今回は点検以外にもADASのキャリブレーション(エーミング)など任意整備や、それ以外にもいろいろとバージョンアップをお願いしました。 まず、今日の報告は… 「おしり」のバージョンアップ!! …有り体に言ってしまえば「ディフューザー」の装着だけど😝 G15の「おしり」、すなわちリアバンパー下部のトリムはこんな形状です。 画像でガンメタっぽい「B27 ダーク・シャドウ」に塗られている箇所ですね。 このニタァっと笑ったようなメッシュ部分がずっと気になっていました。 しかも完全にダミーで塞がってるし、何の機能もありません。 一方、G16グランクーペは「ディフューザー」形状。 こっちの方がいいじゃん! なんでココだけG15とデザイン違うんだ? G16デビュー当時の公式プレスリリースでも『diffuser』と言い切っているし、おそらく単なる装飾ではなく、ホイールベースの延長に伴って変化した床下の空力特性を調整する目的なのではないかと思います。 いずれにしろ、リアはオーバーハングもフェンダー幅も違うので部品の互換性はありません。(フロントセクションは丸ごと同じなんですけどね。) 実は、G15も「Mカーボン・エクステリア」というパッケージオプションを選択するとディフューザーが付くのですが、なぜか国内では未導入のまま。 (カタログだけでなく、「隠しオプション」のリストにも載っていません。) けっこう複雑な造形で、凝ったデザインです。 左右のマフラー開口部を繋いだ「カーボンインサート」が特徴。 社外品に目を向けると… おそらく最もポピュラーなのは「3Dデザイン」でしょう。 非常にシンプルな面構成ですが、下部のエッジの効いたフレアがちょっとしたアクセントになっています。フルドライカーボン製。 次に挙がるとしたら「ACシュニッツァー」ですかね。 こちらのデザインはかなりアグレッシブ。もちろんカーボン製です。 そして、G15には物理的に装着できないのであくまでも参考ですが… 天下の「アルピナB8グランクーペ様」のリアはこんな感じ。 ボディ同色で、ディフューザー部だけ無塗装ですね。 今回取り上げた中では最もベンチュリ効果が高そうな形をしています。 ディフューザーを急角度に高く持ち上げると直角(=普通のバンパー形状)に近くなってしまい、むしろ効果は弱まるので意味ないですからね。 さすが、自社で風洞実験設備も持つアルピナ様、分かっていらっしゃるw で、結局僕が選んだのはどれかと言うと… 「BMW Mカーボン・リア・ディフューザー」 前述の通り、国内だとオプション設定がないので部品単体で取り寄せました。 ただ、そのまま取り付けるだけではちょっと芸がありません。 まず、ノーマル同様「B27 ダーク・シャドウ」に塗装済みで納入される本体は「475 ブラック・サファイア」に塗り替えてボディ同色にします。 2018年のワンオフモデル「Individual M850i Night Sky」のイメージです。 そして… もちろん僕はカーボンインサートも塗装しますよ。 ここにはコントラストを付けたいけど、普通のマットブラックじゃ面白くないので、Individualカラーの「U91 フローズン・ブラック・メタリック」に。 …さあ、だいぶ引っぱったところで、そろそろお披露目しますかね。 ノーマル然とした雰囲気に見せつつも、でも、よく見るとノーマルちゃうぞ、みたいな狙い通りの「さりげない」感じにできたかな、と自画自賛😎 あと、なにげに「U91 フローズン・ブラック・メタリック」のインサート部分もシブい感じに仕上がって大満足ですわ。 ぱっと見はマットブラックなので、本人しか分からないかも知れないけどw (忙しくて整備中の写真しかないので、そのうちちゃんと撮りますね。) 【関連パーツレビュー】 BMW(純正) Mカーボン・リア・ディフューザー |
いやあ、実はひとつだけ『今度使ってみようかな』と思いつつ、ライセンス料が高い上に円安もあって後回しにしてたアプリがあったんです。 「ESysUltra」 もうお持ちの方もいるのではないでしょうか。 今回、すっかり忘れたまま先にまとめ記事を書いちゃって『ヤバっ』と急いでインストールしてみたら、これが噂通りとても使いやすいじゃないの。 いっきに僕の中でトップに躍り出てきましたよ!! 詳細は元のまとめ記事に追記、という形で評価しました。 「ESysUltra」の評価だけでなく、他のアプリも一部補足、修正しているところがあるので、あらためてご高覧くださいませませ。 この記事は、【BMWコーディング】 E-Sysランチャーアプリ あれこれ 【2022年10月 追補版】について書いています。 |
最近は種類も増えて分かりにくいですよね。しかも基本的に有料だし… 僕は最後の一つを除いて、いちおう全部持っていますので、それぞれの使い勝手についてまとめてみたいと思います。 ① Launcher PRO 5 ② Bimmer Utility ③ ESysUltra ←【2022/10/18 追加】 ④ EsysX 【番外編】 ⑤ Esys Launcher Pro ○○ ⑥ ESys Plus では、それぞれのアプリの紹介と、プロコン比較をしてみましょう。 いつものごとく長文なので、せっかちな方は最後の「まとめ」までスキップしていただいて構いませんw ① Launcher PRO 5 かつて一世を風靡したTokenMaster氏の新しいランチャーです。 2019年末からずっと雲隠れしていましたが、今年5月になって突然バージョンアップして復活しました。 まあ、彼は元々きまぐれで、昔からメールをやり取りしていても頻繁に音信不通になることがあったので、そのうちまた消えるんじゃないかな、と心配。 僕もいちおう保険として持っていますが、いろいろ使い勝手は良くないので、基本的に使っていません。 【PROS】 ・ オーバーライド型のため、E-Sysのみで作業を完結できる。 【CONS】 ・ マッピングが古く、コーディングできない項目がけっこう多い。 ・ 起動が遅い。動作も遅い。 ・ 昔からの問題だが、メモリーの使い方(アロケーション)が悪く不安定。そのときの状態によって起動できなかったり、落ちたりする。 ・ アプリ起動時に毎回オンライン認証されるため、PCをネットに繋げておく必要がある。(最近オフライン認証もできるようになったが、FIDO2対応の生体認証USBキーが必要。なお、PC内蔵型の生体認証には未対応。) ② Bimmer Utility 今年新たに出てきたアプリで、海外では利用者が増えつつあります。 正確にはランチャーではなく、単体のFA/FDLエディターのようなもの。 個人的にはめちゃくちゃ使いにくいアプリですが、超最新のi-step/psdzdataへのマッピングが必要になることもあるので仕方ありません。 (僕が二段階オートホールドブレーキのコーディングで使ったのがコレ。) 【PROS】 ・ 最新のpsdzdataへの対応は非常に早く、マッピングも文句なし。 ・ DTC(Diagnostic Trouble Code)ツールが統合されており、簡単にフォルトコード(ディフェクトコード)を消去できる。 ・ アップデートの頻度も多く、しっかり開発している印象。 【CONS】 ・ UIの使い勝手が良くない。(好みの問題もありますが…) ・ オーバーライド型でないため、コーディング時にはアプリを行ったり来たりになる。E-Sysで読み込んで、BUで編集、保存、E-Sysに戻って書き込み。(BUで設定を変更する際に使うFDLエディターの画面を下に掲載しました。) ・ FDLエディターのパラメータが実装状態のままではなく、勝手にアルファベット順に並べ換えられるため、マスクされたコードの解析には使いにくい。 ・ (単体ソフトのため、起動時間や読み込みの速さは評価対象外) ③ ESysUltra ←【2022/10/18 追加】 今回取り上げた中ではおそらく最も遅く公開されたランチャー。 後発の強みか、非常によくできています。僕もまだ使い始めたばかりですが、今後はこちらをメインに使っていこうと考えています。 (もちろん二段階オートホールドブレーキのパラメータも読めました。) 海外でのトレンドは、コレと「Bimmer Utility」のどちらか、という感じ。 TokenMaster氏のランチャーはもはや人気ないですね…世代交代かな。 【PROS】 ・ オーバーライド型のため、E-Sysのみで作業を完結できる。 ・ 動作が軽い。(体感的には起動、読み込みとも所要時間はLauncher PRO 5の1/2~2/3程度) ・ 最新のpsdzdataへの対応も早く、マッピングは問題なし。 ・ アップデートの頻度も多く、しっかり開発している印象。 【CONS】 ・ ライセンスが少々お高い。 ④ EsysX 2020年、TokenMaster氏が雲隠れしている間に登場したランチャー。 日本では使っている人は少なかったですが、非常に安定していたこともあり、海外では主流の座を奪いつつありました。 (感心できないやり口で広まった後述のEsys Launcher亜種は除く。) ただ… 悲しいことに、開発者が新型コロナ感染症で亡くなってしまったため、2021年半ばをもって開発は中止、現在は入手不可です。(※) ほとんど欠点もなく、とても使いやすかっただけに非常に残念です。 僕もかつてはこちらがメインでしたが、マッピングも古いし、「ESysUltra」がかなり使えそうなので、そろそろリタイヤさせるつもりです。 ※ その後、仲間が遺志を引き継ぎましたが、従来の形式のまま開発を継続することは不可能と断念し、EsysNeXtというクラウド型のサブスクリプションサービスへと変貌しました。こちらの評判はあまりよくありません。 【PROS】 ・ オーバーライド型のため、E-Sysのみで作業を完結できる。 ・ (開発がストップするまでは)最新のpszadataへの対応も比較的早い。 ・ 起動も速く、非常に安定している。 【CONS】 ・ ライセンスが少々お高い。 ・ (あえて挙げるなら、開発終了してしまったこと) 番外編 ⑤ Esys Launcher Pro ○○ (亜種) TokenMaster氏が雲隠れしている間に、おそらく最も普及したアプリ。 たぶん知らずにコレを使っている方も多いのではないかと。 ひとことで言うと、TokenMaster氏の古いランチャーをクラッキングしたものです。いろいろなところで安価にバラまかれました。 「TokenB○ster」とか舐めくさったネーミングのものが多かったですね。 v2.xをクラックしたもの、v3.xをクラックしたものなど派生種あり。 以前、僕もどんなもんかとインストールしてみましたが、本家のLauncher Proと何も変わらなかったのと、やはり使っててあまり気分が良いものではなかったので、すぐにアンインストールしました。 自分が開発したわけでもないのに汚い手段でお金を稼いでるだけ。 当然ながら、本家の悪い特徴(メモリーの使い方が下手、起動が遅い、等)も引き継いでいますし、自分で開発もできないからマッピングは当時のままなので、いずれ淘汰されていくと思います。 …それにしても、コイツら、いくら稼いだんやろか。 番外編 ⑥ ESys Plus マイナーなソフトですが、海外ではちらほら使っている人を見かけます。 新しいpsdzdataへの対応は比較的早いようです。 中国製でちょっと前までウィルスが仕込まれていました。 僕はダウンロードもしたことがないため使い勝手は不明ですが、使っている人の評判は悪くありません。そのうち試してみるかも。 まとめ 【2022/10/18 全面的に書き換えました。】 現在、F/Gシリーズとも2020年後半~2021年前半ぐらいまでのi-stepであれば古いランチャーアプリ(と古いE-Sys)のままでも乗り越えられるでしょう。 ただ、新しいi-stepにも対応させたい、Uシリーズもコーディングしたいとなると、やはり新しい世代のランチャーに切り替える必要が出てきます。 どれか一つ選ぶなら、個人的には「ESysUltra」がイチオシです。 ちょっとライセンスは高いけど、まあ仕方ないですね。 とにかく動作の軽快さと、E-Sysとの統合によるシームレスな操作が魅力です。 新しいi-stepへのマッピングも問題ありません。 最新psdzdataへの対応はBimmer Utilityが早すぎるだけで、さほど時を置かずに追いついているので実質的には心配無用です。 (E-Sysコーディングをされる方には釈迦に説法ですが、厳密には車両にインストールされるi-stepのバージョンと毎月のようにリリースされるpsdzdataのバージョンは別物です。そもそも、そこまで頻繁にi-stepをバージョンアップするオーナーもいないでしょうし。) 次点で「Bimmer Utility」ですかね。 最新psdzdataへの対応の速さはダントツ。DTCツールも統合されているので、コーディングの証拠を消したい人には有り難いかも。(もちろん、他にも消去方法はいろいろあるけど、BUは本当に簡単です。) ただ、E-Sysと統合されてないのが、完全に作業上のボトルネックですね。 「Launcher PRO 5」にも頑張って欲しいけど、今のところTokenMaster氏はマッピングよりもセキュリティ優先のようなので、もう少し時間が必要かな。 ただ、仮にマッピングが改善したとしても、基本設計が悪いので劇的な使い勝手の向上は期待できないでしょう。 最後に、もしコード解析も視野に万全の体制でコーディングに臨むなら… 「ESysUltra」と「Bimmer Utility」の二つ持ちもいいかも知れませんね。 |
よく『iDriveで検索しても「アップグレードは無い」って言われちゃうんだけど、どうなってるの?』という話を聞きます。 もし「本当」に最新版を使っているなら、それでいいんですけどね。 基本的にBMWは3月、7月、11月に更新版をリリースします。 (つまり、工場における生産仕様変更のタイミングと同じですね。) もちろんモデルによっては更新をスキップすることもありますし、更新しても一般公開されないバージョンもあります。 さらに、海外では一般公開バージョンなら比較的すぐにOTA(Over The Air)でダウンロードできるようになりますが、日本ではそもそもOTAダウンロードの機能自体が制限されています。 もう少し正確に言うと、日本の場合は、大きな不具合やバグへの対策に関わるリリースのみダウンロードが可能で、それ以外は全て閉じられているのです。 僕の記憶ではたぶんこれまでに1~2回しか開けたことはないはず。 今後どうなるかは分かりませんが、日本の一般的な消費者のマインドセットを考慮すると、BMWジャパンが慎重にならざるを得ないのも理解できます。 日本はそういうお国柄なんです。諦めましょうw もし、どうしても最新のソフトウェア(i-step)にバージョンアップしたいなら、リスクはありますがE-Sysを使ってご自身でフラッシュするか、ディーラーに頼んでみてください。(僕は毎回ディーラーにお願いしています。) ただ、決していいことばかりではなく、施工済みのコーディングが消えてしまう可能性が高いのはもちろんのこと、モデルによっては、アダプティブヘッドライトの動きが制限される等、これまで快適に使えていた機能や動作が変わってしまったり、欧州の通過騒音規制の更新に併せてバブリングの制御が変わったり、といったことも報告されています。 基本的にディーラーは特に不具合がない限りバージョンアップはしないので、これも結局のところは「自己責任」ということですね。 次回のブログは、最新の「E-Sysランチャーアプリ」に関するまとめ記事です。 現在最後の推敲中なので、もう少しお待ちください。 |
【復活記念】BMWのコーディング事情について調べたよ カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2023/11/17 07:12:09 |
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ディーラーのプログラミング作業で5つのECUが不動になる!?なぜ不動になるのか!?対策方法教えます!! カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2023/06/21 22:32:40 |
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【BMWコーディング】 E-Sysランチャーアプリ あれこれ 【2022年10月 追補版】 カテゴリ:BMW 2022/10/26 12:30:58 |
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トヨタ ソアラ 大学に通ってた頃の愛車です。 |
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