人間の欲求

ゴーンの記者会見を見て感じたことは、人はなぜ強欲になるのだろうということ。地位、名声、富を求めるのは人間のサガなんだろうが、日本には足るを知るという諺があるように強欲であり続けることを是としない。欧米でもある程度の富を蓄えたら引退して余生を楽しんだり、有り余る金を寄付したりする金持ちは多い。

現代の社会は金本位主義が極まってしまい、毎年全世界のGDPの３倍の借入金が発生するそうだ。実態経済の3倍の金が全世界を飛び回っていることになる。その多くは株の購入に当てられ株価がつり上がった会社の経営者には途方もないインセンティブが与えられるので貧富の差は広がるばかり。貧富の差はやがて動乱や戦争を引き起こし貧しい人民が殺される。これが現在地球上で起こっている馬鹿らしい経済の実態だ。膨れ上がった借金はやがて精算しなければならないので約30年周期で大きなリセッションが発生するのだが、2020年はまさにその年に当たりそうだ。

その時 誰が貧乏くじを引くことになるのか？
今からリセッションに備えたいがグローバルで不況になるのだから逃げ先はない。逃げることができるのはゴーンの様に十分蓄財した経営者や下げ相場で空売りする一部の投資家だけだ。

アダム・スミスの神の見えざる手にまかせるのか、ケインズのマクロ経済学に従い政府が統制するのが正しいのかはわからないが、経済学なんてなんの役にも立たないといまさらながら思う。大学で経済学を勉強しても幸せになれる人はごく一握りでしかないのだから。

トランプが声明を出す予定時間(日本時間の午前1時)を過ぎたが、何も報道がないのが不気味だ。まさか戦争に突入することはないだろうが、平和を取り戻すこともないだろう。アホな指導者に振り回されるのは勘弁して欲しい。

【声明】
１時27分から約10分の声明ではアメリカは戦争を望まないとだけ言って終わりました。ひとます戦争は回避したことになるが、イランが核開発を続けることになるので燻り続けるだろう。