2018年11月27日
今年ももうすぐシーズン終わりですね。
猛暑いや酷暑と膝の痛みと仕事の忙しさの疲労から、例年になくあまり行けない年でしたが、それでも年間を通してみると30回ぐらいは行きました。
まあ、シーズンオフもカイロをはって行ったりしましたが。
甲冑ボランティアは毎回本当にとても楽しくて、今年も多くの素敵な出会いに恵まれました。
「あなたに会えたから、今日ここに来て良かった。」
これが一番うれしい言葉で、今年も多くの人たちにいって頂きました。
ここで活動を続けてきてよかったと心の底から思える瞬間です。
今回は久しぶりに、ここをいつも見ている常連さんたちに面白いと評判の「対応に困ったシリーズ」を書こうと思います。
でもね、私、毎回言ってますけど、ガチなんですよ。
まあ、ガチだから面白いと思うんでしょうけど、ね。
「ひょっこりはん」
展望台の下で、いろんなお客さんと代わる代わる写真撮影をしていました。
少し年上の夫婦がやってきました。
おっちゃんが、私と一緒にツーショットで写真を撮って欲しいとのこと。
奥さんがカメラを構え、おっちゃんと私が二人で横に並び、まず一枚目。
槍を構えてとりました。
おっちゃん 「もう一枚。今度は仁王立ちでいいから。」
リクエスト通りに、遠くを眺めながら、槍を立てて仁王立ちのポージング。
するとおっちゃんは徐に、私の背中にくるりと回って、両手を私の左右の肩に軽く乗せ、左に体をずらしてこう言いました。
おっちゃん 「ひょっこりはん!」
<すたの心境>
・・・ははは。
(汗)
まあ、これは楽しい思い出ですね。
次は二つほど、嫌な思い出に入ります。
「戦死者数で見下す」
30代の男性が一人で上から降りてきました。
男性は私を見るといきなりこう言い放ちました。
男性 「関ケ原合戦ったって、たいしたことないんだろ?」
「俺ここ来る前、九州に行ってきた。」
すた 「はい?」
男性 「田原坂の戦い。」
すた 「ああ、幕末の。」
男性 「あそこは凄かった。」
現れていきなり思い出の世界に埋没する男性。
男性 「あそこは戦死者が1500人もおった。でもここは1100人だろ? たいしたことないわ。」
「たいしたことない」といわれて、正直カチンときた。
男性は、吐き捨てるようにそれだけ言うと、立ち去った。
・・・なんだったんだろう、あの人は?
自分はもっと凄いところに行ったと自慢したかったのか?
そんなもんで比べてどうなる?
てか、関ケ原合戦の戦死者は、数千人、数万人だよ。
「端数にこだわる」
地図の周りに大勢の人が集まっていて、島津の敵中突破の話をしていました。
すた 「生きて帰れたのは 1000人中 わずか 80人」
すると横からおばさんがつっこんだ。
おばさん 「80数人。」
その後もう一度80人というと、またつっこむおばさん。
おばさん 「80数人。」
じゃあ言わせてもらいますけどー、1000人はちょうど1000人でいいんですかー?
本当にちょうど1000人でいいんですかー?
西軍84000人、東軍74000人って言ったとき、どうしてつっこみいれなかったんですかー?
本当にちょうど84000人と本当にちょうど74000人だったんですかー?
西軍でまともに戦ったのは34000人、うらぎり20000人、傍観軍30000人って言ったときも、どうしてつっこみいれなかったんですかー?
ほんとうにぴったりでいんですかー?
34000人も20000人も30000人も、ピッタリぴったしカンカンちゃんで、それは本当に正しいんですかー?
はい。では次は、時々聞かれる「お勧めの~」でなんて答えようかと困ったシュチエーションになります。
「お勧めの登山する山」
大家族が登ってこられ、その中のおじさんがしゃべりかけてきました。
おじさん 「実はさっき伊吹山へ登るつもりで行ったんだけど、行ったら (工事中で)登れなかったんで、代わりにどこか登ろうと思うんだけど、この辺りにどこかお勧めの登山できる山ってどこがありますか?」
これは初めてのケースの質問でした。
お勧めの飲食店とか観光地とかだったらたまにあるんですが、お勧めの登山できる山って。。。
松尾山もありましたが、ベターに南宮山をお勧めしました。
すた 「伊吹山は駐車場から山頂まで1時間だから、南宮山も同じ一時間なんで、ちょうどいいと思いますよ。」
おじさん 「道は険しいですか?」
すた 「いえ、人気の山で、町の人が登るような山ですから。」
そういうと、おじさんは南宮山へ行くぞと、お礼を言われて山を降りて行かれました。
無事みなさん、登頂できたでしょうか?
楽しい旅の思い出の一ページに加えていただけたら幸いです。
^^
最期にあまりあいたくないハプニングで締めたいと思います。
「乱入」
ガイドをしていると、ごくまれに子供が遠くから突進してきて、私に攻撃して走り去ります。
面白くないから、からんでくるんですね。
「ゆるキャラだから蹴っていい」みたいな感覚で、「甲冑武者もゆるキャラと同じだから蹴っていい」みたいな、歪んだ感覚。
明らかに悪意を持った子供。
私は、悪ガキ と呼んでいます。
「悪ガキ①乱入」
地図を広げてガイドをしていると、10歳ぐらいの悪ガキが突進してきました。
近づいた一瞬に何かをしゃべり、走り去るの繰り返し。
ダダダダダダダ!!
悪ガキ 「なんでそんな恰好してるの?」
ダダダダダダダ!!
悪ガキ 「刀触っていい?」
ダダダダダダダ!!
悪ガキ 「槍に触るぞ!!」
ダダダダダダダ!
悪ガキ 「うわあ!!」
ダダダダダダダ!!
完全120%無視をして、ガイドを続けるすた。
ガイドを聞いていたお客さんも、子供を全く無視。
しばらくすると、悪ガキはそのまま遠くへ走り去り、もう二度と現れませんでした。
相手にしないのが一番です。
「悪ガキ②乱入」
地図を広げてガイドしていると、悪ガキが突進してきました。
しかし、今度の悪ガキはしつこく、悪質にも大人同士の会話の間に乱入してきて邪魔をし、私の刀に触っては逃げるので、さすがにキレました。
すた 「こら!! あっち行っとけ!!」
遠くに逃げ去る悪ガキ。
お客さん 「今の、知り合いの子?」
すた 「いえ、全然知らない子供です。」
笑うお客さん。
てか、全くの他人に攻撃してくるって、怖いもの知らずもいいところである。
最後に、無神経なおっさんの乱入事件。
割って入るのは子供だけじゃありません。
お客さんに助けてもらいました。
「おっさんの乱入。」
展望台にいくと外国人が英語のガイドを聞いていたので、横から失礼しますと、布陣図をさしながらサポートを始めました。
「サンキュー!」
笑顔でお礼を言う金髪のお姉さん。
続けていると、周りにも多くのお客さんが集まり、みなさんそのまま英語のガイドに耳を傾けていました。
すると事件はその時起こりました。
いきなり後ろからおっさんが割って入ってきて、全く関係のない質問をしてきました。
おっさん 「小早川の山って?」
私は布陣図を眺めたまま、黙っておっさんの顔の前に掌を向けました。
ぷいっと振り返って展望台を降りるおっさん。
そのあと、英語のガイドが終わったので、日本語と英語を交えて ガイドをすると、ずっといてくれたお客さんの表情はとても暖かく、終わったら 拍手してくれ みなさんからお礼も言っていただき、とても暖かい気持ちになれました。
みなさんが私の気持ちを察してくれていいたような気がしました。
いろんな人がいますが、いいことを続けていれば、必ず見てくれている人がいる。
そんな事を実感した一日でした。
終わり。
Posted at 2018/11/27 08:00:10 | |
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