のダブルウィッシュボーンを採用し、リヤ・サスペンションには新たに開発したマルチリンクを採用した。
このマルチリンク・サスペンションは、縦方向の柔軟性と横剛性値を高めたことでショックを吸収し、ノイズや振動が効率的に低減され、軽快なハンドリング性能が得られると共に室内の比類ない快適性を実現するという。
また、進化したF1-Tracトラクション・コントロール・システムを搭載。
これは、路面のグリップを正確に読み取り、さまざま状況においてもクルマのポテンシャルを引き出すシステム。
フェラーリによると、従来のシステムと比較してコーナー終わり付近での加速が20%向上していると発表。
インテリアでは、室内のデザインと快適性能に配慮した、2シーター+大型スーツケースまたはゴルフバッグを2個収納できるリヤ・ベンチのパターンと、リヤ・ベンチに2つのシートが設置された2+コンフィギュレーション、Isofixアタッチメント・ポイント、2つのシートベルトのパターンの2つのレイアウトから選択が可能となっている。
エクステリアでの注目点は、やはりリトラクタブル・ハードトップである。
このハードトップは、アルミニウム・パネルでできていて、鋳造アルミニウム耐荷重構造を持ち、全体的な重量と移動質量が低減されてように設定されている。
開閉はわずか14秒で完了し、オリジナルの積載システムにより、ルーフの開閉に関係なく、余裕のあるトランクスペースを確保している。
そのほか、オプションとして、リヤ・パーキングカメラ、リアベンチのスペースを最大限に活用するための特別設計ラゲージセットや、インテリアのトリムとマッチするよう配色された従来の3ピースのレザーセットなども用意されている。
Posted at 2008/10/08 16:05:49 | |
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