だんぼーると おふろの おはなしだよ

やぁ。あおだよ。


ざんしょおみまいだな にんげんのみんなたち。

けさ めがさめたら

おへやのなかが おれんじだった。

まどからおそとをみたら

おそらが いっぱいおれんじだった。

はじめてみるおそらで こうふんしたよ！

ママもおきて「すごーい」ってみてた。

みんなのなかに このおそらみたひといる？



ぼくはあついのがにがてな ちょうもうしゅだけど

ママがいろいろ きをつけてくれるから

なんとか げんきにやってるよ。


それよりママのほうが しんぱいだ。

おくすりをのんで ねていることがおおい。

だからぼくは そいねをしてあげるんだ。

そいねをすると ママはあんしんして ねるから。


でもぼくがさきに ねていると

「凄い破壊力！寝るわ！一緒に！！」

とかいって

おねつないのに ねたりする。



はかいりょくってなぁに？

つよいってこと？

ぼくのねがお つよい！




さいきんぼくのなかで ほっとなあそびは

だんぼーるだ。

ママがみてる ついったっていうので

ねこが だんぼーるばこや どなべにはいって

きもちよさそうにしてるのが よくある。

しょうじき なにがたのしいのか よくわからなかった。


でもぼくはしってしまった。

だんぼーるのすばらしさを。


あるひパパが たくはいのだんぼーるのなかに

ぼくをいれたんだ。

いっしゅんで だんぼーるのここちよさが わかった！

そしてきづいたんだ。

いままでのだんぼーるは おおきすぎた。

どなべは ぼくのからだには ちいさすぎる。

だいじなのは おおきさだったんだ！


せまいけど からだのむきをかえられる

びみょうなひろさの くうかん。

すっぽりと なかにおさまると

うすぐらくて あんしんする。

ぼくがまっていたのは これだよ！



それいらい

だんぼーるとばかり あそんでやってる。

そっと しのびこんだり

とびこんだり

いきおいよくとびだしたり

いつあそんでも あきない。


ぼくにぴったりのだんぼーるを たくはいしたパパは

そうとうな きれものだな。




それから

まえからずっと きになってるおふろ。

パパやママといっしょにはいると

あったかいおみずが いっぱいはいってるんだ。


ぼくはさいしょ

ママがおみずのなかに はいるのをみて

このよのおわりが きたかとおもった。

おみずは あぶないものだ。

ママがしんじゃう！


でもママは おみずからくびだけだして

にこにこしながら ぼくをみていた。

こわい。

ぼくはめをまんまるにして

あきらかに きょどっていた。

そしてあろうことか

ママはぬれたてで ぼくのはなをつつき

てやあしをさわったんだ。


ぼくはきょうふのあまり

おふろのふたのうえから まどべににげたよね。

おふろをでてからは ずっとてあしをなめて

けづくろいをしたよ。




つぎのひ

ぼくは かくされたしんじつを たしかめにいった。

ママにみつからないように しんちょうに。

ぼくのしってるおふろは

みずなんか はいってなかったはずだ。



ほら。

やっぱりからっぽだ。

パパとママはどうやって おみずをためたんだろう？


それからまいにち

ぼくはおふろに はいることにした。

はいるといっても みずにはつからないよ。

パパやママが おみずにやられないよう みまもりながら

おふろのおへやを

すみずみまで かんさつするんだ。


でも なんかいおふろにはいっても

なぞはとけなかった。




なんにちかすぎて ぼくはきづいた。

おふろにはいるまえに パパがなんかやってる。

みにいってみると あわあわを おみずでながしていた。

あわあわが ぜんぶながれると

すいっちみたいのを おしたんだ。

そしたら！！

おふろのなかに じゃばじゃばっておみずがでてきた！


あまりのことに ぼくはせんりつをおぼえたよ。

かべからおみずがふきだすなんて

なんておそろしいんだ！

きょどった ぼくをみてパパはわらっていた。


パパ！わらってるばあいじゃないよ！

きっとこれは のろわれたおふろだ！

そんなのろいのみずに にこにこはいるパパとママは

だいじょうぶなんだろうか。



だからぼくは おもいきったしゅだんに でたんだ。

おふろのかべを ちょうさしてみた！



けっしのかくご だったのに

ママにみつかっておおわらいされた。

「おかしいねー、お水ないねー」ってママは いった。

ぼくは おみずをかくしてあるところを さがしてたのに

けっしのちょうさを わらうなんて しつれいだ！




それでもぼくは まいにちパパやママと おふろにはいっている。

きっとあの あたたかいおみずは

よるにだけでてくる まほうのみずなんだ。

パパとママが にこにこしてるのは

まほうでちからを ためているんだ。


だけど おみずはあぶない。

ねこの やせいのかんが そういっている。

まほうはべんりだけど まちがえるとあぶないんだ。

パパとママを あぶないおみずから まもってあげないと。


みんなもおふろにはいって まほうをもらうときは

ながくおみずにつからないように きをつけてね。

おみずはあぶないからね。




じゃぁな。