北京市交通情報センターと東風日産は、北京市の交通渋滞・環境改善を目的とした「STAR WINGSプロジェクト」の第一段階として、渋滞回避ルート情報を提供する車載ナビゲーションの実用化を開始したと発表した。
本ナビゲーションは、6月に発売した新型ティアナの最上級グレード、350XV VIPに標準装備とし、250XVシリーズにオプション装備する。
同システムは、北京市内において、北京市交通情報センターの持つ世界最高密度のプローブカー交通情報システムが生成するリアルタイム交通情報にもとづくもので、同機能を持つ車載ナビゲーションの実用化は中国初となる。
併せて、両者は同機能を付加した簡易型ナビゲーション(PND)を、北京市内のタクシー200台に2ヶ月間搭載し、お客さまのニーズにより適合するために交通情報の使われ方をモニターする。
さらに、北京市交通情報センターと日産は本プロジェクトによる渋滞改善、CO2削減など社会的効果を検証するプログラムを北京工業大学、広島大学と共同で完了させたと発表した。
同プログラムは、北京市における交通情報の有無によるドライバーのルート選択行動をモデル化し、交通流シミュレーションに組み込み、普及することで見込まれる社会的効果を検証した。
その結果、北京市の全車両にSTAR WINGS(リアルタイム交通情報・ルート案内機能付)対応型ナビゲーションが約30%普及した場合の目的地到達までの走行時間は最大16%短縮し、CO2は最大27%削減されると試算された。
北京市交通情報センターと日産は、中国での交通渋滞・環境改善のために、STAR WINGSの拡大に向けて、今後も連携を深めていくという。
STAR WINGSナビゲーション画面
Posted at 2008/11/30 13:54:02 | |
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